経営者や管理職の皆さん、普段から決算書や試算表の数字を本当に見ていますか?
意外にも「売上=利益」と誤解している人は多く、結果として黒字のはずがキャッシュフローはマイナス…という事態が頻発しています。これは危機的な状況です。

1.売上ではなく「利益・キャッシュ」を見る習慣を持つ

顧客への販売が増えて売上高が伸びても、原価・人件費・物流費が高騰していれば、利益はむしろ減ってしまいます。
「売上を伸ばせば黒字になる」という旧時代の発想は危険です。経営層である以上、必ず利益とキャッシュフローを軸に経営状態を確認しましょう。

財務諸表と電卓、ペン

2.財務データ分析をチャットAIに依頼する

「決算書を読むのが苦手…」という方は、思い切ってチャットAIに任せてみましょう。

  • 直近3期分の決算データを入力

  • 「利益構造と改善点を提案して」と指示

  • グラフや表での可視化も依頼

事前に 業界情報や自社の特徴を共有しておくと精度が格段に上がります。PDFよりも会計事務所から受け取る数値データを使うのがおすすめです。

3.財務分析結果に基づき改善を進める

AIが示すのは多くの場合、利益率の低さやマイナス要因です。
改善の第一歩はコスト削減ですが、光熱費よりも 仕入量や在庫の適正化 に取り組む方が効果的です。

改善に着手するときは、

  • 期限を設定

  • 担当者を明確化

  • 進捗を経営者・管理職が毎日チェック

この3点を徹底しましょう。

まとめ

決算書が読めない経営者・管理職は残念ながら少なくありません。しかし、それを放置すれば経営リスクは確実に高まります。
一朝一夕で身につくスキルではないからこそまずはAIに財務分析を任せ、早急に現状把握をすることが重要です

本日もありがとうございました。

本日は「投資家から資金を得るケース」についてお話しします。

投資家というと「怖い」「乗っ取りに来る」といったネガティブなイメージを持つ方もいますよね。
しかし本当に投資を本業にしている人は違います。

彼らは企業価値を冷静に見極め、見込んだ企業の成長を通じて、自分一人では成し得ない社会的価値を生み出そうとしています。
そんな投資家は日本だけでなく世界中にいます。

だからこそ「投資家=ネガティブな存在」と決めつける必要はありません。
むしろ慎重に調べ、実際に会ってみることで事業拡大の可能性は大きく広がります。

今日は、投資家から投資を引き出すために、どんな話し方をすべきかを整理しました。

投資をしてもらえる人の話し方

投資家は企業の成長性を見極め、資金を投じた後にどれくらいリターンを得られるかを考えています。
だから「夢」だけでもダメ。かといって「利益」だけでも夢のない企業と判断されてしまいます。

投資家を動かすには、夢と利益、両方が必要です。

投資家との面談、事業計画を語る男性

1)夢+出口戦略を明確に語る

まずは、自社の成長が社会にどう貢献するかを 自分の言葉で熱く語りましょう
本当にやりたい事業であれば、自然に熱がこもるはずです。

そして、成功した暁に投資家がどうリターンを得られるのかも説明してください。

  • IPO(株式公開)

  • M&A(事業売却)

  • 配当での回収

  • 経営陣による株式買い戻し

こうした出口戦略を示すことで、投資家は安心できます。

2)中長期の未来像を描く

次に、5年後・10年後の自社の姿を描き、具体的に語ってください。
数字だけでなく、潜在意識に響くような「未来の絵姿」を示すことが大切です。

「この会社は本気で未来を描いている」と思わせることが、信頼につながります。

まとめ

投資家に響くのは「熱意」と「数字」の両立です。
夢を熱く語り、出口戦略と未来像を数字で裏付ける。

この2つを伝えられる経営者には、必ず資金が集まります。
投資家との関係は、きっと事業を加速させる素晴らしいものになるはずです。

本日もありがとうございました。

信用」と「信頼」。
この2つが日本社会の基本ですよね。

まず「信用」とは、客観的な実績・数字・行動に基づいて成立するもの。
例えば、返済を期日通りに行う、約束を守る。こうした積み重ねが信用を醸成します。

一方で「信頼」は、相手への期待や人間性に基づくもの。
誠実に向き合い、期待に応え続けることで育まれる心情的なものです。

金融機関、取引先、そして自社の従業員との関係は、すべてこの「信用」と「信頼」をベースに成り立っています。これが日本社会の基本構造なんです。

プレゼンする男性とグラフ(信用・信頼)

信用と信頼を合わせて育てると資金が集まる

経営者が信用と信頼の両輪を築くと、自然に資金が集まりやすくなります。

金融機関はまず「信用」を見ます。
ただ、社長が積極的にコミュニケーションを重ねることで、そこに「心情的なバイアス=信頼」が加わるのです。
その期待に応える経営を続けることで、大口融資も通りやすくなります。

投資家との関係も同じです。
最初は冷たいかもしれませんが、根気よく対話を続けると、ある瞬間から会話が弾むようになります。
そのタイミングこそ、信頼関係が築けた証拠です。

もし「この投資家とは合わない」と感じたら、無理に続ける必要はありません。
逆に「続けられそうだ」と思うなら、対話を繰り返して信頼を深めてみてください。

最後に

あの社長なら大丈夫
金融機関や投資家にそう思われたら、資金は自然と集まります。

信用と信頼を武器にできれば、あなたの事業はもっと面白く、もっと加速するはずです。

 

本日もありがとうございました。

私はサラリーマン時代に製造業と関わっていたので、記事は製造業ネタが多めですが、今日は 小売店のマーケティング(体験型) について書いてみます。

小売といえば高級志向の「カルディコーヒー」や「成城石井」が思い浮かびますが、今回はそうした大手ブランドではなく、個人商店の小売りに焦点を当てます。

◆ケース:山中湖畔の雑貨店

例として、山梨県・山中湖畔にある個人雑貨店を想定します。

  • 創業10年ほど

  • 店主は学生時代に訪れたスウェーデンに惚れ込み、北欧雑貨を中心にヨーロッパの小物を輸入販売

  • コロナ禍で観光客が激減 → 最近インバウンド需要は回復傾向だが、まだ厳しい

  • 既にポイントカード制を導入しているが、顧客情報を活かせていない

さて、このお店にどんな施策が有効でしょうか?

 

北欧雑貨店風の店内に並ぶ薬瓶とドライフラワー

◆私ならすぐにやる施策

  1. ポイントカードで得た顧客情報を活用し、DMを送付
     誕生日月に来店すると「非売品の小物」をプレゼントする旨を告知。

  2. インバウンド顧客向けにもDMを送付
     同様に「日本独自の非売品小物(シリーズもの)」を準備。

  3. 誕生日来店者に小物を渡し、写真撮影を実施
     サプライズ体験を提供。

  4. SNSで誕生日特典を発信
     顧客の許可を得て、写真や体験を公式SNSにアップ。

  5. 創業日イベントを開催
     国内・インバウンド両方に記念品を配布し来店を促進。

  6. イベントの様子をSNSで共有
     「体験」を可視化して口コミを広げる。

◆効果とまとめ

  • 誕生日や創業日という「特別な日」を活用することで、リピート客を囲い込み

  • SNS発信により、口コミ・拡散による新規顧客獲得

  • 顧客に「感動体験」「サプライズ体験」「共感体験」を提供できる

結果的に、営業活動をしなくても自然と事業拡大の軌道に乗れるはずです。
顧客と良好な関係を築き、体験型マーケティングで成長を加速させましょう!

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました😊

もう自分のキャパ、限界かも……
そんな風に感じながら、現場仕事とマネジメントを両立していませんか?

中間管理職の肩書を持っているのに、実態はプレイングマネージャー。
部下を育てるどころか、自分が現場を回さないと崩壊してしまう――。
そんな状況に苦しんでいる人は本当に多いんです。

でも冷静に考えてみてください。
“全部自分で抱える”ことが、あなたの仕事なのでしょうか?
本来やるべきは、仕組みを作り、部下に経験を積ませ、マネジメントに集中できる環境を整えることのはず。

今日は、プレイングマネージャーから脱却して「自分も楽になり、部下も育つ仕組み」をつくる方法についてお話します。

 

まずやるべきことは、部下に小さなプロジェクトを担当させること。
自分で判断する習慣をつけてもらうんです。

たとえミスで損失が出たとしても、あなたの裁量でリカバリーできる範囲であれば問題なし。
その失敗経験こそが部下の成長を加速させます。

プレイングマネージャーとして現場の仕事も抱えているうちは大変ですが、部下の担当範囲を広げていくうちに、徐々に自分の仕事を手放していけます。

 

男性がカフェで書き物をする様子
最終的には 現場は部下に任せ、自分は“上位視点のマネジメント”に集中できる状態 にすることが理想です。

もちろん、部下の成長スピードは人それぞれ。
だからこそ、1年単位で進捗を見ながら少しずつ権限を渡していくことが大切です。

そして、仕組み化によってマネジメントに集中できる環境を整えたにもかかわらず、それでもなお「プレイングマネージャーをやれ」と押し付けてくる上司なら……その時は転職を考えてもいいでしょう

なぜなら、この“仕組み化スキル”はどの会社でも重宝されるからです。
軽蔑すべき上司の下で腐らせるのではなく、新天地で存分に活かすべきです!

 

本日もお読みいただきありがとうございました✨