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 『ダヴィンチ・コード』は近年メディアで喧伝されて有名になったけれど、未来に起こる地球規模の事態のことを語っていたのはダヴィンチだけではない。ニュートンも人類の未来を語っていたのだ、という主旨の著作。2008年5月初版。

 

【ダ・ヴィンチ・コード】
 『ダ・ヴィンティ・コード』は、ご存じのとおり、人間キリストの秘密を解き明かす歴史ミステリーである。その秘密は、ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」の中に隠されていた。(p.19)
 ニュートン・コードより先んじて世界に知られるようになった『ダヴィンチ・コード』であるけれど、この話はどうでもいい。この著作に関する内容は、下記リンクに示すように、世界の対立構造の中で意図的に流された情報戦の一環であるらしいから。
    《参照》   『これが闇の権力イルミナティの内部告発だ!』 ベンジャミン・フルフォード (青志社) 《前編》
              【2大勢力の確執】

 

 

【もう一つのダ・ヴィンチ・コード】
 問題なのはダン・ブラウンが題材にしていた「最後の晩餐」ではなく、「モナ・リザ」に託されているコード(暗号)である。
 この景色には、決定的におかしなところがある。もし、女性がほほ笑むのを止め、その場から立ち去ったとしたら、女性の左右にある景色が繋がらないのだ。右側の景色に対して左側の景色が低すぎる。それは、誰が見ても、水の位置ではっきりわかる。・・・中略・・・。
 その背景に描きこまれたコードを解くために、わたしは、ローマ大学のリカルド・サントス教授のもとを訪ねた。そこから“地球滅亡の予言”を読み解く旅が始まったのだ。(p.31)

サントス教授が、最初に教えてくれたのは、ダ・ヴィンチが残した一つの言葉だった。
「地球はいずれ一つの水の球体になるであろう」
 この予言が、「モナ・リザ」に描きこまれていると言う。
 ダ・ヴィンチは、“地球を一面水の世界に変える大洪水によって人類は滅亡する”と考えていた。(p.32)
 このことは、レオナルド東州と名乗ることもある日本のシャーマンさんも、この本出版以前から語っているから、下記のリンクの書き出しやコメントの中に書いておいた。
    《参照》   『180度の大激変』 船井幸雄 (徳間書店)
              【大変革】
    《参照》   『アセンションはもう始まっています』 田村珠芳 (風雲社)
              【・・・予感・・・】
 ニュートンは、レオナルド・ダ・ヴィンチと同じようなことを語っているのだろうか?

 

 

【アイザック・ニュートン】
 ニュートンは田舎の地主の息子でありながら、階級社会のイギリスで異例の出世を遂げている。単なる科学者としての名声(科学界の権威である王立協会の会長)だけではない。下院議員、造幣局長官にもなっている。
 何よりも奇跡と言えるのが、62歳のとき、女王によりナイトの爵位に叙せられたことである。イギリス国民にとってこれ以上の栄誉はなく、どれだけ科学の功績があっても、一介の科学者ならば、国葬もなければウエストミンスター寺院に埋葬されることもなかったはずである。(p.47)
 ニュートンは英国史の中にあて特異な存在だった。どうしてそうなれたのか?
 つまり、英国史の背後にある秘密結社との縁があったのである。秘密結社は当時も今も、神秘主義、錬金術に深く関与している。

 

 

【動かぬ証拠】
 ニュートンの蔵書で現在確認されているのは1624冊、そのうち大半は、数学や物理学、天文学など科学に関する本だが、162冊、実に1割の本が錬金術に関するものであったのだ。(p.79)
 証拠は書籍だけではない。
 その証拠は、スパーゴとパウンズという二人の科学者が、近年発表したある研究成果の中にあった。彼らは、ニュートンが錬金術で使用した薬品の記録を調べてみたところ、彼がある化学薬品を大量に買った直後に、精神障害を引き起こしている事実を突き止めた。その薬品とは、硫黄、アンモニア塩、硫酸、硝酸の卑金属である。その他に、アンモニア、水銀、鉄、錫、ビズマス、鉛、砒素、銅などの金属も購入しているが、これらは錬金術においてよく使われる材料で、なかでも水銀は錬金術の実験に絶対不可欠なものであったらしい。つまり、当時、水銀の使用は、錬金術をおこなっていた絶対的証拠になりうるものなのだ。(p.82)
 ニュートンは、王立協会の会長になったころから、英国グランド・ロッジ3代目のグランド・マスターとなり20年間秘密結社の顔として活躍していたジョン・シオフィラス・デザギュリエと交友があったことも書かれている。
 王立協会は、「神学・形而上学・道徳・政治などには介入しない」と、宗教・政治からの科学の独立を宣言していながら、実は、フリーメイソンという秘密結社を内包していたことになる。歴史は、とかく本音と建前の二面性を持っているが、王立協会も例外ではなかったようだ。(p.97)

 

 

【「フリーメーソン」と「テンプル騎士団」】
 フリーメイソンは、17世紀、薔薇十字思想を取り込むことによって神秘性の強い秘密結社となっていった。だが、それ以前に、フリーメイソンはある団体の思想を強く受けていたようだ。その団体とは、伝説的に語られることが多い「テンプル騎士団」である。実在した団体で、12,13世紀、ヨーロッパそして中近東で勢力を誇った。前に、ニュートンの紋章やフリーメイソンの分派であるスカル・アンド・ボーンズが使用しているX字形に組まれた骨のマークは、テンプル騎士団のマークと同じであることは述べた。これは偶然なのであろうか? 調べてみると、両者とも崇拝する人物が同じであることが分かった。その人物とは、エルサレム神殿建設の最高責任者と言われるヒラム・アビラである。ヒラムの墓を開くと骨がX字形になっている状態で見つかったという逸話から、そのマークが生れたという。フリーメイソンとテンプル騎士団が、ヒラムを崇め、同じ怪しげな骨のマークを掲げていたのは、やはり偶然ではなく、胸に秘めた思想がかなり近かったのではないかと思われる。(p.144-145)
 秘密結社の多くは地下茎で繋がっているから、明確な区別をするのは難しい。
 問題なのは、「光の霊統なのか、闇の霊統なのか」ということだろう。
    《参照》   『これが闇の権力イルミナティの内部告発だ!』 ベンジャミン・フルフォード (青志社) 《前編》
              【テンプル騎士団】

 

 

【ニュートンが錬金術で目指していたもの】
 グレゴリュー教授は、ロンドン大学で科学技術を教えていて、錬金術の第1人者と言われている。(p.190)
 あいさつもそこそこに、質問に入った。真っ先に聞いたのは、やはり最大の疑問である、ニュートンは錬金術で何をつくり出そうとそしていたかである。
 グレゴリュー教授は、間髪を入れずに答えた。
「それは、間違いなく賢者の石です」
 ・・・中略・・・賢者の石とは何なのか? それは天上の石のことであり、霊魂を凝縮したものであるという。その石を使えば、金だけではなく不老不死の霊薬をつくることができると伝承されてきた、まさに秘宝中の秘宝である。(p.192)

「賢者の石は、あらゆる物質をつくり出せる物質であり、賢者の石で行えるのは、神の御業である天地創造そのものです。つまり、賢者の石を手に入れた者は、神の御業をまねることができ、自然界で様々な奇跡を起こすことができるということなのです。(p.194)
 賢者の石などというとSF的魔術みたいに思えてしまう。まさに、インディー・ジョーンズやハリーポッターの世界である。されど、科学者の究極の目的は、神の御業に行き着くものなのだろう。
    《参照》   『ネオスピリチュアルアセンションpartⅡ』 エハン/中山/白峰/澤野
                【錬金術】

 

 

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