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 著者が主催する中小企業経営コンサルタント会社のセミナーの講演内容が元になっているらしい。久しぶりに読んだけれど、おもしろいから読むだけで元気になれる。2011年11月初版。

 

 

【顕在意識のへのインプット(学び)の重要性】
 壁にぶつかったとき、意識の殻の破り方を具体的に客観的に、自分の体験に基づいた実例としてたくさんインプットできている人は、しのぎ方がわかります。しかし、インプットのない人は、しのぎ方がわからないのです。 ・・・(中略)・・・ 。
 顕在意識の中にインプットがないと、潜在意識に働きかけて導く守護霊やご先祖様、産土神、三宝荒神さんたちも、働けないわけです。
 だから、ある程度の人間界での努力と知識をインプットしておくことが必要です。(p.25)
 天上界の美しい音色をインスピレーションとして与え地上世界に顕現させたがっている神霊界の存在たちは、楽譜の読み書きができず楽器の演奏もできないような人を選んでそれをしようとするだろうか。

 

 

【楽しい話の構成】
 共感と共鳴を呼ぶためには、60%まではそういうことを言葉にしてあげる。そして、あと40%で。「ああ、勉強になったな」と思ってもらう。(p.34)
 学術書や普通の思想書というのは、だいたいおもしろくありません。論点は明快ですがまったく横道にそれない。まとまりはあるかもしれませんが、共感を呼ばず、興味を引かないので、読者が感動しない。だから売れないのです。(p.35)
 チャンちゃんがタイトルに拘泥せずいろんな本を読んでいるのは、横道に落ちている拾い物話が楽しいからである。勉強しようと思って読んでなんかいない。単に、おもしろければついでに勉強になっている、という読み方。だから、その点、著者の本はピッタリである。

 

 

【強運である前に】
 強運である前に、まずは輝かしい特色とオリジナリティのある、普通とは、ひと味もふた味も違う自分になれるよう心がけることが大事です。努力して、常に心がけることです。(p.40)
 「普通とは、ひと味もふた味も違う自分」になるためには、平凡な行動様式の生活から出て、脳を刺激し続ける習慣を持つことが大切。
 とにかく、同じ道を歩かない。いつも同じ店で食べない。常に新しい店を開拓して研究し、 ・・・(中略)・・・ 常に何かを発見しようとする。当たり外れもあるけれど、いい出会いを心がけることが大切です。(p.43)
 化石みたいに引きこもってばっかいたら、強運になれるどころか、脳が死んじゃう。

 

 

【強運をひと言でいうと】
 それでは強運な人とはどのような人か。いろいろ言えますが、ひと言で言ってみましょう。これだけは言えることがあります。
 「誰よりも念力が強い」 (p.53)
 善人というのは無欲なものですから、次々と悪にやられていきます。「悪化は良貨を駆逐する」のです。悪貨の方が強いです。どこが強いか。念力が強いのです。(p.59)
 じゃあ、善人はどおすればいいの?
 悪は、欲望と煩悩で強い念力を出す。対して善は、固い志と強い理念、ビジョンによって、さらに強い念力を出せばいいんです。 ・・・(中略)・・・ 「社員のために」という愛の念がなくてはなりません。(p.63)
 「自分のために」だったら、「欲望VS欲望」でレベルの低い勝負になっちゃう。
 「社員のために」という、「欲望・煩悩VS志・理念」の勝負であれば、「粗雑な念力VS繊細な愛念」の勝負になるから、繊細な波動(愛念)は粗雑な波動(欲望)を容易に串刺しに(貫通)してしまう。そうは言っても現実界は粗雑な波動界だから、愛念だけではどうにもならない。現実的な知恵や絶えざる工夫が必要。
 ことろで、著者(半田晴久=深見東州)の念力の凄さを目の当たりにしたことがある。著者は盲人ゴルフの大会やシニアゴルファーのための大会も主催していて、パティー・シーハンというもの凄いカッコイイ往年の名選手が参加していた大会にチャンちゃんがボランティアで参加していた時、クライマックスの最終18番ホールで、全ての選手の最終パットを、どんなにロングパットであろうと、ことごとくワンパットでカップインさせてしまったのである。
 企業経営者として自ら強運な証拠を、大会の演出のためにさりげなく活用していたのであるけれど、これは同時に超絶なシャーマンとして片鱗でもあるから、これを見ていたチャンちゃんは観衆とは別の意味で拍手しながら震撼していた。

 

 

【念力を強くするには】
 念力を強くするものは「祈り」です。1日3時間、4時間、5時間、長い時間祈り続けるという習慣が、絶対に必要です。(p.57)

 

 

【ひらめきを得られる人】
 「パッ」とひらめきが得られる人、それは運のある人です。運というのは運んでくるものですが、神なるものの運びがあります。 ・・・(中略)・・・ 。
 この「パッ」を、確実に得られるのは、目に見えざる神様や仏様や守護霊さんや産土様に祈り、崇敬し、存在を信じて生きている人です。最後の1厘をプラスアルファして、困難を越えていけるのです。そして、ほんとうの意味での、ひらめきのある強運者になっていくわけです。(p.87-88)
 この実例として、戦国時代の武将や、現代の企業経営者のことがいろいろ書かれている。
 その一部が下記。

 

 

【神仏からの加護のある人々】
 稲盛さんは「成長の家」の『生命の實相』(谷口雅春著、日本教文社)が愛読書で、神なるものを熱心に勉強しています。(p.88)
 松下幸之助氏もそうです。辯天宗の宗祖を大変に尊敬しています。西武グループの基礎を創った堤康次郎氏も、箱根神社、九頭龍師さんを熱心に崇敬しています。(p.89)
 このような人たちって、自分の成功のために企業経営していたのではない。
   《参照》   『人間の本質』 本山博・稲盛和夫 (PHP)
             【事業を始める時の思い】

 

 

【生き延びてきた人たちの共通点】
 亀井静香さんは、 ・・・(中略)・・・ 今は、辯天宗の枢機などもやっているようです。亀井さんの前の枢機は、ハラケンさん(原健三郎第65代衆議院議長)がやっていました。その前が、笹川良一さん(財団法人日本船舶振興会元会長)です。 ・・・(中略)・・・ 私は三代続いて、お知り合いになったのです。(p.121)
 これらの人々に関して、おもしろい話がいっぱい書かれている。もしも書き出したら、これだけで別個の読書記録ができてしまうだろう。

 

 

【たちばな出版のキャンペーン】
 著者が社長をしている「たちばな出版」のキャンペーンの一例。
 全国をまわって営業マンが置いてきているので、どこも食品が山積みになっています。梅雨限定で「待つ傘キャンペーン」というキャンペーンでは、雨が止むのを待っているときに一冊本を買えば、傘がもらえるというもの。それと、自分が愚かだということを悟ったときに、本を読んで賢くなってほしいという「おろ傘キャンペーン」。コンビニで売っているあの透明の傘がもらえるのです。(p.157-158)
 いろんなキャンペーンの内容を読みながらゲラゲラ笑ってしまった。「もしや・・・」と思い検索してみたら、ネット上にそのサイトがあった。 ⇒ たちばな出版キャンペーン特集
 景品ついでにたちばな出版の本を買うなら、著者(半田晴久=深見東州)の「大天運」とか「大創運」なんかがお勧めである。
   《参照》   『大学入試合格の秘密』  半田晴久 たちばな出版

 

 

【真っ正面から行って、断られたら理由を直接聞く】
 版権をとったときもそうです。『ゴジラ』『銀河鉄道999』『宇宙戦艦ヤマト』も、「一番大きな版権をとにかく取りに行け」、「真っ正面から行け」ということで成功しました。
 もし断られたら、なぜいけないのかを謙虚に聞いて、ぶっちゃけたところを教えてもらえばいいのです。その理由を知ることが大切なのです。そして、その理由をクリアしたらオッケーになるわけです。(p.162)
 直接聞くこと。これは情報収集の極意。
   《参照》   『へえ、儲かる会社はこんなことをやっているんだ!』 小山政彦 (三笠書房)
             【ミニモニができた訳】

 

 

【マーケットが成熟したとき】
 BS11で、毎週火曜日の夜11時からやっている私の番組、「サクセス登竜門」でも、まだこの話はしていませんが、お客さんが選ぶときに、どのように選ぶかという問題です。(p.184)
 マーケットが成熟したときお客さんは必ずしも際立った個性をもつものを選ぶのではない。
 記述にある番組がネット上にアップされていたからリンクしておいた。
    《参照》   サクセス登竜門 日本メディカル 1
 番組の冒頭に七福神が出てくるけれど、日本文化講座 ① 【 七福神 】 は、著者の『日本経済大発展の理由』(たちばな出版)の中にあった記述の一部を元に書いたものである。

 

 

<了>