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 『宇宙戦争』や『タイムマシン』という有名な作品を著した英国人、H・G・ウェルズには、SF小説の枠を超える予言的な著作があった。その著作の翻訳書にあった意図的な誤訳と、原書を所持していた機関名から、「闇の支配者」たちの本音が垣間見えてくる。2013年5月初版。

 

【「SFの父」が遺した未来への鍵】
 19世紀末から20世紀前半にかけて大活躍、つねに高く広い人気を誇った英国のSFの大作家。というより、「SFの父」と呼ばれた世界の空想科学小説の輝ける創始者。あのH・G・ウェルズが、その禁断の本の真の原作者だったのだ。なおその書名は『来るべきものたちの姿』という。(p.33)
 ウェルズには、『来るべきものたちの姿』という禁断の著作もあった。
 著者が言うところの「未来への鍵」とは、この著作の中にある 「アーモンドの花」 および 「P」 という記述。

 

 

【ウェルズがSFを通じて描きたかったこと】
 それは、あの忌まわしい怪物どもについての話だった。数万年後、人類のわずかな子孫たちは完全に二極化し、一方は姿は美しいが知能がない無思考の生物になり、一方は地底で怪物化して地上の人類を食っていたというところだ。(p.68)
 これは、SF小説『タイムマシン』の内容。
 人間を捕食する地底の怪物たちは、実際には今の地球にもいる。現在の地球の地表世界にも地底世界も人間を捕食する者たちが存在している。戦争は捕食の機会として演出されてきたのであり、欧米では『ハーメルンの笛吹男』という話にあるようにキッドナッピング(幼児誘拐)など今日に至るまで歴史上普通の事である。
   《参照》  『人類への警告⑥ 真の支配者』 高山長房 《前編》
            【東京都渋谷区広尾3丁目8-8】

 中国でも人肉食を文化としていた時代の方が長いだろう。
 西安にある陝西省歴史博物館には、スターウォーズのヨーダの様な容姿の、人肉食をしていたはずのレプティリアンたちの彫像が、けっこうたくさん置かれている。
   《参照》  『マンガ 中国入門』 黄文雄 (飛鳥新社)
            【食人文化】

 

 

【リアルな警告としてのSF小説】
 私がここで書こうとしているのは、ウェルズ作の・・・中略・・・初期のSFの中でさえ、すでに十分に込められ隠されていた、現代への恐るべきリアルな警告だ。(p.78)
 『宇宙戦争』の中にはっきり書かれているのは、21世紀になってから急速に発達してきた、目標への百発百中を目指す最新型の「ピンポイントミサイル」だ。それが性能も姿も、現在と全く同じ形で、100年前のウェルス作『宇宙戦争』の中にちゃんと出てくるのだ。・・・中略・・・。実は、その文章がそもそも大変なことで、当時、近代兵器としての「ミサイル(missile)」という言葉は、まだこの世になかったのだ。(p.82)
 ウェルズの『宇宙戦争』が出版されたのは1898年。この著作の中に「 unerring missile(目標をはずさないミサイル)」という用語が用いられていたという。
 一方、第一次大戦時(1914~1918)に開発された世界初の巡航ミサイルは、ケタリング・バグ(飛行爆弾)と言われていたという。
 ミサイルだけではない。当時認知されていなかった「原爆(atomic bomb)」「ウラン(uranium)」「放射能(radio-activity)」という単語も、ウェルズの作品にあるという。
 私はウェルズが、漠然とであれ、そういう凄惨な未来を、脳の奥のタイム・マシンに乗って見ていたのだと考える。(p.87)
 ウェルズは、未来の新聞記事を見ていたのだろう。
 我々凡人も知能加速テクノロジーを使えるようになれば、誰でも時空移動者(タイムトラベラー)になれる。
   《参照》  『ウイングメーカー』 shima訳 (VOICE) 《前編》
            【知能加速テクノロジ―】
            【ウイングメーカーとBST】

 

 

【ウェルズ作品の訳者・阿部知二氏の「あとがき」】
 文庫本の表題は『ウェルズSF傑作集1』(創元推理文庫)。・・・中略・・・。私の目は最後のページにクギづけになった。 (p.107)
 下記は、訳者阿部知二氏が書いているエピローグの一節。
 「もうひとつ挿話的なことを書けば、私(阿部氏)は戦争中(太平洋戦争中)ウェルズの『来るべき世界の姿』を読んだ。これを彼の作品中重要なものとする人々もあり、ここでは、いわば彼の全力が投入されているという感じである。(p.107)
 この記述にクギづけになった著者(五島さん)は、阿部さんに電話をかけて話すことができたけれど、フラワーコード(花の暗号)という言葉をもらしたきり、
 それから急にものすごく不機嫌になった。「あれには首を突っこむな、さわるな!」と氏は最後に激しく言うと、ガチャン、とたたきつけるように電話を切ってしまった。(p.113)

 

 

【原書】
 原書を探すべく、国会図書館に行ってみた。
 国会図書館(当時の)。それは今の若い人たちには信じられないだろうが、現在の赤坂の迎賓館のかつての姿だった。(p.116)
 へぇ~。
 目的の本をやっと見つけた。
 『By H.G.Wells, THE SHAPE OF THINGS TO COME』 という本を。
 そのタイトルを見ただけで、それが阿部知二氏のあとがきにあったウェルズの『来るべき世界の姿』の原書だと直感できた。同時に、なぜ阿部氏はこれを、『来るべき世界の姿』と不正確に訳したのだろう、という疑問が、一瞬ピピッと私の心を走った。(p.117)
 結論を先に書くなら、正確な訳を書かないように、圧力がかかっていた。
 最初のページの右肩部分には、思いもよらぬ「満鉄調査部」という赤い大きな印影が。・・・中略・・・。
 私は驚いた。「満鉄調査部」といえば、・・・中略・・・、その実体は当時の日本の先鋭な情報専門家たちを集めた、世界屈指の情報機関あるいは諜報組織だった。(p.118)
 およよ! という感じ。
 ということは、日本に戦費を融資していたロックフェラー系列から満鉄調査部に、未来計画書として渡されていたのだろう。
 調査部による秘密の書き込みはすべて消された(そのかすかな跡が本全体に7-8カ所あった)。しかしハンコまで消すのは無理で、そのまま図書館に閲覧の対象になった。
 「極秘」と書かれた小さなシオリは、司書に気づかれずに見逃された。だから私は結局、そんなにすごい過去を持つ原書を、何も知らずにたまたま借り出すことができたのだった。(p.119-120)
 『来るべきものたちの姿』が出版されたのは1933年。
 この本は、数年後に起こる第二次大戦を、モロに予言していた。

 

 

【ドゥームズデイ・プロジェクト】
 ドゥームズデイとはキリスト教でいう世界終末の日のこと。そのプロジェクトの内容とは、テロ国家群の核や生物化学兵器でアメリカと同盟国の半分以上が滅ぼされると見て、相手が撃ったら、または撃つ前に撃ち返すよう、世界中の米核ミサイル部隊・原潜艦隊に指令する。
 同時に、たとえ世界が滅びても、アメリカン・エリートの中枢だけは生き残らせ、人類を存続させる。そのため大統領ファミリー以下、よりすぐった数百人を、ロッキー山脈などの深い秘密シェルターに移す。これは実際に7割くらい実行され、9・11の夜までにホワイトハウスはガラ空きになったという。
 これについては、あまり知られてはいないが、アメリカのベテラン記者による生々しいスクープ記事がある。それにもとづいて書かれた現代史研究家・奥菜秀次氏の精密レポート、「アメリカが『終末の日計画』を発動した日」もある。そこまでいったドゥームズデイ、世界終末が覚悟された日。それがあの9・11の真相だったのだ。(p.181)
 奥菜秀次氏の精密レポート、「アメリカが『終末の日計画』を発動した日」は、現在、発禁図書になってしまっている。出版元の光文社のサイトからも消されている。
 「世界の終末・プロジェクト」はドゥームズデイだけではない。ブルービームなどいくつもある。
  《参照》  『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』 ベンジャミン・フルフォード (講談社) 《前編》
          【「プロジェクト・ブルービーム」で人類を奴隷に】
  《参照》  アルシオン・プレヤデス44 ポケモンGO、セルフィー、宇宙生物学、ブルービーム計画、光-闇の存在、NOW

 闇の支配者どもは、まだ「世界の終末プロジェクト」を諦めていない。
 現在の地球は、いまだに「世界の終末プロジェクト」が発動している状況下にある。
 「闇の支配者」たちは、ビットコインや株価を暴騰させてボロ儲けしたり、日本にバカ高い兵器を買わせたりして、悪あがき的な資金確保に余念がない。
 オリンピックの後には、必ず何かが計画されている。北京五輪の翌月にリーマン・ショックが起こり、サラエボ五輪後にサラエボは廃墟と化した。この本にも、北朝鮮を発火点としたドゥームズデイ・プロジェクトの概要が書かれているけれど、平昌五輪の後の計画は、もうネット上にいろいろスッパ抜かれているだろう。
 問題は、金正恩が「世界の終末プロジェクト」の駒として踊らされていることに気づいているかどうかである。
   《参照》  『プレアデスメシアメジャーが示す「未曾有の大惨事」の超え方』
            【第3次世界大戦の予兆】

 

 

【『推背図』が予言する未来】
 今から約1380年も前、唐の宮廷に仕える予言者たちが、「わが国の未来を描くよう」と第二代の皇帝太宗に命じられて描いたもので、60枚の不可解な絵と60篇の不可解な詩から成っていた。
 そのほとんどがその後の歴史上の大事件と重なる。・・・中略・・・。問題なのはその中の56番目の絵と詩だ。そこには大海をはさんで、槍を持ち火をふいて戦おうとする二人の男が描かれている。
 その上には二羽の鳥、海中には二匹の魚が、やはりにらみあい戦おうとしている。さらにこの絵の外には、「戦不在兵、造化遊戯」という奇妙な詩が記されているのだ。(p.137-138)
 56番の絵には、干支の「己未」と書かれている。60年に一度めぐる「己未」の年は、1919、1979、2039年になる。
 2039年に米中衝突が起こり、その戦は造花(アンドロイド≒ロボット)による戦争になるといっているらしい。著者は、ウェルズの著作の中の2059年をこれに対応させて記述しているけれど、今日のロボット技術はすでに十分進化しているから、アンドロイド戦争は2039年で十分実施可能だろう。
 しかし、現在の中国政府は、9・11以降、「闇の支配者」たちのこの暗澹たる未来計画を知り、これに同調しないよう行動しているのだから、未然の裡に封ずることができる未来である。

 

 

《後編》 より