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 昭和16年(2004)初版の書籍。社会人になって数年後あたりから韓国人に接する機会が多かったので、その頃から、この手の書籍はいくつか読んできた。なので、この書籍に書かれている内容の多くは、このブログの 「日韓政治経済」 や 「韓国人向け」 のフォルダーの中に既に書いてある。
 日本人は、韓民族が、日本民族とは全く異なるモラル基準をもつ民族であるということを知っておくのがポイントである。韓民族には、漢民族同様に、「誠」 という概念は “ない” ということ。

 

 

【李朝の腐敗】
 「小中華」 の夢想の空間で腐食した朱子学を唯一無二の学問と仰ぎ、すべての科学・社会・宗教・芸術を虐待しつづけ、両班階級が住民を蛆虫のように扱った500余年間、人口は今日の北朝鮮と同様、搾取と飢餓によって減少を続けた。
 他力本願ながら、そうした李朝の歴史に終止符を打った日韓併合は、この民族にとって千載一遇の好機であった。これを否定することは、歴史の歪曲である。 (p.30)
 李朝時代のゾッコン最低人格者達である支配階級の末裔たちが、今日の 「反日」 の中枢プレイヤーであることを知っておくべき。

 

 

【北朝鮮を工業国家へと発展させた日本人】
 戦前、日本全体の中でもっとも工業化、発電などのインフラ整備が完璧なほど進んだのが北朝鮮であり、日本全国、とくに南朝鮮から、多数の青年を雇用し人口が集中していた。水豊ダム・興南窒素肥料工場は、北朝鮮を工業国家として発展させた。(p.45)
 韓国人の青年たちも、「反日教科書」 に記述された換骨奪胎的内容を鵜呑みにして日本人を非難する。国家に先導(扇動)されて、史実を調べるでもなく、国民一丸となって知力無きままに恥知らずである。
  《水豊ダム:参照》   『国際フリーター、世界を翔る』 中野有  太陽企画出版
                  【地球益を実践していた日本人の一例】

 

 

【物流が経済的発展を可能にする基盤】
道なき山野に鉄道が敷設されたことが、日本政府の目的がどこにあろうと、朝鮮民族にとって、長い間の地獄のような生活から脱することにつながったことは論を俟たない。(p.62)
 これが大人の知性というものである。
 感情論で言いたがるのなら、李朝時代の朝鮮農民の実状と感情を正しく知ってからにすべきである。

 

 

【台湾の八田與一、そして、朝鮮の野口遵】
 台湾の農業を飛躍的に発展させた八田與一については、農民が銅像を造り、中国統治下でもその銅像を隠匿して守ったというほどの人である。朝鮮の農業を発展させた人物を探すとしたら、この人らしい。
 1928年、野口遵(したがう)(1873-1944)は1億1千万円の資本金で、淋しい漁村にすぎなかった興南に 「興南窒素肥料工場」 を建設した。(操業開始は1930年) ・・・中略・・・。
 農業生産の要である肥料のもとになる流安を自ら生産することで、朝鮮の農業は一躍、大発展を遂げることとなった。それをもたらしたのは野口遵の献身的精神にほかならない。わが国有史以来、野口遵のような愛国功労者は朝鮮半島にはいなかったといっても過言ではない。 (p.81)
 現在の台湾では、中学生向け教科書『認識台湾 歴史篇』に八田與一の業績は詳しく紹介されている。
 韓国の教科書は、現在でも、「日帝統治期間に農業生産も人口も激減した」 とデタラメな嘘八百を書いている。
 野口は晩年になって、実業界から引退したとき、科学技術振興のためという名目で文部省に、朝鮮人子弟の教育振興のためという名目で朝鮮総督府に、それぞれ3000万円を寄付した。
 今の韓国・朝鮮で 「愛国者」 と称している者のうち、誰がこれだけの寄付で国民の生活を向上させたのか、この国の人は反省しなければならない。(p.96)

   《参照》    『世界から絶賛される日本人』 黄文雄 (徳間書店)

             【農業用水路を作った八田與一】

             【野口遵】

 

 

【日帝時代、農民は土地を奪われた?】
 韓国人が時々口にしている、「日帝時代、農民は土地を奪われた」 という話の経緯(真偽)である。
 まず、「李朝時代の悪名高き3つの制度」 について知っておかねばならない。
 朝鮮には李朝から続いていた悪名高き3つの制度があり、俗に 「3政紊乱」 と呼ばれていた。「3政」 とは ① 「田税」(地税) ② 「軍政」(兵役) ③ 「還税」(還穀)の3点で、一言でいえば農民に対する収奪制度であった。 (p.82)
 このような状況から農民を救いだし、農民の生活を安定させるために、朝鮮総督府は金融組合制度を育成した。それによって、朝鮮の農民は、短期間で蘇生することができた (p.83) のである。
 ところが、このような金融組合の金融支援に甘えて、長い間の惰性と債権・債務の処理要領をわきまえない無知から、債務の償還を怠る者も増えていった。そのため金融組合もやむを得ず、債権回収に着手し、抵当物件競売を行ったから、再び流浪の身分に身を落とす農民も増えてきた。
 ・・・中略・・・。1930年から1934年の5年間で組合を脱退する者の数が27万960名に達した。(p.84)
 この書籍に掲載されている別表には、村落金融組合員数は、1930年:55万3千人、1931年:63万9千人となっている。(それ以降の統計は記述されていない)。およそ半数は組合を脱退したということになる。
 このような、金融組合制度とは別に、既得権益者による不平不満が 「土地収奪」 論のマグマである。
 国家の近代化には絶対に欠かせない土地調査であったが、後々、大きな波紋を呼ぶことになる。・・・中略・・・、272万余町歩と算定されていた耕地面積が、実際には倍近い487万町歩であった。
 つまり、耕地開拓によって増えた分があるにしても、それまで土地を隠していて脱税(「隠結」)の温床となっている土地が多量に発見されたわけである。だが既得権益を奪われた人間は容易に納得するものではない。李朝のような利己心ばかりで公共心のまったく発達していない国においてはなおさらである。不服申立件数は2万148件に達した。現在の韓国の歴史教科書では、この調査の意義を無視して、日本による 「土地収奪」 と位置付けているが、実態はこういうことである。 (p.89)

 

 

【李朝と現在の韓国・北朝鮮】
 李朝は国家3要素(主権・領土・人民)を放棄し、百姓を侮り、蔑にした国家犯罪集団にすぎない。今日の北朝鮮がこのコピーである。 (p.103)
 韓国と北朝鮮の悲劇は、空想と空理を正当化するという、もっともよくない風潮を李朝から継承したことだ。
 自国民を果てもなく虐待し、折衝与奪をほしいままに振る舞う、朱子学系の利己主義国家、北朝鮮の実態は恐怖に耐えない。解決の手段は国際協調か、日本の復活しかない。(p.107)
 国際協調は、米中、米ソが介入するから無理であろう。米中、米ソ、いずれもロックフェラーの人脈で恣にコントロールされている。 そして通貨危機以来、韓国の経済的主権は既に米国に奪われている。米国の軍需産業の要求のままに、韓国の富は軍需品に消費され、近未来に使い果たすことを予定されているだけである。

 

 

【言論の自由なき国家、韓国・北朝鮮】
 歴史的伝統物は全部破壊し、そのうえ働く者は働かない者から苛められ、虐待と迫害を加えられるのが常である。昔から、書物も少なく読書率も低いのは、本を著せば、書かない者たちから批判され、孤立化するからである。
 こうなると、本を書くなら匿名で表すしかない。そのため有名な 
『春香伝』 『沈清伝』 をはじめ、そのほかの韓国文学史を彩る多くの小説は、作者名が知られていない。匿名の作品ばかりである。(p.135)

 

 

【「反日」 を招いた日本の不手際】
 一つには戦時中の日本で欠乏していた銅を、一般市民から供出させたが、朝鮮においてそのやり方が強引過ぎて、しかもその代償がなかったことが挙げられる。特に朝鮮では、祭壇の器具がほとんど銅製品であったが、伝統的、民族的に祖先崇拝が徹底しており、それらを供出することには強い抵抗があった。また日本と違い、スプーンのほかに箸類まで銅製品であったため、供出によってはなはだしい不便を強いられることになった。(p.168)
もうひとつ。
 朝鮮総督府は、1910年の併合以来、日本の優秀な公務員を招聘する方法として、「出向手当」 という制度を設け、その平均は、俸給額の60%から120%にのぼった。 (p.168)
 朝鮮人の校長(勅任官)の俸給が、20~30年勤務しても総額60円であったのに、師範学校を卒業したばかりの日本人教師の初任給が、男女の別なく64円であった。(そのうえ、出向手当・在勤加俸は課税対象からもはずされていた)ことは、著しい不公平感を生んだ。 (p.169)
 妙なことではあるけれど、こういった内容の日本非難を、私は韓国人の青年たちから聞かされたことはない。
 彼らがもっぱら云いたがるのは、「日本人は36年間、朝鮮人を虐待し続けた」 とか 「創氏改名を強制した」 とか言う事実無根の非難である。
 洪思翔中将、金錫源将軍(仁川上陸作戦の英雄)とも創始改名はしていない。これは当時の 「創氏改名」 が強制ではなく、志願や勧奨であったことを証明する。私たち大正生まれの者も約2割は改名しないまま、官・公吏または会社・銀行などの要職ではなんら差別を感じることがなかった。(p.175)
 著者略歴には1923年生まれ、と記述されている。
 このような 「創氏改名の強制」 とか 「強制連行された」 とかいうデタラメに対し、事実無根を事実無根とハッキリ言い返さない現在の日本人も、大いに不手際である。
   《参照》   『時流を読む知恵』  渡部昇一 致知出版
              【「強制連行」ではなく「徴用」】
 「創氏改名」は、朝鮮人が望んでできた任意制度である。
              【事実を認めたがらない中韓の卑劣】
              【創氏改名に関して】
 
<了>