それでも目指すは古豪のいる場所。〜19年ぶりの関鉄竜ヶ崎線、キハ532初乗車① | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

本当は今日は、東武アーバンパークラインで12年ぶりに定期運用に電撃復活した8000系8111Fの

乗車と撮影に動くつもりで、朝6時頃から運用状況も見極めて準備は十分のはずだった。

 

…ところが地元を離れ、武蔵野線経由で最初の迎撃予定地に定めた柏に向かっていたのだが…

南流山からつくばエクスプレスを経由して、流山おおたかの森で最初に迎撃にしようか、などと

サブプランも浮上しかけたが、眠さもあったりでひとまず新松戸まで到達。

と、常磐線乗り換え待ちで何気なく見たX(Twitter)で、衝撃の事実を目の当たりにした。

 

8111F、故障で運転打ち切り!

 

なんと朝8時頃に梅郷駅でドアに不具合が発生、そのまま七光台に回送・入庫してしまった。

いくら古豪の扱いに長けた東武鉄道とはいえ、殆どドア扱いのしない団臨に入れるならまだしも

頻繁なドア扱いのある通常運用では、やはり還暦を迎えた8111Fには無理があったのかー。

 

とにかく目的車両が故障で急遽運用中止になったのは、自分の中でも非常に珍しいこと。

さてどうするか、また鶴見線や相鉄線にでも踵を返そうか、それともまた武蔵野線に乗り直して

新木場に抜けて、またジャパンモビリティショーに行ってしまおうか??

 

…と考えていたところ。

フッと、ある考えが頭に降りてきた。

 

慌てて調べてみる…

 

よし。

 

気持ちがカチンと切り替わり、そのまま常磐線に乗って東へ向かった。

柏で常磐線緩行から快速に乗り継ぎ。

その合間に、今後に際してロケハンをしておく。

柏に降りるのは、高校時代の同期の葬儀以来およそ6年半ぶり。

 

この時は情勢上あまり撮れる余裕が無かったため、また近いうちの宿題にしておきたい。

 

そのまま土浦行きに乗り込み、走っていくことしばし。

 

とてつもなく傾いた車体に難儀しながら降りたのは…

 

佐貫駅改め、龍ケ崎市駅。

 

JRの駅名改称後は初の下車であり、そもそも降りたのが何と約19年ぶり!

 

となると、南口に降りて、案内看板を見て…

 

建物の横を抜けて…

 

空きテナントに背筋を寒くさせながらさらに歩き…

 

駅ビルの1Fにある改札に到達。

こちらは、関東鉄道竜ヶ崎線の佐貫駅。

やはり、約19年前、記録と記憶さえ正しければ2004年の10月14日に、翌年3月末に廃線となる

日立電鉄線とセットで初めて往復利用していたようである。

19年前に比べてホテル等の入居する駅ビルが完成し、改札が竜ヶ崎寄りに移動しているようだ。

 

ただ、当時はあくまで乗り鉄…未乗車区間消化の一環に過ぎなかったようで…

1往復だけサックリ乗って、極めてあっさり次に向けて移動しているようだ。

以来、2007年3月末廃線の鹿島鉄道は二度訪問しているものの、関東鉄道竜ヶ崎線については

その規模の小ささもあり、後手後手に回ったままに至っていた。

 

…更にもう一つ、こと龍ケ崎市に対する個人的懸念も一つあったりもした。

こと関東鉄道に関しては、そんな個人的懸念が複数回の訪問を躊躇わせる要因が多く…

常総線も相当にご無沙汰だし、影響で真岡鉄道すら未乗の状況である。

 

さて、佐貫駅は到着時間のタイミングで列車も居らず、駅内にも誰も居らず閑散としていた。

しかも、いつの間にか佐貫駅は無人駅になっていた。

 

自動券売機こそあるが、運賃は竜ヶ崎線内完結。

当然ながら入鋏も省略、ICカードはSuicaとPASMOしか使用できない。

 

しかも、フリーきっぷの販売は佐貫駅では行われていなかった。

フリーきっぷを利用する場合、竜ヶ崎駅までそのまま乗車して現地で購入することになる。

 

…さて、少し時間があったのでまた佐貫駅の外に出てすぐの踏切まで歩いてきた。

かつてはこのあたりで、貨物線を介して常磐線と線路が繋がっていたそうだが…

 

…しばらくして踏切が鳴ると、やってきたのは

 

キハ532!

 

竜ヶ崎線に残る唯一の旧型車両で、現在は基本毎週土曜日のみの運転。

前回の訪問時は竜ヶ崎駅に留置されていたはずで、当然動くのを見るのは初めてだ。

 

そう、今回はこのキハ532に乗って竜ヶ崎線を旅する!
怪我の功名というべきか、ふいにこの車両の存在が気になり検索したらドンピシャだった。
幸い次の予定まで余裕もあり、初めての途中下車も絡めていくことに。
極めてレアな一世代前の気動車で、片道4.5kmの短い旅へ走り出す。