金融機関との関係、うまく構築できていますか?

「金貸し」「晴れの日に傘を差し出し、雨の日に傘を取り上げる」──そんなイメージを持つ人は今でも多いですよね。
でも実は、銀行は本来味方なんです。

ビジネスとして考えてみましょう。
銀行はお金を貸し、返済と利息で利益を得る仕組み。
つまり、あなたの会社がしっかり返済して成長してくれないと、銀行も立ち行かなくなる。
そう、運命共同体なんですよね。

今日は「地域のメインバンクの銀行員さんは、実はとても頼りになる」という話です。

✅ 地域銀行の“情報力”は想像以上

地域銀行は、中堅・中小・個人事業など多くの企業に融資しています。
そのため──

  • 最新の信用情報を常にアップデート

  • 財務諸表や企業評判を元にした“丸裸の情報”を保有

  • 成長企業とのコネクションに強い

信用調査会社のデータよりも一歩も二歩も踏み込んだ「生の情報」を持っているんです。
これを活用しないのはもったいないですよね。

 

銀行員との関係構築、傘を持つ男性

 

✅ 普段から“雑談”で信頼関係を築く

 

銀行員との関係は、いきなり大きな融資の相談から始めなくてもOK。

  • 担当者を会社に呼ぶ

  • 逆にこちらから銀行に顔を出す

  • 現状の報告やちょっとした雑談

こうした積み重ねで気心が知れてくると、資金繰りに関する相談だけでなく、補助金・助成金情報やビジネス拡大の人脈紹介までしてくれることがあります。

 

金融機関は「敵」ではなく「一番近くの味方」。


ぜひ関係構築を意識してみてくださいね。

資金調達と聞くと、金融機関や投資家を思い浮かべる方が多いと思います。
ですが、彼らは従来の経験値で判断するため、あなたの事業を理解してくれず融資が通らないケースも少なくありません。

では、もう資金調達できないのでしょうか?
いえいえ、今の時代は選択肢がたくさんあります。

その中でも私が強くおすすめしたいのが、クラウドファンディングです。

1.クラウドファンディングで大切なこと

マクアケなどを通じて事業をアピールし、個人や企業から資金を集める仕組み。
ここで覚えておいてほしいのは──

「やれば集まる」のではなく、**「ストーリーがあるか」**が重要だということ。

  • その事業には本当に魅力がありますか?

  • 社会的な価値を生み出しますか?

  • そして、あなた自身の「想い」は何ですか?

ビジネスミーティングで握手する人々

 

この想いをストーリーとして語ることで、人はモノやサービス以上に共感で支援するかどうかを決めるのです。

2.支援後の関係づくりもカギ

クラウドファンディングで成功するには、資金を集めるだけで終わらせないこと。
支援者にどんなメリットを提供できるのか、そして継続的に関係を築けるのかが次の資金調達にもつながります。

 

私は過去の支援で、経営者と一緒にストーリーを作りこみ、クラウドファンディングを成功させた経験があります。
本当に面白い仕組みですし、挑戦する価値は大いにあると思います。

 

ぜひあなたもトライしてみてください!

普段、何気なく「節約」を意識していませんか?
例えば「急行で帰ると250円プラスになるから、準急に乗って20分余計にかけて帰ろう」といったケースです。

でも冷静に考えてみてください。失われているのは「250円」ではなく「20分の人生の時間」です。しかも、このとき実際に250円を貯蓄している人はほとんどいません。私は時間こそが最も大事だと考えるので、迷わず急行を選びます。ですが、世の中では準急を選ぶ人が多いのも事実。数字で見ればたった250円。ここで「20分の価値」をどう考えるかで選択は大きく変わるのではないでしょうか。もし本気で250円の節約をするなら、それを貯蓄して投資信託に回す方がよほど合理的だと思います。

 

電車に乗るビジネスマンと駅のホーム

さて、ここから企業経営の話に移ります。
実は企業の「節約」も同じ構図なんです。

まずは、コストがどこにどれくらいかかっているのかを数値化し、従業員と共有してください。これで会社のコスト構造が誰の目にも明確になります。

次に、コストが大きい項目から順番に原因を特定します。
例えば「人件費」が大きい場合でも、部署ごとに凸凹がありますよね。その凸の原因が一部の工程の残業なら、それは明らかなムダです。

さらに、コスト削減策を実行したときに「どれだけ減るか」を数値で示してください。すると、効果の小さいムダ削減案と、大きな効果を生む施策が一目でわかります。優先度を誤らずに取り組めるようになるんです。

 

そして、実行した成果をキャッシュフロー表や費用対効果表で社内に共有しましょう。これにより社員の士気は上がり、企業全体が元気になります。

コスト削減は単なる節約ではなく、数字を使って「未来を生み出す投資資金をつくる活動」なんです。ぜひ実践してみてください。

 

本日もありがとうございました。

起業したばかりの小さな会社にとって、人手不足は大きな悩みのひとつですよね。
「人件費が高い」以前に、知名度がないから人が集まらない──コンサル支援の現場でもよく聞く声です。

採用しても、もしその人が合わなければ人件費だけがかかり、結果としてコスト増…。
正直、知名度が低い状態で優秀な人材を採るのは難しいものです。

そこで今回は、知名度アップ策ではなく、人手不足をポジティブに転換する方法をご紹介します。

1. 人手不足を補う工夫

  • 家族に手伝ってもらう

  • 商工会議所などでボランティアを募る

  • 地域の大学生に「インターン」として来てもらう

お金をかけなくても、人手を集める方法はあります。
しかも、後で彼らにメリットを返せば、関係はもっと強くなります。

例えば──

  • 企業が成長したときに株式を譲渡する約束

  • インターン経験者を優先的に採用する制度

これなら追加融資に頼らず、コスト削減しながら事業を進められるんです。

2.インターンは学生にとっても大きな価値

最近の学生は「ガクチカ(=学生時代に力を入れたこと)」を就活で強くアピールします。
インターン経験は彼らにとって絶好の材料になり、企業にとっても育成の土台になります。

海外では「ジョブ型採用」が主流で、学生はインターンを通して自分を売り込みます。
大手が青田買いを続ける中で、中小企業は別の魅力ある経験を提供することが差別化につながります。

 

女性がサムズアップ、オフィス街でチームが働く

いかがでしょうか?
人材不足はマイナスではなく、外部の力を活かして資金調達につなげるチャンスでもあります。
ぜひ前向きに取り組んでみてくださいね。

先日「ムダ会議の開催」をご提案しましたが、一方でこれが合わない企業もあります。
士気が低い会社で会議を強制すると、活発な議論が生まれず、結局「ムダを見つけるためにムダな会議をしている」という状態に陥りかねません。

これは「コスト削減を意識しすぎている企業」で起こりやすい現象です。
経営層が数字で危機感を持っているのは事実ですが、その空気は社員にも伝わります。数値で理解していなくても「この会社、危ないかも」と感じれば、前向きにムダ探しに取り組む社員はなかなかいませんよね。

そこでおすすめなのが、コスト削減を「楽しみながら取り組める仕組み」に変えることです。具体的には ムダ発見コンテスト を開催するのはいかがでしょうか。

ムダ発見コンテストでトロフィーを持つ女性

ムダ削減コンテストの仕組み

  • 期間:半期(6か月)

  • 報告会:月1回30分で発表

  • 記録方法:エクセルにムダ案件をアップしていく

  • 効果検証:特別チームが削減効果を数値化

  • 報酬:削減額の1%または10万円のいずれか安い方

エクセルに上がってきた案件は、必ず「どれだけ効果があるか」を検証する必要があります。ここは特別チームを設けて数値化してください。

また、削減できた経費の使い道も重要です。これは経営陣と特別チームで決めますが、必ず会社の成長や社員のメリットにつながる使い方にしてください。決して「役員報酬に回す」などといったネガティブな使い道にはしないことです。

これにより、社員はゲーム感覚で楽しくムダ探しに取り組めるようになり、士気もアップ。結果として会社全体の雰囲気が前向きに変わり、社風改善にもつながります。

ムダ削減は短期的な効果だけでなく、中長期的にもプラスをもたらす取り組みなんです。