皆さま
今年もあと残すところ
1か月余りですね。
今日も僕の物語です。
タイトルを見ると祖父との
思い出がまるで闇のようですが、
そんなことはなく、闇は最後の方に出てきます。
ここのところずっと過去を
探検していて、祖父との話しを
書きたくなったので、書くことにしました。
初めましての方は、こちらから自己紹介を兼ねた
僕の物語をお読みいただくことができます。
では、書いていきます。
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「過去の体験を闇から光に変えた僕の物語~祖父編~」
闇から光に変えたシリーズはこちらからお読みください。
僕と祖父との出会いは、
僕が生まれた時でした。
生まれた時の記憶のない僕ですが、
きっと誰よりも早く駆けつけてきたと
想像しています。
僕の家族は父、母、妹を含めて
4人家族でした。
しかし、僕が幼少期の頃
父は姿を見せなくなりました。
父親不在の家族となったのです。
そこで、立ち上がってくれたのが
祖父でした。
時には父親のように厳しく
常識を教えてもらったり
時にはおじいちゃんらしく
おもちゃを買ってくれたり
時には友達のように
遊んでくれました。
僕と妹という子どもたちが
体調を崩せば
30キロほど離れた街から
車で駆けつけてくれました。
小さなころから祖父と遊ぶことが
多かったのです。
祖父は僕が初孫でしたが、
とても可愛がってくれたのです。
僕が小さかった頃に
「おじいちゃんとは一番の友達だもんな」と
優しい表情で言ってくれたことは
僕が大人になっても忘れることの
できない言葉でした。
50歳くらい歳の離れた友達と
なっていたのです。
しかし、父親として接してくれていた時は
とても厳しい人でした。
「背筋を伸ばせ」
「きょろきょろするんじゃない」
「胸を張れ」
「箸をきちんと持て」
「言葉ははっきり話せ」
そんなことを良く言われました。
この頃の僕といえば、
とても華奢で周囲が気になり
気も弱かったので
真逆のことを言われていたのです。
今になって思えば、威厳というものを
ここで学んでいたのかもしれません。
祖父は写真を撮るのが趣味でした、
定年後は1人でも色々な場所にカメラを持って
出かけては写真を撮っていたようです。
僕の行事になれば張り切って
やってきて、とてもたくさんの
写真を撮ってくれていました。
「僕は愛されていた」のだと
実感することができる
貴重な思い出でもあります。
ある時、祖父は僕の夏休みに合わせて
旅行を計画してくれました。
それは2人で行く初めての旅行です。
行き先は長野県にある上高地でした。
なんと、山小屋に2泊するという
登山をする旅行でした。
僕も祖父も楽しんでいたと思います。
しかし、事件が起こります。
山小屋は相部屋だったのです。
僕は当時小学校3年生くらいだったと
思いますが、とても繊細な性格です。
相部屋になった家族とトランプなどを
しましたが、一緒に朝まで
生活をしていたら、とても
くたびれてしまいました。
一気にいつもの環境が恋しくなりました。
「もう帰りたい」
翌朝、僕は祖父に本音を呟くように
伝えました。
すると、祖父は怒るわけでもなく
きっと次の山小屋も予約していたのでしょうが、
何も言うこともなく、
「わかった、帰ろう」と言ってくれました。
この姿にはとても尊敬をします。
僕はとても安心しました。
安心を知る旅行となったのです。
しかし、いいことばかりが続くわけではありません。
祖父に病気が見つかるのです。
それは僕が小学校4年生くらいだったと思います。
手術当日、僕は学校にいましたが
大好きなおじいちゃんが手術と聞いて
一日中落ち着かずに過ごしていました。
給食の時に校内放送で、
「大きなのっぽの古時計」が
流れた時は涙を抑えることが
できませんでした。
給食を食べながら涙を隠す、
僕は感情が溢れ出ていました。
手術は無事に成功をして
祖父は回復の一途をたどります。
【~続く~】
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この物語を読んで何か一つでも
感じていただけたら嬉しく思います。
世の中が今よりも幸せな場所になっていきますよう
想いを乗せて書いています。
皆さまよろしくお願いいたします。