~Special Thanks & Forever VSE~【2022.1.27②】 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

これを書いている今日は、VSE定期運行ラストランまでちょうど一ヶ月前。

やはり想像通りではあったが、10時過ぎに一時は予約サイトのサーバーが落ちるほど加熱した。

しかし、それが過ぎ去ると今回の雪予報が外れたように一気にクールダウン…

日常のロマンスカーというか、鉄道界隈を巡るエトセトラってのは、大概こんなものである。


それは、1月27日木曜日も同じであったが…

この時、実質自分だけは気持ち熱めに動き始めていた。

先ずは、予定外の回送をしてやったりで収めて…

いよいよここから本格的に平日のVSEを追い始める。


濃くなる予兆を捉え、取りこぼさずにいく。


8:49。

折り返し時間、わずか7分。

他に誰も撮っていない、極めて静かかつ贅沢な環境下で。

VSE、ゆっくり入線。


ここまでは会心の成果。

シミュレーション通り、ばっちり記録。


…しかし、

なかなか背後はスリリングだったことに、ギリギリで気づく。

VSE3番線入線と入れ替わりに、4000形下り快速急行が発車。

もう少し4000形の発車が早かったら、入線場面をまるまる被られるところだったのだ。


それでも、すぐに電車は離れていき、独特のカーブするホームで編成写真がゆっくり撮れる。


発車まで約7分。

少し足早に前に回り込む。


実は、本厚木駅でVSEを撮影するのは初めてではない。

昨年5月15日、厚木市文化会館にTUBEのライブを見に行った帰りに偶然撮った写真を先日発掘。

ライブ帰りだったし、夜だったこともあって実にサックリ流れるように撮っただけで…

沿線周辺に用件があった時のフォルダを見返していて、偶然発見して思い出すパターンだ。


そういう何気ない記録も大事だし、こうして時間を割いて積み重ねる記録も大事。

とにかく、日々時々刻々と油断なく、という姿勢で向き合って撮っていかないとね。


そして、発車3分前に3番線へ。

やはりVSE引退が告知されているから、それなりに撮る人はいる。

それでも平日のラッシュタイムを過ぎたところだから、実に穏やかだ。


VSEの乗車口は2〜9号車。

指定席を押さえているのは上りの前展望席、つまり10号車。

それを加味して移動していかないと、乗り遅れてしまうのでまた早足に加速がつく。


とりあえず唇潤し程度のお茶を買い、乗車位置から乗り込む。


LEDの記録も怠りなく。


そうしていると、指定座席に着く頃には動き出していた。

新宿まで47分のミニトリップのスタート!


さがみ70号は、途中町田にのみ停車。

この日は展望席の密度とは裏腹に、一般席はちらほら見かける程度。

それでも、町田までは展望席最前列すらも空いたままの旅立ちであった。


結局定期運行最終日まで、展望席から座席が埋まる、という状況の最近のVSE。

コロナ禍というのもあろうが、それにしてもちょっと寂しい。



だが、このVSEがロマンスカーブランドの復権に大きく貢献したのは揺るがない事実だろうか。

今になってみればEXEの良さにも気づくのだが、やはりロマンスカーは展望席が目玉の一つ。

それを改めて天下に示し、気づかせてくれた名シリーズであったのだと思う。


そして、鉄道車両とは思えない新たな設計思想も取り入れ、内外に進化した姿を魅せた。


そのスタイルはまさに平成時代そのもの、というか、かなり先を行ったものだった。

ロマンスカーに限らず、鉄道車両のこれからの可能性というものを示してくれた。


だが、それにこだわる余りの結果として短命、ということもあるかもしれないが…

それを差し引いて置いても、この形式を世に送り出した意義は大きかったのだ、と思いたい。
そしてその示し切った成果を、さまざまな形で記録に残すのも受け手の使命なのかなと思う。
もちろん、周りに迷惑を掛けないように、というのが大前提であることを条件に。

そんなことを色々考えながら、久しぶりであろうロマンスカーVSEの旅に身を預ける。
だが実は、前にいつVSEに乗ったかという記憶がまるでないし、記録すらも見当たらない。
ということは、今まで乗ったことがなかったのだろうか??うむむまさかそんなわけは。
ことにこの10年弱は、ロマンスカーにはさまざまな機会に利用しているはずなのだが…
そんな思いと裏腹の現実との乖離に悩みつつ、それでも旅を、記録を重ねていく。