皆さま
本日も昨日に引き続き、
僕の物語にお付き合いください。
とうとう僕も社会人になります。
ここから不安の波が押し寄せて
きます。
激動期といってもいいかもしれません。
本日もよろしくお願いします。
「不安な人生から安心の人生に転換した僕の物語⑥~社会人編1~」
前回までの物語はこちらからご覧ください。
不安な人生から安心の人生に転換した僕の物語⑤~高校・大学生編~
大好きなキックボクシングを辞めて
社会人になった僕は毎日
働くことになりました。
とはいっても、正社員ではなく
アルバイトからのスタートです。
出版社ということもあってか
残業も多かったですが、
弱音を吐かずに毎日
終電まで働いていました。
そんなある日、僕に
異変が現れます。
なんと、とても心配していた
左目に黒い点が見えるように
なっていたのです。
視界に黒い点・・・
身体全体が震えるほど
不安になりました。
「目が見えなくなるよ」
母の言葉が何度も思い出されました。
そうして、自分の知っている
知識とその心配事がつながります。
「網膜剥離」に違いない。
それから僕は左目を
医者には診てもらう勇気もなく
自分で「網膜剥離」と
勝手に診断しました。
そして、左目は見えなくなるという
ところまで自分で決めてしまいました。
「キックボクシングなんてやるんじゃなかった」
今更ながら楽しんでいたはずの
キックボクシングさえも恨んでいました。
どうやら、キックボクシングをやることで
僕は自分の目が悪いことを
自分で認識したかったのだと思います。
確認作業をしたかったのです。
「僕=目が悪い人」を作りあげていたのです。
そうして、その状況になったことで
やっと僕が目のことを本気で考え出したのです。
でも、それはとてもじゃないけど
簡単にはいきませんでした。
「僕=目が悪い人→恐怖感→死」
そこまで僕は思い込んでいました。
目が見えなくなったら
「人生を諦めてしまえばいい」
本当にそう思っていたのです。
それくらいに思いつめていました。
その事実を知るためには
医者に行くことでしたが
それすら行くことができませんでした。
なんせ、僕の脳内は
「知る=人生を諦める」だったのです。
日に日にその不安感は
大きくなっていきました。
時折、どこからともなく
身震いするような不安も
やってくるようになりました。
気が付けば目が見えなくなる恐怖から
人生を諦める恐怖に変換されていたわけです。
こうなってしまったらどんどんと
不安のほうへ進んでいきます。
そうして、僕は自分を保つために
忙しい仕事をし続けて
お酒を大量に飲むようになりました。
どこかもうやけくそでした。
お酒を飲んだら忘れられるし
無理しても長生きはしないだろうと
勝手に思っていたのです。
社会人になって3年くらいで
最初に勤めた会社が
買収されて働く場がなくなりました。
それから、しばらくあちこちの
会社を転々とすることになります。
その頃に、左目とは別に
僕に大きな出来事が起こりました。
それは友人の自死でした。
友人は心に患いをかかえていたようでした。
そのことを僕は知りませんでしたが、
死の数日前も遊んでいました。
今思えば友人らしくないなと
思うことはありますが、
遊んでいる時は何も気が付きませんでした。
友人が発見される日、
たまたま仕事が休みだったこともあり、
その第一発見者となったのです。
その時の恐怖と哀しみといったら
なかなか言葉では表しきれないものです。
あまりのショックを受けました。
世界が白黒になって
ある場面で画面が停止されていました。
その出来事から僕は
心の患いは人生を諦めるきっかけに
なるのだと勝手に解釈を始めます。
そして、社会人になって4年を過ぎたころでした。
その頃左目はというと
特に見えなくなっているわけでも
ありませんでした。
しかし、黒い点は右目にも
現れるようになり
僕は両目が見えなくなる
恐怖にさらに不安感を
増していくのです。
転職を繰り返したこともあり、
やりたいこともなく
転職活動にも限界が
きていました。
いや、精神的にも目一杯だったかも
しれません。
僕は仕事が決まらないこと
目が見えなくなることで
24時間不安を感じていました。
そんなある夜、目が見えなくなる
恐怖で身体がいつもより
大きく震えあがりました。
当時マンションの4階に
住んでいたのですが
身体が勝手に
動こうとしています。
外に飛び出さんばかりでした。
その恐怖で僕は全身から
汗が噴き出ました。
その後は心臓がバクバクと
いっています。
いてもたってもいられなくなった
僕は腕立て伏せをその場で
し始めました。
当時、母と妹と同居していたので
何が起きたのか不思議に
思っていたかもしれません。
そのようなことは
後にも先にもこの時
だけでした。
【~続く~】
現在、不自由や不安を感じる人生を送っている人が
このブログを読んで少しでも新たな一歩を踏み出してくれる
きっかけになったら嬉しく思っています。
世の中には親切な人は意外といます。
そんな願いを込めて書いています。
何か生きる上でのヒントになりましたら幸いです。
皆さまよろしくお願いいたします。