それでも目指すは古豪のいる場所。〜19年ぶりの関鉄竜ヶ崎線、キハ532初乗車④ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

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『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

4.5kmの小さくも大きな旅。


11:42。

最初に佐貫を発車してから、わずか17分でのトンボ返り。

これまでの乗り鉄なら、これですぐに撤収して帰るところ。

だが今回は、次の予定までまだ2時間も余裕があった。


…ということで。


また乗っていく。


11:50、佐貫発。


のどかな空気を乗せて、エンジンも高らかに…


…と、約3分後。


入地駅で下車!


力強く動き出すキハ532を、ここで見送ったのだった。


同時に降りた客は近くに住む人だったようで、ほどなくその姿も見えなくなった。

駅の周りは点々に住宅があるが、少し歩くとそれすらも疎らになっていく。


車内からも見えていたが、ホームは1面のみで、中央に趣ある待合室があるのみ。

竜ヶ崎側には、駅名板と同じ看板用の枠のみが残る。

かつて、手書きの時刻表を掲示していたらしい。


待合室には、駅名板が都合3種掲げられている。

竜ヶ崎側には、旧字体の“驛”を使用。

もっとも、質感から昔からあるものではないようである。


佐貫側には、平仮名のみの駅名板。

こちらもレトロな雰囲気ではある。


…と、佐貫側壁面には、現在デザインの簡易的な駅名板も設置。


そして、ホーム上にも駅名板が。

車内からも見えた昭和時代からの関東鉄道系列特有の駅名板が、今なお健在!

竜ヶ崎線内では、この入地駅のみに現存している。


全体的に目立つ錆も、また自然なレトロ感を醸し出している。

タイムスリップしたかのような雰囲気の中、しばらく無人駅を満喫する時間。


…駅横での作業の音が、時折現実に引き戻すが(^_^;)

それも含めて、今なお生き続けている駅の姿でもある。