《前編》 より

 

【マヤ・アステカの実験】
 マヤ・アステカは、働ける人が働き、働かなくても誰でも好きなときに好きなものをとって食べられるようにし、そして、余ったものは旅人に、さらに余ったものは種にするという循環が行われている世界でした。
 だから、マヤ・アステカの世界では武器は存在していません。Give & Give の世界には、争う必要性が一切ないからです。
 大いなる力は、この価値観や社会システムを地球の標準にしようと思ってマヤ・アステカで実験をしたのです。(p.146-147)
 “働ける人が働き、働かなくても誰でも好きなときに好きなものをとって食べられるよう”な社会なんて、「あり得るはずがない」と思う人は少なくないだろう。「そんな社会にしたら、みんな働かない側、遊ぶ側になるだけで、生産に従事する人などいなくなる」と思うのだろう。
 しかし、そうはならない。それは「2・6・2の法則」が機能するから。
 現在の人類も、貨幣経済を止めることができれば、マヤ・アステカで実験されたこのような社会になるのである。

 

 

【「2・6・2の法則」】
 一般的にどのような組織や集団でも、全体の傾向を見ると「まじめな人が2割、普通の人が6割、不真面目な人が2割」いると言われています。
 いわゆる「2・6・2の法則」です。その中で不真面目な人を除いてから、再度チーム編成をしても、また「2・6・2の法則」が働き、やはり組織や集団に貢献しない2割の人が必ず生まれる傾向があるのです。(p.145)
    《参照》   『働かないアリに意義がある』 長谷川英祐 (メディアファクトリー新書) 《前編》
              【反応閾値モデル】
              【シミュレーション結果】
 これは、生物の中に組み込まれた絶対的な法則であり、どんな環境であってもこれを変えることはできません。
 そのことをマヤ・アステカの人々は本能的にも分かっていたので、遊ぶ人は遊べばよいと、誰もそういった人を咎めることをしませんでした。(p.146)

 

 

【レインボーチルドレンの役割】
 今も昔も、レインボーチルドレンの任務は、地球において争いのない循環する社会システムを作ることです。そのために、今の人類の垢を一切背負っていないことが前提で他星系から地球に連れてこられ、新しい発想で、思いっきり違うことをやることが求められていました。
 ただし、地球文明での経験がないため、あくまでも表舞台には立たずに裏方として、その地域の統治者を陰で指導するような立場をとりました。・・・中略・・・。このレインボーチルドレンがサポートして表舞台に立たせていた統治者は、クリスタルチルドレンだったのです。(p.148)
 高度に進化した魂を有するレインボーチルドレンたちは Give & Give の世界を本地としているから、権力欲とか名誉欲とか支配欲とかは、全くもって本質外のことなので、裏方や補佐役に回って貢献することは普通にできることであり、またそれこそが最適であると当たり前に心得ている。
 しかしながら、
 レインボーチルドレンは生まれた段階においては、まだ覚醒していません。
 なぜなら、そこで役割を果たすには、地球のシステムというものを自分なりに自覚する必要があるのです。
 初めて地球文明を体験することで、それに馴染むと同時に、この文明のおかしい点に自分で気がつかないといけないのです。そして、その上で自分自身の役割に気付いた時に初めてレインボーチルドレンは覚醒するのです。(p.162)

 

 

【「なおひ」と「まがひ」】
「なおひ」は神界に近い思いを持った存在で、それに対して「まがひ」は魔界に近い思いを持った存在です。
「欲」の持ち方でいえば、「自分に何ができるのか?」と自分の成長のための欲が強いと「なおひ」となり、「自分の“ため”に何ができるのか?」と自分の我欲のみしか考えなければ「まがひ」となります。(p.158-159)
 「なおひ」は Give & Give の神界を生み、「まがひ」は Take & Take の魔界を生む。
 今の世の中は、表向きは Give & Take の平等で公平な社会のように見えますが、実際は一握りの人々が世界全体を支配しており、その一握りの支配者は Take & Take として、その他大勢の奴隷の人々から何もかもを搾取しています。
 当然ながら、このような世の中は「まがひ」の世界であり、今は魔界に近い世界ということになります。
「なおひ」の世界は「自分に何ができるのか?」を基準に考える世界であり、それは Give & Give のマヤ・アステカの世界です。(p.159-16
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【「審判の時」】
 今回はマヤ・アステカや江戸時代のような「実験」という呼ばれ方ではなく「審判の時」とも呼ばれています。
 どこかで「なおひ」の世界となって良い方へ向かい始めるか、それとも間に合わずに破滅の道へと向かい始めるのか、どちらにしてもやり直しができない分岐点である第3次変革期が近い将来に迫っています。この「審判の時」を境にどちらかの方向へと転がり出すと、もうその流れを止めることができません。(p.161)
 2014年10月24日である現在は、「審判の時」に急接近中なのかもしれない。
 「セント・ジャーメイン・・・2014年10月22日 本 当の変化が始まりつつある」 という記事を読むと、世界の裏側では「なおひ」の側への移行が確実に行われつつあるという情報が流れているけれど、一方で、「まがひ」の維持者である「闇の支配者」に支配されている日本のメディアから流れてくるテレビ情報を見る限りでは、依然として「まがひ」の世界が微動だにせず継続しているように見えてしまう。

 

 

【国と愛】
 国というのは権力者にとって必要な存在であり。そこに住む国民の安全や平和を守るために必要なものではないんだ。国というのは、自分たちに都合の悪いものを締め出すために存在している。・・・中略・・・。愛が中心になると必然的に国というものは、消滅するんだよ。(p.168)
 そう、イマジンの歌詞にある通り。
    《参照》   日本文化に関する疑問と回答
              【政治意識と愛国心】

 

 

【首都直下型地震と魂の行方】
 いずれにしても、どの道を選ぶかは首都直下型地震が起こるまでの各人の「心の置き方」で決まります。
 この魂の行方までも考えると、これから発生する可能性の強い首都直下型地震とは、単純に三次元世界で人間が淘汰されて日本人に気づきを与えるという意味合いだけではなく、この機会に魂を一斉に整理するような働きかけがあるように思えます。(p.210)
 魂の行方として、5つ記述されている。
 1:生まれ変わりを選択せず高次元へと行ってしまう。
 2:「成長がない」と判断され太陽系外へ追放される。
 3:従来通りに生まれ変わる。
 4:クリーニングされて「現世」に戻ってくる。
 5:パラレルワールドにあるもう一人の自分と融合し、震災から再生する日本を担う生命力溢れた人間として再生する。

 

 

【ハードランディング?】
 今の地球は、人間の手によって海も陸も空もすべて汚れてしまったので、これから元の地球へ戻し、新しい地球へと生まれ変わるには、大きな自浄作用の力が必要です。
 自浄作用とは、河川などが汚された場合に時間の経過とともに元の清澄な水域に戻る現象のことであり、これが地球規模で起こります。
 当然ながら汚染状況が激しければ激しい浄化(変化)が発生するので、今のままの地球だと、いわゆるハードランディングの浄化になってしまいます。・・・中略・・・。ハードランディングになるにはそれなりの事情があることを、人類はしっかりと理解しないといけないと思います。(p.245-246)
 社会や経済を構成しているのは我々一人ひとりの存在であり、そこには人間の意思や意識が働いていますから、やはり一人ひとりの意識転換が発生しないと、ソフトランディングへの移行は難しいと思います。(p.248)
 「最後の審判」のために放射能や様々な化学薬品を用いて地球の陸・海・空を汚染し続けている勢力もあれば、地球環境を守るために循環型社会を実際に作っている著者のようなグループの人々もいるけれど、大多数はそのいずれにも属さず、資本主義経済が垂れ流すメディア情報に洗脳されたまま、従来通りの生活を送っている。このような、地球の未来に対しておよそ無自覚と思われる大多数の人々は、地球を一体全体どうしたいのだろう。

 

<了>

 

  滝沢泰平・著の読書記録

     『ここはアセンション真っ只中』

     『目覚めた魂』

     『これから10年「世界を変える」過ごし方』

     『レインボーチルドレン』

     『宇宙のヘソ富士山と共にアセンションせよ』