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 森永卓郎シリーズ第4弾。これも対談なので面白い。電車の中で読みながらこらえきれずに笑ってしまった。「バッカじゃない」 って思われたかも。この本を読んでみると、肩の力が抜ける。マジメすぎる人には丁度よくって、私のように元来ノー天気な人物には・・・危険な本かもしれない。


【物づくりは技術だけではない】
 缶ジュースのデザインでも、中国とは比べ物にならないくらいセンスがいいのですよ。ここは日本が絶対捨ててはダメな部分なんです。それなのに、頭の悪い人たちがすぐナノテクノロジーだとかITだとかバイオだとかばかり大事だというんですが実際はそうではない。 (p.104)

 森永さんの言うとおりです。台湾や中国の現地でファッション雑誌を見てみると、「え~」 って思います。写真や記事のレイアウト感覚が、全然いけてない感じがします。センスの問題です。食品などを売るにしても、日本人のパッケージング・センスが実に重要なウエイトを占めるのです。


【深刻すぎるオヤジ】
 [森永] 例えば、江戸時代のおやじたちは、1ヶ月に17日間働けば、残り13日は遊んでいたわけです。
 [村野] 現在のおやじたちは深刻になりすぎていると・・・・。
 [森永] 人間は飲んで歌って恋して、あとは食べられれば、基本的には十分だと思います。

 気にしすぎないでノー天気に、ということ。週末、新宿や池袋などを歩いてみても、確かに、オヤジは殆ど見かけない。チャンちゃんなんかは、始終都内をブラブラではなくプラプラしている。ノー天気過ぎている。本来、この本を読むに相応しい人は、週末に散歩すらしないオヤジたちである。


【「B級」 と 「ラテン」】
 この著書の対談者お2人は、いずれも経済的には豊かな生活者。しかし、実際に、「B級」な生き方や、「ラテン」なノリの生き方を実践しているので、その具体例が面白い。

 

<了>

 

  森永卓郎・著の読書記録

     『お金に縛られない生き方のすすめ』

     『辞めるな!キケン!!』

     『ビンボー主義の生活経済学』

     『年収300万円時代 日本人のための幸福論』

     『日本人を幸せにする経済学』