《前編》 より

 

 

【我々人間が知らなければならない、大切なこと】

 以下は、本書の主旨に連なる龍神からのメッセージの一部
 日本の国のある所に変わったことを考える人間がいた。
 この人間は神にも恐れを抱かず、我ら龍にも恐れを抱くことはなかった。
 ただ金儲けにしか興味はなく、我らのことをよく知りもせずに、知っているかのごとく装い、人間たちに自分は龍の化身であると話をした。
 確かにその話は人間たちには魅力的であったのだろうが、我々は怒り、全ての人間の魂は我々への貢物となった。

 私は絶句した。貢物とは、たぶん人の魂を喰らうということなのだろう。
 私は大変恐ろしいものと交信しているのだとその時、はっきり気が付いた。

 今、まさに同じような行為をするものが増えてきている。
 我々は人間の個と全を区別することはない。
 このまま、続くならば、我々はあなたたちすべてに禍をあたえることとなる。
 今まさに起こる水害や異常気象はその一端に過ぎない。
 我々の警告が解らないなら、さらなる貢物を差し出すことになるだろう。
 人間よ、我々の怒りを人々に伝えるのがよかろう。(p.30-31)
 自然を豊かに保つことなく、人欲によって自然を侵犯し続けながら、龍を気取るのなら、自然の力(龍のエネルギー)によって地上から人間を消す。そういうことだろう。
 老子にある「天地に仁なし、万物をもって趨狗となす」という表現は、龍というエネルギー体が持つ根元的な力を言っているのかもしれない、と思ったりもする。

 

 

【龍との約束】
 現在、本当の龍のことを知らない人間たちが、我々の子どもたちへ私利私欲にまみれた汚い願いごとをかけようとして困っている。
 なぜなら人間の願いごとなど、叶える方法を我々は知らぬし、人間と共に生きる術も知らぬ。

 龍が叶えられる願いがあるとしても、自然についてのことだけだ。
 神社に祀られているお前たちの神様方にでも頼んでほしい。
 我々は雨を降らせたり、天候を操ることなどには長けているが、人間の欲の処理の仕方など知らぬ。
 恋愛成就や仕事運達成などは、知ったことではない。
 最近のお前たちの欲は大変大きく、その欲が絡みついて我々の子どもたちは飛ぶことすらできなくなる。
 我々の子どもたちは常に移動し、自然のエネルギーを糧として成長する。
 お前たちの願いはその足枷となる。
 あまつさえ我々の子供たちを死なすことにもなる。
 お前たちに何の権利があるというのか、下等生物よ・・・。
 その昔、人の魂を貢物としたことで人の数が減り過ぎたことがあった。
 それに対して日本の神々と我々は、決め事をした。
 今後、我々龍は人間の魂を極力、貢物としないこと、その代わりに我々にも干渉しない。
 日本は、この地上の中でも我々の子供が生まれ、育ちやすい環境を持つ数少ない国である。それ故に交わされた、決め事である。
 この地上にいる龍が人間にコンタクトを求めるのは、その人間を気に入るか、その人間の力を見抜いた時だけである。
 我らは人を選ぶ。我らが選ぶ、お前たちにその権利はない。(p.32-33)

 
 人間のくだらない願いごとに、我々の力を頼みにするなど、まっぴらごめんだ。
 依存の対象になるほど龍も暇ではない。
 見えない世界は何も言えないと思うかもしれないが、それは違う。自分たちの存続に関わることや、掟破りを決して許すことはできない。
 万が一、今後もこれ以上の被害が出れば、我々としても黙っている訳にはいかないのだ。
 天界の龍の数は限られている。
 幾つもの次元を超えることのできる能力を得たエネルギー体のみが天界の龍の候補生となりうる。
 しかし、今の状態はさらにこの数を減らすこととなる。
 自分の氏神にご奉仕もせず、自分の望みを成長段階の我が子たちに向かわせるのはいかがなものか。
 『絶対にやめてほしい』 (p.34-35)
 古代に交わされた龍との約束とは、
 「人間は、龍に、干渉しない」
 それ、即ち、
 「人間のくだらない欲望を、龍に頼むな!」  ということ。
 真に信仰心のある人なら、個人的なお願い事などをするために神社参拝などしない。ご利益という低次元の欲求を叶えて欲しいがために、龍を使役することなど、よもや思いもよらないことである。

 天界の龍、すなわち天龍という記述があるので、下記リンクを付けておきます。

   《参照》  『日本の神々と天皇家のルーツ』 天無神人 (ナチュラルスピリット) 《後編》

             【天龍】

 

 

【人間は・・・気付くべきだ。】
 これも、龍神からのメッセージの一部
 今の時代では人類にとって、生きることを『謳歌している』そんな時代なのであろう。
 バカなことを繰り返す人間たちよ。地球のために気が付いてほしい。
 ここまで成長した人類は、自分たちの欲望と判断ミスにより自分たちが滅亡するのみでは足らず、地球の崩壊の危機までをも含んでいることに気付くべきだ。
 今までは人間の脳が健全に使われることでヒラメキのエネルギーが生れ、ヒラメキによって地球のバランスを取る原動力となっていた。
 現代人はヒラメキの力を失い始めている。このまま全てを失うのも、新しい世界に進むのもお前たち次第である。(p.75)
 

【見えないからといって・・・】
 この日本には精霊や妖精、天狗や妖怪、龍や朱雀等々が、見えない異空間に息づいているのです。
 そのひとつひとつが私たちを見ています。それを、私たち人間が見えないからといって、彼らの存在を気にも留めずにいていいものでしょうか。
 見えないものを感じ、畏れ敬った古代の人々は正しかったのです。
 きっと今よりそれらは人々に見えていたのではないでしょうか。(p.154)
 妖精については、いろんな人たちが書いている。
   《参照》  『ヒーリング・プラクティス』 レバナ・シェル・ブドラ (メディアート出版) 《前編》
            【妖精】

 妖怪だって、いるのが当たり前。
   《参照》  『ではまた、あの世で』 大泉実成 (洋泉社)
            【人間と妖怪の仲介者】

 妖精も妖怪も龍も、次元を跨ぐ存在たち。
   《参照》  『レムリアの叡智』 オレリア・ルイーズ・ジョーンズ (太陽出版) 《後編》
            【竜と人間】

 これらの異次元存在が見えなくなるにつれて、人間は、地球上の自然から意識が離れていった。そして自然に対して全く敬意を払わなくなっていった。

 

 

【もっと地球に対して・・・】
 今回のように我々から伝えることも今後はないと信じる。
 それ故、今後、人間が迷わぬよう教えることとする。
 人間は何のために、この地球上に生まれてきているのかということを知らねばならない。
 人間は自分たちがこの地球のシステムの一部だという強い感覚を持つべきだ。
 そのことは事実であり、人間の持つ脳というシステムがこの地球の一部であることを知り、もっと地球に対して愛を持ってほしい。
 地球は人類のものと思って生活をしている人間には理解しづらいではあろうが、人類もこの地球のシステムの一部に組み込まれた部品に過ぎないと知るべきだ。(p.157)
 貨幣経済システムという檻の中で飼育されている地球上の人間たちの多くは、今日明日を生きるためのエサ(おカネ)のことだけで、目いっぱいの生活になってしまっているだろう。これこそが、世界支配者たちが意図し計画してきた通りの成果なのだけれど、未来への分岐を誤らせた根本は、世界支配者たちの罠に嵌った個々の人間たちの欲心にあったはずである。
 もっと自然と共に生き、自然と共振できる程度の繊細な心を維持できていたら、今日のような粗雑な世界に紛れ込むことは断じてなかった。
 今日では、心を通わせることが可能な自然自体が身近から急速になくなりつつある。
 もはや、地球自体のバランスが崩壊してしまっているだろう。
    《参照》   『いよいよ「超霊的パワー」が世界を解放します』 田村珠芳 (徳間書店) 《後編》
              【自然環境の乱れ】
 人間のイメージ力が、多次元に影響を与えている。
 特殊なものではない、日々の暮らしや、脳を休ませる行為、脳を使う行為こそ、人類の地球への貢献である。 (p.161)
 カリカリしながら鋭利で粗雑な脳波を発するくらいなら、脳を休めたほうがいい。脳を使うのなら、愛にみちた心で祈るような心持ちで使ってほしい。それが、せめてものマトモな生き方というもの。

 

 

【龍との約束は、守られているのか?】
 龍との約束を再確認すべく、2017年に本書が世に出ていたことは、極めて重要なことなのだけれど、実感を伴って真摯に読む人はどれほどいるのだろう。
 今日の日本列島(龍体列島)は、龍たちが住まうに相応しい土地になっているだろうか? 
 問うまでもないだろう。
 下記リンクの動画メッセージは、本書の主旨と同じである。
  《参照》  【鍵】バシャール 【日本へのメッセージ】

 

 

<了>