IRCC 参戦記④
もうちょっとレース開始前のお話を
今回のレースに参加してみて、つくづくえびちゅは「ドライバーに恵まれているなぁ」って感じます
現在は、遠藤選手、松本選手、渡辺選手とA-FINAL進出が濃厚なドライバーが3名もいる状況にも関わらず、更にA-FINAL進出を目指せるドライバーとして、鈴木こうすけ選手、塚本晃司選手の2名が急成長中で御座います
いやはや
何よりも大切な人との関係をこれからも太く長く続けて行きたいと改めて思いました
みなさんこれからも宜しくお願いしますね
さて、今回遠藤選手と練習日を有意義に終えて、改めて遠藤選手の才能を見せ付けられましたねぇそりゃあもう半端じゃない
なによりも驚いたのが、私の知っている誰よりも細かい変化に気付けるのです
いやぁ・・・これって凄いことなんですよ
それに輪を掛けて凄いのは、細かい変化を感じ取れると言うことは、微妙にニュアンスがばっちりでない車を操縦した際に、そこが気になり、全力を発揮しづらくなるのが当然のことなのですが、遠藤選手はそこが”Special”
その微妙なニュアンスを嗅ぎ取っても、現状の車体に合わせたドライビングが車の性能を追い越すほど凄いんです
ですから、彼とのやり取りは、非常に繊細なセットアップ
車の各所に味付けをしていくようなセットアップなんです
この経験は非常に面白かったですね
本当に彼は、RCカーに乗っている様なセットアップを要求してくれます
それともう一つ
遠藤選手はコーナーへの進入速度が恐ろしく速く、尚且つその速度が一定なんです
わかりますか
今回のコースではストレート直後のヘアピンが難しかったのですが、そこを例に取り上げると、ストレートスピードが大げさに言うと100kmでも120kmでも理想の進入速度が仮に80kmだとしても、彼は的確に80km+10km=90kmのスピードで進入させるんです
これは驚きましたね
ほんとにびっくり
IRCC 参戦記③
さてさて、レース開始後のリポートの前に・・・・
今回参戦した”Speedmerchant REV.6”は写真の2台
レース参戦に当たり、最初から決めていたことが幾つかありますのでそのお話を
① 今回のレースは特設のインドアカーペットコース空調つき
=超快適
・・・なんて冗談はさておき・・・経験上このような場合タイヤの選択が事前にかなり絞れてきます
今回は迷わず「Jaco PRISIM Magenta」を選択
もしもに備えて「Jaco PRISIM Double Pink」を補助で用意しました
80%以上の確率で”Magenta”なのですが、極稀に気温の上昇、湿度の上昇が起こると「Double Pink」を選択します
この辺の変更の基準はあくまでも勘ですけど
② レース直前に発売された「Speedpassion MMM Competition Ver3.0 3.5R」を使用すること遠藤選手は同社のサポートドライバーなので当然ですが
渡辺選手もずーっと同社の製品を好んで使用し続けておりますので、今回はモーターに悩むのはめんどくさいから辞めようと決めてました
以上の2点が決め事だったわけです
そして最重要ポイントとして考えていた点が1点遠藤選手と1対1で挑むレースは実は今回が初めて
今までは、えびちゅが3名位のメカニックを兼務していたのですが、今回は略マンツーマンで遠藤選手とセットアップを進めてみる
という点です
これに伴い渡辺選手は、若干のほったらかし状態になるのですが、それでもA-FINAL進出できる実力は充分に持ち合わせています
そこまでのドライバーに成長してくれた渡辺選手に、今回はちょっと可哀想なことしてました
ごめんなさい
渡辺選手は永年、私とレース活動を共にしていた言わば戦友ですので、彼とのコミュニケーションは抜群で安心
しかし遠藤選手とは、今日まで幾つかのレースを戦ってきましたが、腹を割って1台の車を作り上げる作業をしたことがなく、全日本選手権を前にした大きな大会でそれを行うことが急務と考えていました
IRCC 参戦記②
基準のセットアップにて渡辺選手がコースイン
さすがにカーペット敷きたての路面はグリップも充分ではなく、コースを覚える程度の走行となりますコース自体は非常に狭く
各コーナーには平べったいパイロンが配置されているので走行ラインは更に狭くなっていました
色々なレースに参戦してきましたが、今回のレイアウトが一番タイトなコースだったと思います
特設カーペットコースの面白さ
とも言えるでしょうね
前向きに捕らえましょう
今回のコースレイアウトで一番苦労したのがストレートエンドのヘアピンコーナーここは完璧ブレーキ必要
ブレーキを使用することに慣れている選手はさほど問題にならないのでしょうが
渡辺選手にはこのヘアピンがどうにも難しいようで・・・金曜日は丸々「ヘアピン怖い・・・・」で終わってしまいました
さて、もう一人の遠藤選手はと言うと・・・「WORLD GT」があっけなく良く走ってしまうので「1/12をやりましょうか
」と言った雰囲気になり4分間を3回ほど走行させました
遠藤選手の車は、彼の好みに合わせ、基準のセットアップとほんの少し変えてありました
それはフロントスプリング
遠藤車は0.18inch(0.45mm)を装着していました
これは初期反応よりも、その先のコーナリング性能を欲する遠藤選手に合わせたセットアップです
結果的にはこのフロントスプリングの選択が、セットアップの大きな要素だったことはこの日、早い時間で判明しました
今回のコースでラップタイムを稼ぐ為には、旋回性能を極限まで上げることが必要でした
通常こういった場合、旋回性能を求めすぎると、オーバーステアになってしまうのですが
Speedmerchant REV.6は、想像以上のリアグリップを発生してくれており、かなり攻め込んだ走行にも、トラクションが充分に掛かっている状態でした
これにより、今回のレースが素晴らしいものとなったのです
遠藤選手の走行を参考に、渡辺選手の車もフロントスプリングを変更し、大きな進歩を体感することが出来たようです
ただ一点・・・・渡辺選手のストレートエンド恐怖症の改善・・・・・は金曜日には拭い去れませんでした・・・・