皆さま

 

なにかを選んだり、人生での大切な

選択をするとき、ネガティブな感情、

不安な状態で、それを行うのはあまり

オススメできません。

 

それを上手に転換してから、選択すると

自分本来の想いを素材にしやすいのです。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「畳職人、和(なごみ)の生き物語」

~④仕事を選ぶときのコツ~

 

前回のお話しはこちらです。

~①少年時代、不運な出来事が和を襲う~

~②愛されなかったと信じる子ども時代~

~③子ども時代に感じたワクワク感~

 

和(なごみ)も高校生となり、

小学生、中学生とは異なり

友達にも恵まれて、左目が

見えないことも受け入れて

いけるようになりました。

 

そんな風にして、いよいよ

高校を卒業するにあたって、

和は自分がどんな仕事を

するか考えるようになったのです。

 

周囲の友人たちは、とりあえず

大学に行くと考えているようでした。

 

その流れに和も乗ろうと考えましたが、

母しかいない和は、やはり躊躇いました。

 

なんといっても、母にはどうしても

甘えたくても甘えられないのです。

 

だから、和は、

「自分の力で稼いでいこう」

そう決意したのでした。

 

もしかして、和が母に甘えられるように

なっていたら、和の進路は変わっていたかも

しれません。

 

和は、高校での三者面談で、母に相談せず

「僕は就職をします」と

ハッキリと宣言したのでした。

 

でも、和はまだ何をやるか決めかねていたのです。

 

夜になって、ひとりで考えていると

どうしても「左目が見えない」ことが

気になりました。

 

そんな自分を雇ってくれて、仕事を

させてくれる会社があるのだろうか?

 

そう考えては、頭を左右に振って、

その想いを振り払い続けました。

 

そんな不安な気持ちのままだと、どうしても

名案など浮かばないと、よくわかった和は、

自分の気持ちを落ち着けて考えようと

したのです。

 

それが、畳の上でした。

 

小さい頃、溺れて自分の命が助かったと知ったとき、

和は、畳の上に仰向けになっていたのです。

 

なぜ、そんな危機的状態のときに気持ちが

落ち着いたかと言えば、それは和が意識を

失っていて、臨死体験があったからでした。

 

そこでの体験はなぜだか、和がホッとする

ものだったのです。

 

そのため、畳の上が和にとっては安心スポットに

なっていたのでした。

 

だから、これからどんな仕事をしていくかを

考えるために、この日も畳の上に仰向けに

なって、和は考えています。

 

そうしていると、不思議と和の心は

ホッとしていきます。

 

これからの不安、左目が見えないこと、

母に甘えたかった子ども時代、仲の良い

従兄弟洋との別れ、いろいろと考えが

渦巻くのを、畳が解消してくれました。

 

「どんな仕事をしていきたい?」

 

和は自分に問いかけます。

 

和は、じっくりと心の聞いて

いきました。

 

「僕は一度死にかけて、生かされていることを体感した」

「だから、生きていく歓びを人々に知らせていきたい」

 

和は、畳の上に仰向けになりながら、

自分でも想いもよらぬ答えが出てきて

驚いています。

 

「でも、どうやって・・・」

 

と疑問に感じた瞬間でした。

畳につけている背中がほんのりと

暖かくなっていったのです。

 

「そうだ、畳だ」

 

「僕は畳職人になろう」

 

「畳を通じて人々に生きていく歓びを伝えていこう」

 

こうして、和は自分の進む道を

決断したのでした。

 

しかし、和の左目は見えません。

そんな自分が畳職人として

やっていけるのだろうか、そんな

不安がよぎりました。

 

でも、和の純粋たる想いが

このときは、その不安を

かき消してくれたのです。

 

【続く】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。