皆さま
本日も昨日に引き続き、
僕の物語にお付き合いください。
ようやく中学生編です。
だいぶ大きくなりましたね。
本日もよろしくお願いします。
「不安な人生から安心の人生に転換した僕の物語④~中学生編~」
前回までの物語はこちらからご覧ください。
中学生になった僕は気が付けば
あんなに拒んでいたメガネを
かけるようになっていました。
左目はもともと視力が低かったですが
右目も視力が低くなってきていて
物理的に見えにくくなってきていたからです。
そのことからもわかりますが、
僕はとても目のことが心配になっていました。
母からの「目が見えなくなるよ」という言葉を
どこかで信じているようでした。
おかしな話しに聞こえますが、
暇さえあれば自分の目が見えていることを
確認していました。
中学生になると母とぶつかることは
以前よりも少なくなってきたように思います。
それは、僕がもう母に
心を開くことをやめたからかもしれません。
「もう誰かを信じるのはやめよう」
そう小学生のころに決めたからです。
学校の方ではと言うと、
小学生の時ほどではないですが、
攻撃的な生徒もいました。
僕になんの恨みがあるのか
わかりませんが、
絡まれることも多かったです。
そんな日々をなんとかしたいと
思い、僕は毎日どうすれば
攻撃的な人から攻撃されずに
済むか徹底的に考えていました。
返す言葉の一つ一つを考えて、
攻撃的な人が思わず笑ってくれないかと
試行錯誤をしました。
そう、中学生で僕は人をどうすれば
笑わせることかに注力しました。
そうすれば人から攻撃されないと
その時はそれしか浮かばなかったのです。
その代わりにとても良かった学校の成績は
どんどんと下がっていきました。
それ以来、中学校でも自作の歌や
物語を作って発表するようになりました。
意外なほどに好評を得ていたと
恥ずかしながら感じています。
多くの生徒からはそれなりに
好感を持たれるようになっていたと
思っています。
それでもどうしても攻撃の手を
緩めない生徒もいました。
でも、大人数というのは
力を持っているものです。
僕にたくさんの仲間ができていくと、
段々と攻撃的な人たちも
仲間の輪に加わるようになってきました。
毎日の研究が成功した瞬間でもあったのです。
一方家庭では、母とは相変わらずでした。
妹に対してはずっと僕は嫉妬のような
ものを感じずにはいられませんでした。
僕から見ると妹はかわいがられて、
僕は母から怒鳴られ叩かれる。
どうしても嫉妬してしまっていて、
八つ当たりのようなことを
妹に対してしてしまっていました。
僕は自分がやられて苦しんでいたことを
妹にしてしまっていたのです。
そうして、中学二年生くらいで
一つのことが終わりを迎えたようです。
母と父が離婚をすることになったのです。
父とはもうその頃は会っていませんでした。
僕と妹は母に一本のビデオテープを
渡されました。
2人でテレビの前に座って
テープを再生してみると
そこには久しぶりに見る
父の姿がありました。
どうやらビデオレターのようです。
父は子どもからみてもわかるくらいに
緊張をしていて、カメラの位置を
不器用に調整する姿が見えました。
ようやく用意していた椅子に座ると
ウィスキーらしきものが入った
ロックグラスで喉を潤しています。
少しお酒の入った父はおもむろに
カメラに向かって話し始めます。
「お父さんとお母さんは離婚することになりました」
これを言うだけでしたが、
言うのにとてもためらいがあったのでしょう。
それを言った後、安堵した表情に
変わりました。
ビデオレターは続きました。
父はほとんどの時間を
自分の半生について語っていました。
もしかしたら、最後に
息子と娘に自分という存在を
覚えておいて欲しかったのかもしれません。
こうして、一風変わった方法で
僕と妹は母と父が離婚したことを
知りました。
父と会うことはもうこの画面が最後なのかなあと
中学生の僕は感じていたのです。
【~続く~】
現在、不自由や不安を感じる人生を送っている人が
このブログを読んで少しでも新たな一歩を踏み出してくれる
きっかけになったら嬉しく思っています。
世の中には親切な人は意外といます。
そんな願いを込めて書いています。
何か生きる上でのヒントになりましたら幸いです。
皆さまよろしくお願いいたします。