皆さま

 

とうとうこの日がやってきました。

 

なんと闇から光に変えたシリーズ

 

「父編」です。

 

僕にとって父とはどんな存在

 

なのでしょう。

 

自分のことながらとても興味が湧きます。

 

それでは本日もよろしくお願いします。

 

初めましての方は、こちらから自己紹介を兼ねた

僕の物語をお読みいただくことができます。

【まとめ】不安な人生から安心の人生に転換した僕の物語

 

では、書いていきます。

 

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「過去の体験を闇から光に変えた僕の物語~父編~」

 

闇から光に変えたシリーズはこちらからお読みください。

過去の体験を闇から光に変えた僕の物語①

過去の体験を闇から光に変えた僕の物語②

過去の体験を闇から光に変えた僕の物語~祖父編~

過去の体験を闇から光に変えた僕の物語~祖父編②~

 

「父親」という言葉を想い浮かべてみると

 

僕に浮かんでくるものは

 

父親の姿や形ではない。

 

風のように通り過ぎる

 

タバコの煙の臭いだ。

 

僕の記憶には「父親」という

 

存在は臭覚でしか

 

感じることができなくなっていた。

 

しかし、その臭いの元を

 

辿ることが僕に必要な

 

時期がやってきたのかもしれない。

 

僕の父に変化が出始めたのは

 

僕が、物心が付く頃だった。

 

それがハッキリとは

 

わからないので、

 

物心と称するが、

 

実際には

 

いつだったのかは定かではない。

 

いつしか僕の父は土曜日の

 

夜遅くに帰ってきて

 

日曜日のお昼くらいには

 

またどこかへ出かけていくという

 

時期があった。

 

日曜日の朝に僕が目を覚ますと

 

どこからともなく、あのタバコの

 

煙の臭いが漂ってくるのだ。

 

その頃の僕は母に疑問を

 

ぶつけてみたことがあった。

 

「なんでお父さんは帰ってこないの?」

 

困った顔をした母はこう答えた。

 

「お父さんはお仕事が忙しいから会社の近くに家があるの」

 

母は必死に真実を隠そうと

 

してくれたのかもしれない。

 

「ふーん」

 

その頃の僕がどんな感情を抱いたかは

 

想像することができるが、

 

ハッキリとは覚えていない。

 

そうして、段々と土曜日の夜に

 

父と母が揉めている声を

 

布団の中で聞くようになった。

 

それはそれは繊細な僕を

 

一層不安にさせていた。

 

そんな父も毎週土曜日に帰ってきていたのが、

 

月に1度になり、

 

さらにはお盆や年末年始だけと

 

その頻度を減らしていった。

 

こうして徐々に姿を見せなくなる

 

父を僕は自然と受け入れざるを

 

得なかったのかもしれない。

 

そう、ほとんどの幼少期は

 

父なしの家族で生活を

 

していたのだ。

 

そうして、僕が中学生の頃に

 

父と母は離婚をしたのだ。

 

僕は父からのビデオレターによって

 

父の姿を久しぶりに見ることになり、

 

離婚するにいたった父なりの

 

気持ちを聞いた。

 

しかし、内容のほとんどは

 

自分の半生を語っているようなものだった。

 

もしかしたら、父は最後に子どもたちに

 

自分のことを知ってもらおうと

 

思ったのかもしれない。

 

それと同時に僕は父とは

 

もう会うことはないのだろうと

 

感じていた。

 

それは、もう父を忘れた方が

 

僕にとっては楽だったから

 

なのかもしれない。

 

しかし、再会の時は

 

数年でやってくるのだ。

 

【~続く~】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。