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 谷村さんが、引っ越しの最中にいきなり“降りてきた”のを書留め、1980年に大ヒットした曲、『昴(すばる=プレアデス)』 に関する序盤の記述を読んでいて、大いに引き込まれたけれど、読後は「・・・・」である。
 あとがきに、「この本の中には、たくさんのジグソーパズルのピースがちりばめられています」(p.218)と書かれているけれど、まさにその通りで、プレアデスに関わる叡智が体系的に示されているのではない。但し、「ト音」=「ソ」=「太陽」のリンクとして示されている記述は、極めて重要だろう。2014年1月初版

 

【プレアデスからのメッセージ】
 谷村さんが55歳の時(2003年)のこと。
 久しぶりに『昴』について考えてみたいと思い、自宅のパソコンに「プレアデス星団」というキーワードを入れてインターネット検索を開始しました。
 複雑なリンクをたどってさまざまなサイトを閲覧しているうちに「プレアデスからのメッセージ」という一風変わったサイトを見つけました。・・・中略・・・。ようやくいちばん最後のテキストに到達すると「我々からのメッセージは、すべてこの歌詞に込められています」という一文がありました。
 そこには私が書いた『昴』の歌詞が掲載されていたのです。
 思わぬ展開に私は思わず鳥肌が立ちました。(p.28-29)
 あまりに長いテキストのサイトだったので、 翌日読もうとブックマークをつけて床に就いた。
 ところが、朝起きて早速パソコンを立ち上げてブックマークをクリックしてみると、そのサイトはサーバーから削除されており、八方手を尽くしても二度とたどり着けなくなっていたのです。(p.29)
 こういうことって、誰でも一回や二回は経験しているだろう。

 

 

【「さらば昴よ」の意味】
 海図もコンパスも羅針盤もない時代、夜空に瞬く星だけを頼りに航海する術をスターナビゲーションと言いますが、そのスターナビゲーションでも大切なカギを握っていたのが「昴」だったのです。
 農業や海路を通じた交易が活発になると人々の暮らしが豊かになります。
 だからこそ、農業や交易における大事な目印となってくれる「昴」は「財の星」と呼ばれていたのです。
 そうしてわたしははっと気づきました。『昴』を書いたときに初めに頭に降りてきた「さらば昴よ」というフレーズが持つ意味に。
 もしも昴が「財の星」だとしたら、現代風に言うならそれはまさしく物質文明のシンボル。その「昴」に「さらば」と告げるのは、物質文明にさよならを告げようという意味に他ならないのです。(p.34)
 スピ系の著作によると、プレアデスは、物質文明ではなく精神文明によって花開いた星であることは共通しているけれど、その内容で 「さらば昴よ」 を理解すると、谷村さんの意図するところとは逆になってしまう。
 でも、そこは作詞者である谷村さんの意図を素直に理解しておこう。
    《参照》   『銀河より地球へ 「最後の審判」下る』 聖地・十和田 羽衣の塾 (創思社出版) 《後編》
              【物質文明の結末】

 なお、プレアデスについは幾つも書き出しているので、2つだけリンク。
    《参照》   『ギャラクティックファミリーと地球のめざめ』 ジャーメイン&サーシャ(リサ・ロイヤル)
              【プレアデス文明】
    《参照》   『プレアデス星訪問記』 上平剛史 (たま出版) 《前編》

 

 

【「ヤマト」の意味】
 3世紀から始まる古墳時代に成立したヤマト王権の「ヤマト」とは、ユダヤ教の聖典『旧約聖書』に登場する唯一審神ヤハウェを意味する「ヤ」と民族を意味する「ウマト」からきているという説があります。
 ユダヤ人の言語であるヘブライ語の「ヤ・ウマト」=「ヤマト」なのです。
 ヤマトに「大和」という漢字を当ててもピンと来ませんが、ヘブライ語で「神の民」と解釈すると腑に落ちます。(p.75)
 神道≒ユダヤ教なのだから、ヘブライ語の分かる人が日本文化を紐解いたほうが分かりやすいのは当然。
    《参照》   『地球維新「17条」最高法規』 慈恩将人・白峰監修 (ヒカルランド) 《後編》
              【サマリアの皇帝】

 またヤマトに関しては、ヘブライ語より、日本古来の言霊に即して解釈することの方が重要。
    《参照》   『皇人Ⅱ』 Ai (明窓出版)
              【大和魂とは!】

 

 

【卜】
 「卜」の下に線を引くと「上」、上に線を引くと「下」になります。
 つまり「卜」というカタカナ(あるいは漢字)は、物事の上下のようにもっとも大切な事柄を決めているのです。
 古来、「卜」は亀の甲羅や鹿の骨を焼いて、そこから物事に吉凶を占うことを意味しました。
 その証拠に、漢字の「占(うらない)」とは、「卜」で知りえたことを「口」に出して伝えると書きます。
 「ト」による占い(卜占:ぼくせん)をずっとやり続けている古代の祭祀貴族は、卜部氏と呼ばれている人々。(p.119-110)
 「卜」を上下二つ点対象につなげた形を亀甲の中に置いたものを「社紋」にしている神社(砥鹿神社)があったりする。
 以下に、「卜」に関連する記述を書き出しておくと・・・。

 

 

【将棋の「と金」】
 将棋の「歩」という駒の裏にはひらがなで「と」と書かれていますよね。これはもともとカタカナの「ト」から来ているという説があり、私もそう信じています。その意味を考えたことがありますか?
「歩」は敵陣に入ると「と金」となり、「金」と同じ働きをします。
 一説には「と」は「今=金」の草書と言われていますが、カタカナから世界を考えると「と」と「金」は同じくらいの大切な価値があるものということを暗示しているのだと思います。(p.110-112)
 漢字の「卜(ぼく・うらない)」とカタカナの「ト」は、形が同じなので、将棋でも秘め事として用いられたのだろう。

 

 

 

《後編》