2007Fの引退まで一週間を切った頃の話。
実質最終週の前半は、仕事とのタイミングがまるで合わずに全く撮影に行けなかった。
とにかく朝も夕も、合う時間に全く拝島線に入ってこない。
毎朝毎晩西武線アプリを確かめて、溜息をついて仕事の行き帰りをこなす悶々とした日々。
仕事へのモチベーションもなんとなく下がり気味になってしまい…
そうしたなか、4月21日木曜日の夕方。
仕事の休憩中にふと運用を確認し、シミュレーションをかけてみると…
これだったらどうにかなるか。
結局、拝島線内で乗ることは二度となかったものの。
かなり分刻みな行程に賭けもあったが、とりあえず向かってみることにした。
現実は搬出開始。今後は活躍を偲ぶ場所に
いざ、仕事帰りの足で拝島→小川→東村山と乗り換えを敢行。
そのまま拝島線で小平に行かなかったのは、当該にはギリギリで間に合わないからだった。
まず職場最寄駅でいつも乗る電車に間に合うかが最初の課題だったが、無事にクリア。
小川からは国分寺線へ。
まだまだ新旧2000系健在の中だが、これも持ってあと数年以下になるか。
LEDがどうとか選り好みなどしている暇はもはや無いに等しく、メモリを十分に確保したうえで
比較的住む場所が近い利点を活かし、乗ったり撮りに歩く時期に来ているのだろうか。
そして、東村山でついに2007F迎撃となるが。
実はシミュレーションでは、国分寺線到着からわずか1分後に到着と出ていた。
しかし、夕方ラッシュの影響で3分ほど遅延となり、新宿線上りホームで迎撃が可能に。
あまり遅延は喜ばしくないのだろうが、ここは撮影ポイント選定にプラスに働いたのだった。
5661レ [各停]西武新宿→本川越
@東村山19:59頃、到着。
ここで後続の小江戸35号待避のため、所定では5分停車。
停車の間隙を縫って本川越方に移動し、5番線に発着した10000系との並びを。
10000系も10112Fを除いて、床下機器は半世紀前後の抵抗制御。
これから先どうなっていくのだろうと、撮影に赴くたびに思案に暮れる。
訪問に乗じて折々に撮るようにしているものの、まだ満足には遠く至らない。
乗っておきたいという“乗り鉄”としての矜持とのバランスが、微妙に難しい。
この頃はまずは2007Fをしっかり悔いなく収め、無事故で送り出すことが自分の責務だった。
この日はまず単純に発車を見送り、所沢で夕食タイムを確保。
所沢駅も発展が進み、夕飯の選択肢が増えたのは嬉しいことである。
…そして、所沢で再迎撃。
5654レ [各停]本川越→西武新宿
@所沢20:53
21時前とはいえ、新宿線と池袋線が交わるターミナルはまだまだ賑わいが続く。
それでも、2007Fの周りは余計な熱の上がりもなく、きわめて平穏だった。
所沢からは、また2007F乗り鉄。
きわめて平穏な、いつもの平日とそんなに変わらない夜。
もしかしたら、これで2007Fに乗るのも終わりかもしれない…
そんな思いがふとよぎり、短い時間ながらも大切に噛み締めながら走りを堪能した。
結局この日は小平まで乗車。
3月後半から早くなった地元のタイムリミットを考えたら、ここまでで限界だった。
これが一駅、花小金井まででも足を伸ばしたら、地元終バスに間に合わない。
24日と26日にも撮りには赴くが、乗るのは後にしばらくは残る車両に思いを移して…
な〜んて思っていたのは、この日だけ。
まだもうちょっと、2007Fとの触れ合いには時間が残されていると知ったのは、もう少し後だ。