2024年2月18日(日)、茨城県つくば市の筑波山に行ってきました。
9時21分、市営筑波山第1駐車場に駐車し、まずは筑波山梅林に寄りました。
前方に見えるのが筑波山、そのすそ野に梅林が広がっています。
全体で5分咲きということですが、たぶんあっという間に満開になりそうです。
入園は無料です。
これくらいの開花のほうが、梅見には風情があっていい感じです。
前日の2月17日(土)から「筑波山梅まつり」が開催されており、この日は梅の花柄の振袖に「つくば観光大使」のたすきをかけた美しいお嬢さんお二人が、写真撮影に応じてくれていました。
筑波山梅林は当初、梅の果実を特産物とするために造成された梅林でしたが、十分な手入れがされず長い間放置されたそうです。
その荒れ果てていた梅林を、梅の実を収穫する目的ではなく、梅の花見の観光地として再生させる取組みがなされてきたのだそうです。
関係者の努力で復活した現在の筑波山梅林は、この時期の筑波山のふもと一面を、白梅と紅梅の点描で染めて、花見客に素晴らしい景観を提供しています。
梅木は、枝が横に伸びるように剪定しているので、花を下から見上げるというより、ほぼ視線近くに花があります。
梅林の上部まで歩くと、梅を上から見下ろす感じになります。
「見返り縁台」という梅林の中ほどにあるビュースポットからの眺めです。
紅梅はほぼ満開です。
まもなく梅林最上部です。
梅林最上部の「展望あずまや」からは、筑波山梅林と山麓の田園を一望できます。
ここから筑波山神社方面に歩きました。
梅林上部付近から筑波山頂方面へ続く踏み跡がありますが、正規の登山道ではありません。
「悪質登山者へ告ぐ!! ここは神域です 天罰下る」という立て看板が設置してありました。
10時20分、筑波山神社に着きました。
万葉集の東歌(あずまうた)に、筑波山は多く歌われています。
それらの歌碑がたくさん並んでいます。
歌碑については、一昨年に書きました。
鈴の緒が付いていない大鈴がシンボルの拝殿です。
筑波山神社の御神体は、拝殿奥に聳える霊峰、筑波山(男体山・女体山)です。
拝殿横から回って、登山道に入ります。
白雲橋(しらくもばし)コースを歩きました。
11時25分、弁慶茶屋跡を通過しました。
ここに、「BENKEI HUT」と看板のある真新しい東屋が建設されていました。
頭上の巨岩が今にも落ちそうな「弁慶の七戻り」。
山頂に近づくと、登山道は急登になり、休日は渋滞が発生します。
女体山山頂が見えてきました。
11時55分、筑波山(女体山)山頂に着きました。
この山頂標識を撮影するための行列ができていました。
前回来たときはなかったのですが、山頂には丸太の防護柵が設置されていて、柵の先は立入禁止となっています。
山頂突端のあの岩が、展望ポイントだったのですが、行けなくなっています。
それでも柵の中から爽快な眺めを楽しみました。
中央に見えるのは、ロープウェーのつつじが丘駅と駐車場です。
女体山から一旦、男体山方面に下りました。
途中のせきれい茶屋で昼食休憩としました。
テラス席で、けんちんうどんをいただきました。
ケーブルカー山上駅や食堂・茶屋が並んでいる御幸ヶ原です。
正面に男体山が見えます。
北側の展望です。
昭和天皇御製の歌碑があります。
はるとらのを
ま白き花の穂にいでて
おもしろきかな
筑波山の道
12時40分、男体山山頂に着きました。
はるか彼方まで関東平野が広がっています。
男体山御本殿に拝礼し、下山に移りました。
下山は、ケーブルカー沿いの御幸ヶ原コースです。
女体山を眺めてから、下りました。
男女川(みなのかわ)の水源付近にある水場は枯れていました。
「MINANO HUT」と表示のある東屋が建設されていました。
風通しがよく、真新しい木目も美しい東屋です。
高低差495mというのは、国内のケーブルカーとしては、第二位だそうです。
(一位は、比叡山の京都側にある叡山ケーブル)
13時42分、筑波山神社に下山しました。
筑波山神社から歩いて、再び、筑波山梅林の最上部に戻ってきました。
花見客も増えていました。
午前中より、開花が進んだ感じがしました。
梅林の中を下って駐車場に戻りました。
紅梅は一番の盛りです。
振り返ると、男体山が見えました。
14時16分、駐車場に戻りました。
帰る途中の県道沿いにある沼田屋で「かりんとう饅頭」を買いました。
北関東の他の和菓子屋でも類似のものは買えますが、沼田屋の「かりんとう饅頭」は、できたてで温かくて、カリカリ感が絶妙でとても美味しいのです。
帰りの車中の窓から、筑波山が見えました。
合計時間 4 時間 45 分 休憩時間25 分
距離 9.8 km のぼり / くだり 952 / 984 m