箱根登山線内ぶらりは続く。
スッキリ晴れてはくれなかったが、気持ちは爽やかに推移できている。
余計な負の感情を背負わず、もう少し先へ。
VSEと同じく、真っ白な気持ちで。
風祭駅に戻ると、先程箱根湯本駅に上がっていったレーティッシュカラーがまた下りてきた。
すっかり様変わりし、ドアも全てが開く構内で交換のためにしばらく停車。
気がつけば1000形は方向幕装備の未更新車自体、珍しいものになってきている。
車体・機器更新ばかりでなく10両固定編成化されるものもあったり、直接廃車されたり。
沿線在住の友人から聞いてはいたが、近年稀に見る大変貌を見せている形式になった。
独特なVVVFの唸りと共に、しっかり記録と記憶に残していきたい。
そして、EXEの旧塗装も。
EXEαに更新が進んでいるが、3月のダイヤ改正では大幅に減便されることもあり、余剰になったら
車齢的に直接廃車されることもあり得る年代になってきており、予断を許さないのでは。
今回こそまさかのどんでん返しでVSEだが、撮れるもの、乗れるものは今のうちにが吉。
そして、1000形更新車に乗り箱根湯本へ到達。
やはり2年半ぶりの来訪。
箱根湯本駅改札口では、早くもVSEにまつわる掲示がラストランを盛り上げている。
どこに行っても、手先の器用な人っているもんである。
それをもってしても、VSEは表現するのが難しい代物でもあるようだがw
こうした唯一無二ともいえるデザインを創り上げた岡部憲明氏の才能に、改めて驚嘆する。
そして、そろそろVSEが箱根湯本へ来る時間になった。
駅の外に出て、約一ヶ月前は箱根駅伝で盛り上がった国道1号線を少し歩く。
あまりの閑散ぶりに愕然としたが、これもまた現実。
また観光の賑わいが戻りますように。
列車コード021
はこね21号
箱根湯本、14:51到着。
ゆっくりゆっくり、構内へ進入…
…というところで、あれ??
止まってしまった。
なんと、ホームに約3両分頭を突っ込んだところで緊急停止してしまう。
外からホームの様子は伺えないが、点字ブロックの外側で歩いたり撮影していた人でもいたのか。
ただでさえ終着駅は車止めなど気を遣うポイントが増えているのに、そうであるならば残念。
…だが、この機に乗じて、身体を動かしてみる。
外で一人きりで撮る自分は、怪我の功名。
とことこ歩いて…
小田原側に回り込んだ!
連接車で編成の長さが140mほどなのも幸い。
本来ならば2回訪問して撮影すべきところを、1回で収められた。
約2分ほど停車し、無事に箱根湯本駅に到着。
いざ立ってみて、線路脇の柵が邪魔に感じたのが少し残念。
先頭部のデザインと、側面の床下カバーがここではマイナス要素だったか。
今までの撮影では考えたこともなかったが、時代の流れはそんな良し悪しも変化していく。