流氷を見に、道東へ 前編 | RUN!FUN♪RUN!

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走ることがそれほど好きではないのに、なぜかランニングを趣味にしてしまった怠け者のブログです。
走れば走るほど太るという奇跡のランナーの卒業ついでに
せっかく太った体を使って、1kg痩せると3分速くなる説の検証中。(※痩せる痩せる詐欺が止まらないため一時中止)

桜の開花状況がトップニュースになっている気候の中、サムネが氷の塊ですみません。

忘れないうちに残しておこうと思いまして、少々お付き合いください。(すでにだいぶ忘れてるけど)

いや、長いので付き合ってもらわなくても大丈夫です、備忘録ですし…滝汗

時系列としては、日頃のおこない①の続きです。

 

 

ふと思い立ったんですよ、流氷見てみたいって。

道東って北(海道)の果てだし、さらに冬となれば行こうと思わなきゃ行かない場所。

思い立ったら吉日とばかり、すぐに計画して実行しました。

 

ずっと本州に住んでいる者からすると北海道の広さってほんとおかしくて、地図で見てるのと実際計画するのとでは1泊分の違いがあったりします。


夏ならレンタカーを使ってまだ思うように進むかもしれませんが、雪道は絶対に運転しないと決めている私の場合、冬は選択肢を公共交通機関に限らざるを得ず、なおさら猶予が必要。(基本運行が少ない。土地が広大なせいもあると思う)

今回も2泊で行こうと始めた計画でしたが、結果3泊になりました。

 

 

名古屋から北海道への飛行機は、夏なら女満別や釧路等も運航していますが、冬は千歳一択。

なので9:00セントレアの便でまずは千歳に飛び、13:20の便で女満別に乗り継ぎ。

絶賛味覚嗅覚障害の私にとってどうでもいい昼ごはんは、フードコートで花まるうどん。(もちろん愛知にもある)

旅から「食」が奪われると、特に空港のような閉鎖空間では本当にすることがなく、ラウンジで味のしない牛乳(口に入れるものは栄養価だけが基準)を飲みながら読書して過ごしました。

 

 

言わずもがなですが流氷は自然のものなので、見られるか見られないかは運次第。

仮に地上から見られなくても、女満別に向かう機内からなら広く海が見渡せるから最悪そこで拝もうと思っていたんですが、気付いたら着陸していて悄然とする。

私が罹ったものが風邪だったのかコロナだったのか、病院に行っていないのでわかりませんが、特に首から上の不調が顕著で、飛行機に乗るとずーーーーーーーーっと耳からパン!やらゴゴゴゴ…やら雑音が聞こえるし、気圧でキューキュー痛うるさいしで、不快感と闘っているうちに寝ていたようです。

 

 

女満別からは空港バスで市内に行き砕氷船おーろら号の最終便に乗る予定でしたが、空港バスは飛行機に合わせて運行するので、羽田からの便が30分以上遅れたことで間に合わず…ホテル直行で早い時間にヒマになり、前述の記事に続く。

まあ、こんな北の果てでこの期に及んでギリギリの予定を組んだ私が悪いんですが…ワンチャンいけると思うじゃん!

…ていうか羽田とか成田発着の飛行機って1000%遅延するよね!!(怒)なんでなの!?(怒)

 

 

 

で、二日目。

網走駅前のルートインでドレッシングをかけないサラダ(もう味つけなくていいと思ってる)とみそ汁の朝食をとり、出発。

JR釧網線で、流氷の時期限定で運行している流氷物語号に乗ります。

網走から知床斜里まで、流氷で埋まるオホーツク海を見ながら乗ることができます。

…という触れ込みですが、網走周辺の海はいわゆる「屑氷」しか浮いていない状態。

それでも海も空も真っ青で、屑とか言われても氷が浮く海なんてないし、北海道らしい景色に満足していました。

午後からはこの旅最大の目的である知床五胡のウォーキングツアーに予約しており、大自然を満喫する予定があったので、気持ちはおおらか。

 

 

途中、“オホーツク海に一番近い駅”北浜に10分程度停車。無人駅です。

看板の後ろにあるのが展望台なんですが、ここに上って写真を撮っているときに一本の電話が。

相手は午後から催行予定の知床五胡のツアー会社。

いわく「大雪警報が出てるので、今日のツアーは中止になりました」とのこと…。

えええ!!こんなに晴れてるのに大雪警報!?

 

ショックのあまり、何を話したかあまり覚えてない。

砕氷船には乗れなかったし、楽しみにしていた知床五胡のツアーも中止だし(ついでに味もしないし)、私は一体何しにきたのかと泣きそうになりながら電車に戻る。

どうやって気持ちを整理すればいいのか。

 

 

中国語しか聞こえない車内で呆然と車窓を眺める。

網走から北浜までの海(遠くに流氷の帯)

 

 

北浜から知床斜里までの間に流氷がびっしり!

この景色を見て、前に座っていたおばさん(席はボックス)が「たくさん見れてよかったわね」と話しかけてくれました。

どうやらツアー会社と電話しながら車内に戻った私を見て、日本人だと認識した模様。

そうか、結局最初の目的の流氷は見られんだたから、良しとすべきか。

 

 

知床斜里からはバスに乗り換え、ウトロへ向かいます。

このバスもまあインバウンドの外国人(9割アジア系)ばっかりで満席!

せっかちな私は一番乗りでバス停に並んでいたんですが、斜里は始発じゃないのでそうじゃなきゃ乗れなかった。

寒風吹きすさぶ中10分前に並んどいて良かった~!

 

 

ウトロは大雪。なるほど、大雪警報…。

ツアー中止のショックでちゃんと覚えてないけど、提案された代替ツアーに申し込んだ記憶がふんわりとあるので、待ち合わせの道の駅へ。

 

 

ついでにお昼ごはんを道の駅で済ませます。

にしんそば(温)。思えば体調崩してから麺類ばっか食ってる。

見た目からして不味いだろうなと思っていたら、案の定まずかったです。

味がわからなくても麺の食感とかでわかる。

なんかね美味さは繊細だけど不味さは雑なんですよ…だから鈍くなった味覚でもわかるんですよ…チーン

経験値だけでモノを食う日々は続く。

 

 

道の駅で私の目をくぎ付けにしたポスター。

さすが北海道スケールが違う、罪とされるストーキングの対象が人以外にクマもとは…。

ていうかヒグマ相手にストーカーするってどんな猛者だよ。

 

 

 

とかやって時間潰してる間にツアー会社の迎えが来て、代替の原生林ウォーキングツアー開始。

スノーシューという、かんじきの若者版みたいなのを履きます。

参加者は私を含めて6人。半分が中国人。(マジで北海道インバウンド多すぎ)

「どこを歩いても大丈夫です」とガイドさん。好きに歩いてくださいと。

もちろん普段は道があって、歩けないところや踏んじゃいけないものもありますが、冬は積もった雪のおかげで自然を傷つけることなく歩けるそうです。

ちなみにこの日この森の積雪は2mほどあるんじゃないかとのこと。

実際にガイドさんが腕を突っ込んで跡を見せてくれましたが、肩まで挿してもまだまだ下は雪でした。

 

 

森の中は木で遮られてますが、森を抜けると暴風。すっごい風。

地吹雪です。

この日の気温はマイナス9℃でしたが、強風で体感は17℃(もちろんマイナス)くらいだそうです。

警戒して着すぎてたせいで、北海道すらちっとも寒いと思わなかった私もさすがに寒かった。

 

 

わかりにくいですが、右のほうにうっすら青いのがフレペの滝。凍ってます。

フレペの滝は川から流れ落ちるのではなく、山に溜まった雪や雨が滝になって海に落ちているそう。

ちなみに左側(黒い山の先)は一面全部流氷です。

フレペの滝コースは夏はハイキングコースとして人気だとか。

ヒグマもしょっちゅう出没するんだって。

悲鳴上げたり逃げたりしてクマを驚かしたせいで追いかけられてる人は見たことあるそうですが、基本クマは人は襲わないとガイドさん談。

ただ、これだけ生態系が変わってるとこの先はわからないと。

 

 

こちらは原生林。

森ができたときから生えてる木で構成される手つかずの森。

色の違いは私にもわかったけど、ガイドさん曰く匂いも違うそう。

…くっ…嗅覚ないからわかんねえわ…。

 

 

1時間ほどでツアーは終了。

知床五胡は歩けなかったけど、参加してよかった!

道東の雪深さも北海道の自然も堪能できて楽しかったです。

 

 

ツアーの車に宿まで送ってもらいました。

この日の宿はホテル季風クラブ知床。ホテルというよりペンションみたいな感じかな。

 

寒かったので早速お風呂に入りたくて、露天の貸し切り風呂に突撃したところ、更衣小屋が極寒。(暖房器具なし)

寒すぎて勇気を出しても服が脱げず、一度風呂を見てみようと扉を開けた先に網(蓋?)がかかった風呂桶を確認。

そこまで歩くのに凍死するんじゃないかと視線を下に移すと、床一面雪が積もってるし多分その下凍ってる。歩いたら、足、床に張り付くんじゃない?w

体も洗わず風呂に浸かるのはマナー違反だよな、と一応シャワーを探して逆方向に目をやると、その先に雪が積もった屋根なしカランが。(やっぱりw)

この露天風呂、むしろ冬季は閉鎖するべき場所であると一瞬で判断し、靴下一枚脱がないまま「断念しました」と鍵返却。

屋内風呂のウトロ温泉を一人でゆっくり楽しみました。風呂最高。

まさかあの環境の露天を開放してるとは…一人で百面相しておもしろかったなw

 

 

せっかく旅なので、夕飯の時に地ビールDOTOを頼んでみた。

しかも大。

苦いだけで味がわからず、ものすごいがっかりしました。(誰のせいでもない)

 

 

ごはんも豪華できれいに作ってくれていましたが、まったく味がわからない。

味覚障害中のとあこ統計によると、味がわからないだけならイコール美味しいであろうってことなんですが、運んできてくれるお姉さんになんの具体的な感想も述べられないのが心底申し訳ない。

食堂を出るときに「おいしかったですー」と言ってみましたが、しつこいようだけど米一粒すら味わかってないからね。

明日の朝食も憂鬱です。←

 

 

 

 

 

 

続く