世界同時不況の予感2
世界のどこを見渡してもいいところが見当たらない今、
われわれはどのように生きていけばいいのだろうか。
こういうときはあまり大きな勝負にでるべきではないと思う。
不況のときこそチャンスとは良く言われるところであるが、
不況のときの勝負をして大きく失敗してしまうのもまたよくあることである。
きっちりした勝てるシナリオがある人は、
それだけライバルは少ないわけであるから、
果敢にチャレンジしていくのはいいことだと思うが、
これは万人にお奨めする方法とは言いがたい。
どういうところに勝機があるのかわからないものには、
ここは守りに入るのが一番ではないだろうか。
仕事は転職してステップアップなどを期待せず、
今ある職場が危なくなければ、じっくりと構えて、
しっかりと今の職場での実績を積み上げて信頼を勝ち取っていこう。
マイホームや車など大きな出費はなるべく避ける。
特にローンは今後金利上昇も考えられ、
それに給料のアップが伴うか不透明なので新たに始めるのは避けるべきである。
むしろ今ローンを抱えていて余裕があるのであれば、
それを繰り上げ返済に振り向けていくべきだと思う。
この先の状況が不透明のときは荷物は軽い方がいい。
そして資産は増やすと言うことよりも減らさないということに重点をおく。
減らさないといっても、単に銀行に預けておけば元本保証で安心ということではない。
銀行預金は元本保証とはいっても、雀の涙程度の金利しかつかず、
その金利以上に物価が上がれば、また、為替で円安になれば、
それだけ資産が目減りしたことになる。
守りで重要なのは、分散投資とリスクヘッジである。
今後仮にドル高円安に大きく振れれば、全財産をドルで持っていれば、
大きく資産を増やすことができる。
ただし逆に振れれば大きく資産を減らすことになる。
いわゆるハイリスクハイリターンである。
こういうときはそんな冒険をせず、どの国の通貨が上がっても下がっても大丈夫なように、
資産を各国の通貨に分けて投資をする。
お奨めは円、ドル、ユーロを各30%、新興国10%といった配分か。
まあこの配分は自分の今後の経済情勢の予想から強くなると思われる通貨に
多めに配分してもいいだろう。
僕のお奨めはユーロ。
ドルはサブプライムショックが長引き、頼みの内需も不動産価格の下落もあり落ち込み気味。
円はご存知の通り、低金利と日本の政策不透明、資源は輸入頼みといいところなし。
ユーロもインフレ進行、成長率鈍化と厳しいものの、
ユーロ圏拡大と貿易でのユーロの存在感の拡大で強みはあると思われる。
新興国では、元とルーブルか。
ご存知の通り、中国は一時期からは鈍ったとはいうものの、
今年にもGDPで日本を追い抜き2位に浮上し、今後も成長は続けていくだろう。
また、ロシアは資源をいち早く取り込むことに成功しており、
また、政治も安定している。
次に何に投資をするかであるが、
これも分散投資が基本。
株、債券、預金、商品などバランスよく配分する方がいい。
ある程度リスクを避け、
株や債券は個別をさけ投資信託で、それも、手数料の安いインデックス型がお奨め。
預金も超長期ではなく1年から2年ぐらいの短めの定期預金がいいと思う。
あまり金利も変わらないし、超長期では潮目が変わったときに身動きが取れない。
商品はなんといっても市場の大きい金に投資をするのがいいだろう。
そしてもう一つお奨めなのが、
こういうときこそ自分に投資である。
勉強、資格、語学など、自分が好きなもので将来役立ちそうなものに
一定の資金を振り向けよう。
きっとそれが大きな実になって収穫できる日がやってくるに違いない。
世界同時不況の予感
このところ世界経済に急ブレーキがかかっている。
新聞には連日企業業績の悪化のニュースが踊っている。
昨年8月に起こったサブプライム問題は米住宅金融公社の破綻懸念にまで発展し、
まだまだ収束までは長い時間がかかりそうだ。
原油高と食料高により世界的にインフレが進行している。
しかし今までのインフレは物価は上がるが、その分企業業績も上がり、
結果所得も上がり、消費は拡大していたが、
今はマネーが一部の資源国やそれを見越した投機マネーに集まり、
一般の人たちに回ってきていないため、
消費はますます冷え込む。
そのため普通は利上げをしてインフレを押さえ込むのだが、
利上げをして企業の投資負担をあげてしまうと、
ますます企業業績が悪化し、経済が停滞してしまうため、
利上げができず、インフレを止められない。
ヨーロッパは金利据え置きを発表した。
米はサブプライムを止められず、
欧はインフレを止められない。
日本は政策の失敗もあり、海外のマネーが逃避し、
株価は長期低落傾向、
トヨタの減収減益に代表されるように企業業績は悪化、
不動産業、建設業は悲惨な状況になっている。
世界を見渡して堅調なところがない現在、
われわれはどのようにこの不況を乗り切ればいいのか。
一緒に考えてみたい。
円高について
最近円高になってきた。
とはいってもこのトレンドはサブプライム以降ずっとのことであるが。
先日のサミットでもドル高にしていくことで一致した。
今1ドルは110円をちょっと切る程度か。
昔は1ドル80円台という超円高の時代もあり、
そのときに比べると取り立てて円高ではないように思われる。
日本の好ましい方向としては、
円安というのが、マスコミ、株式市場、政府などの一致した見方である。
ただ、一般庶民にとって果たして円安は好ましい方向なのであろうか。
なぜ円安が望ましいかというと、日本は輸出型の企業が多く、
(当然貿易黒字)輸出型企業にとって円安だと相手国の通貨に対して安いので、
価格がその国の通貨ベースで安く販売できることになり、
国際的に競争力がつき企業業績にプラス。
また、海外で販売をする場合は通貨決済がドルという場合が多いので、
ドル高の方が、円に換えるときに得をする。
つまりこれもまた業績にプラス。
という理屈である。
株式市場にとって円安が好感されて株価が上がるのは、
先ほど言った輸出型企業が多く、
それらの企業業績が上がることを期待して株価が上がるという要素と、
現在東京証券取引所の約1/4が外国人であり、
外国人にとって円安になると相対的に東証の株価が安くなる、
つまり安くで株が買えるということで歓迎されるのである。
政府にとってドル高が好ましいのは、
日本は世界第2位の外貨保有をしており(第1位は中国)、
大半は米国債であり、ドル安になるとその資産が目減りするからである。
翻ってわれわれ庶民にとってはどうか。
日本人は貯蓄好きといわれ、しかもリスクマネーを嫌う傾向があり、
貯蓄の大半が銀行や郵便局の預貯金に振り向けられている。
預貯金にとって果たして円安は好感できることであろうか。
答はノーである。
海外に行ったときに円安の不利さを痛感するのはもちろんであるが、
国内にいても円安によってわれわれの家計は圧迫されているのである。
今盛んに言われている食料と資源である。
どちらも日本は自給率が低く、輸入に頼っている。
原油価格はドルベースでも上がっているが、円安になればさらにダブルパンチとなる。
庶民にとって円安が恩恵として得られるのは、
企業が業績が上がった分を給料として還元することによって恩恵を受けるか、
株式市場に参加してキャピタルゲインを得ることとなる。
現在、そのどちらも十分とは言えないように感じるが、
どうして政府はそのような手立てを打たないのであろうか。
また、庶民はどうして声をあげないのであろうか。
マスコミはそのことをもっと言うべきではないのか。
他人をあてにしても始まらない。
自分で防衛する手段を考える時期に来ているのかもしれない。
