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 この著作とほぼ同じ時期に出版された 『180度の大激変』 とかなり内容が重なっているけれど、仮に同じことが書かれた本であっても、読んだ時期によって感受するところは違うから、それなりに良いものである。2008年10月初版。

 

 

【『2012 地球大異変』】
 昨年(2007)末、NHKが、『2012 地球大異変』(NHK出版)という本を送ってきてくれました。
 見ると、「科学が予言する文明の終焉」というサブタイトルがついていました。 ・・・(中略)・・・ 本当にびっくりさせられました。
 同書の刊行案内から、2012年の終末の預言がこれほどあるのかと、まずは驚かされたのです。次に転載するのでお読みください。(p.44)
 この読書記録の中のあちこちに書き出してきたことが、8つほど掲載されている。ニューエイジの著作を眉唾に思っている人でも、サイエンスの視点で書かれた4つの説にはビビっちゃうかもしれない。
 ここ10年ほどの地球の気象は、同一地域であっても極端に寒かったり暑かったりと、乱調なのが普通になってしまっているけれど、地球が宇宙規模の変動に晒されているからである。
 地球の磁気が近年非常に弱まっていることは多くの著作に書かれているけれど、最近の観測データによると地球の磁極は急速に不安定になっておりフラフラとブレが大きくなっているのである。ポールシフトが起きる可能性は決してゼロじゃないだろう。
 2007年頃、富士山に降る雪は最も少なかったように記憶しているけれど、ここ数年間の積雪量は昔並みもどっている感じである。しかし明らかにバランスが崩れている。2009年の冬から毎年、東北側だけに多く降り積もるという偏りが生じているのである。下記リンク書籍にあるように「北極が東北側に移動する予兆なんじゃないだろうか、今年もだなぁ・・」と思いつつ眺めている。
   《参照》   『天皇祭祀を司っていた伯家神道』 船井幸雄・推薦 〈七沢賢治〉 (徳間書店) 《後編》
             【日本版ダ・ビンチコードの衝撃!】

 

 

【いま、なすべきこと : 洗心】
 大変動に関するポイントについて、以下リンクに書き出した個所の続きを書き出しておこう。
    《参照》   『180度の大激変』 船井幸雄 (徳間書店)
             【大変革】
少年 : 救われるのは、たぶん10分の1くらいか、もっと少ない。(人類全体で)1億人もいないかもしれない。
中矢 : 何が基準でふるい分けがなされるのでしょうか。
少年 : 魂の色です。白というか、真珠のような色の魂になれると、救われる。
     (中略)
中矢 : 大変動の後の地球はどのような世界になりますか?
少年 : とにかくきれいな世界になる。 ・・・(中略)・・・ 。
中矢 : それは日月神示みたいな世界だね。 ・・・(中略)・・・ 。やっぱりお金のない世の中になりますか?
少年 : お金はありません。 ・・・(中略)・・・ 。(p.86-87)

中矢 : 今、われわれが為すべきことは何ですか?
少年 : とにかく洗心をたくさんすることです。
中矢 : 肉は食べない方がいい?
少年 : 絶対に食べない方がいいです。肉をどうしても食べたい場合は、ほんの少量にして、たくさん先心しないと、動物が殺される時に発する念が、体に残ってしまいます。(p.89)
 食肉について、感謝の思いで食べればある程度はマイナスの念を打ち消せるけれど、害は残ってしまう。
 洗心について、神道系の人々は、「洗心」のことを「身魂磨き」と表現している。
   《参照》   『ついに始まった大禊祓い 日月神示』 中矢伸一 (ヒカルランド) 《後編》
             【身魂磨き】

 ヤマトタケルが亡くなったとき、白鳥となって天翔けていったと記述されているのは、邪心なき清らかな魂を象徴していたのだろう。
 日常生活者としての基本は、良心に則して生きること。

 

 

【良心に則した意識の統合】
 良心の声を聞きながら、努力と成長を繰り返して人間的に向上した人間は、究極には顕在意識、潜在意識、超意識の統合を目指すことになるのではないかと思います。(p.210)
 良心に逆らった行動は、地球規模で高まっている波動に合わないので、自分自身を苦しめるだけである。
 上記書き出しには「超意識」という一般の心理学ではあまり使われない単語があるけれど、この単語の意味するところは、船井さんと親交のある坂本政道さんの著作の記述を読めばよくわかるだろう。
   《参照》   『超意識 あなたの願いを叶える力』 坂本政道 (ダイヤモンド社) 《後編》
             【超意識】~【高次元の生命意識が関与する超意識】
              ~【意識の進化は方向付けされている】

 

 

【この世がミロクの世に移行するうえでの全体構造】
 日月神示において、なぜ「この世」がミロクの世に移行するのかについては、「幽界の大淘汰がこの世に移ってくる」からだとされています。先に述べた、人間の想念がつくりあげた仮想世界(地獄)とも言える幽界がいよいよ大淘汰されると、それに連動して「この世」にも同じ現象が起きるというのです。
 いずれ幽界へと行くことになっていた大多数の「この世」の人々も、今のままでいては、それに合わせて同じようになってしまうというのです。
 しかし、この大淘汰によって地上物質界は “半霊半物質” となる霊的に高い人のみが住む世界へと、次元上昇して生まれ変わるように読めます。(p.92)
 神道的知識のある人々は、あの世が「本」で、この世はあの世の「うつし世」であると知っているから、この霊界が閉じられるという話は大層ショッキングなことなのである。
   《参照》   『ガイアプロジェクト2012』 チャング・フィヨング (徳間書店) 《前編》
             【閉じられている霊界】
 2005年以降、幽界(≒霊界)の入り口は閉ざされているらしい。今現在、幽界の人口は増えないから、この世(地球)の人口も増えなくなっている。これから先は、先進国だけに限らず地球全体でも人口は減少してゆく。非婚者が増えている現実は、霊界の忠実な反映なのである。世界経済の行き詰まりも、実は連動した現象である。

 

 

【大人物たる条件】
 人材を育てるという点で学ぶべきは、吉田松陰です。松陰は、数え上げれば80名以上の近代日本を担う逸材を育てた、人材づくりの名人です。彼の人材づくりには、「差別しない」、「長所を伸ばす」、「勇気を持って実践する」、「プライドを持つ」、「ほめ合い認め合う」など、学ぶべき点が多々あります。
 また松陰は、門下生を等しく「諸友」と呼び、10歳の門人も大人扱いして、対等に付き合ったといいます。
 このように誰に対しても差別しないことは、大人物たる条件の一つのようです。
 船井総研では、相談に来られる社長さんに会って、この社長の会社にはよいアドバイスをしてもうまくいかないだろうなと思ったら、コンサルティングは引き受けないことにしています。
 しかし、ごくたまに、引きうけると決めた会社のコンサルティングに、秘書が異議を唱えることがありました。「あの社長さんは、船井会長に対する態度と、われわれ秘書に対する態度が大きく違う人なんです。だから信用できません」と秘書は言うのでした。
 たしかに、相手によって対応の仕方が変わるような人は、部下からも取引先からも信用されるはずがありません。(p.198-199)
 実家の西隣の住人はチャンちゃんに対しては普通に話すけれど、チャンちゃんがいない時は、玄関の床に片足を踏みこんでヤクザのような話し方をするのだという。にわかには信じがたい話だったけれど、長いこと留守にしていて暫くぶりに家に戻った時、不在だと思っていたらしく、わが家の敷地内をウロウロしていたのを確認した。野外に置いておいた小物の積年の遺失原因はこれなのか・・・と。人によって態度が変わる人間は、やはり信用できない。要注意である。

 

 

【「この世の仕組み」は妥当だろうか・・・】
 私は、十数年前から「この世」の仕組みが、矛盾に満ちているように感じて気になって仕方がなかったのです。(p.222)
 そこで著者は、 “気になって仕方のない「この世の仕組み」” という記述をHPに掲載したところ、多くの読者から意見が寄せられたという。その中のいくつかが掲載されている。下記はその中の2つ。
 もしアセンションがあるなら、自分たちの自由意思で生きられるようになるのはそれ以降ではないでしょうか? 生まれた時点で人生がほぼ決まっているなら、余計なことを考えたり、やったりしないよう、ちゃんと記憶を残しておくべきです。悪いカルマも作らなくて済みますし先が見えない迷いや苦しみから解放されると思います。
 自分にはあの世の記憶は全くありません。故に思い悩むことが多いです。こんな効率の悪いシステムは無くなって欲しいものです。(p.230)
 宗教的考え方に触れた人々の中には、前世の記憶を消された状態で、カルマの法則に支配されたこの世を生きることに疑問を持たない人も多いかもしれない。確かに、前向きな向上心を持って生きようとする心掛け自体は大切なことである。しかし、マイナスのカルマをたくさん背負っている人にとって、このような「この世の仕組み」は本当に苛烈なだけであるように思う。だから、上に書き出した読者の意見が理解できる。「この世の仕組み」は決して高い成果を上げていないばかりか、個々に見れば失敗事例の方が多かったのではないかと思うのである。以下のリンクにもその思いをコメントに書いてしまっている。
   《参照》   『ガイアプロジェクト2012』 チャング・フィヨング (徳間書店) 《前編》
             【地球が物質化させられた訳】
 私はそろそろ「苦しみ」を通じた魂の進化は要らないのではないかと思います。 ・・・(中略)・・・ 。そろそろ人びとが皆仲よく和気あいあいと協力しながら生活して、ほのぼのとした人生を通じて魂の向上ができる仕組みにしてもよいのではないでしょうか。(これがミロクの世でしょうか) ・・・(中略)・・・ 。
 もしサムシンググレートにお会いできる機会があったら、是非この仕組みを変えてくださいとお願いするつもりです。(p.240)
 同感。

 

<了>