雨だれとガジュマル ~いのうえさとこ~ -64ページ目

夢の絵 「秋の匂い」

      
                 秋の匂い

     

      

      私は小さい時から総天然色の夢をほぼ毎日見ます。

      あんまり リアルな夢を見て、現実と区別が付かなくなることもあります。

      そして その件(仕事関係)で電話をかけて人に迷惑をかけたこともあります。

      (ごめんね 書道家田原さん;)

      仕事の前の日に 一日ばっちり仕事をする夢を見て朝からヘトヘトということもあります。

      でも、時々 

      起きてからも幸福な気分の残るようないい夢や、不思議な夢を見ることがあります。

      そういう時 その気分を形にしたくて 絵にすることがあります。

      これも 何年も前に見た 夢をもとに制作したものです。

      夢の中で 私は 自分の背丈より高い 大きな大きな花ばかり

      売っている 花屋さんで、 お店の人と話をしています。

      大好きな人に 似合う花がなかなかなくて、ようやくこの花屋さんで

      見つけたのです。

      真っ赤な花のついた パラソルのように大きな花を握って

      とても うれしかったのを 覚えています。

      目が覚めた時 私は もちろん 花など持っていなくて、
 
      そんな 花屋も無い、大好きな人が誰なのかも わかりませんでした。

      絵の中の 女の子は 私では ありません、

      大きな 花があたりまえに 咲く町で暮らしている女の子です。

      その子は 仕事帰りなのか お使いの帰りなのか 

      大好きな人の働く場所を こうして眺めながら 

      秋の町を家路につくのです。

      

      

「薄水色のろば」


                     薄水色のろば


  「プラテーロとわたし」という詩集があります。

  スペインの ファン・ラモン・ヒメネス という詩人の書いた本で、

  私は父にすすめられて 読みました。

  詩 と言っても 童話のような感じで、

  変わり者の詩人が 町や人々 妻や実際に飼っていたロバのプラテーロのことを

  静かでやさしい 文体で綴ってあります。

  高校生のころ、この本を読んで

  灰色のやわらかいかわいいプラテーロに乗って美しいスペインの田舎や町をぶらつく

  詩人にとても憧れました。

  「こういう暮らしがしたい、ろばを飼う」というと、 家族は「やめて」と言っていました。
 
  そりゃ、そーだ。

  「おたくの娘さん最近ろばにのってうろついてますけど?」ってなりますもんね。

  上の絵はこの本の中の「月」という詩から うまれました。

  ちなみに この絵は売れてしまったので 私のプラテーロは今 手元にはおりません。

 

  「 月 」 (一部分)

  プラテーロは、裏庭の井戸で、星といっしょに水をふた桶も飲んでしまった。

  そして、高くのびたひまわりの間を通って、ゆっくりと、放心したように

  うまやに戻ってきた。私は、石灰を塗ったうまやのかまちにもたれ、ヘリオトロープの

  やわらかいかおりにつつまれて、彼を待っていた。

  九月のやわらかなしめりでぬれた、小さな屋根のはるかかなたには、田園がねむり、

  いきいきとした松の木の息づかいを送っていた。(以下略)


  
  世界中で翻訳されている 本なので機会があれば

  プラテーロに会ってみてください。

  そして 私と一緒にろばに乗って ぶらつきましょう。

  

  プラテーロ

今夜も完敗!

  

  私は 高知県の田舎に住んでいます。
  歩いて3分で仁淀川 家のすぐ裏は山。
  自然が豊かで 空気がおいしい!
  季節の花々が咲き乱れ、夏は冷たい川で泳げます。

  ほんと 田舎万歳!









  



  やつらさえいなければ!!!!

   

  やつらとは・・・田舎につきものの

  そう  です。

 
  蜂、ムカデ、イモムシなんてかわいいもので、
  なにより私が怖いのは

  3位、大きなバッタ、コオロギ(黒いタイツをはいたようなあの足がいや)

  2位、カメムシ(匂い、あの色、あの形すべていや)

  そして 堂々の1位が
  最近私をずっと悩ませている、

  大きな蜘蛛です。画像自粛。

  いやいやいや、皆さん蜘蛛は夏のものだと思ってませんか?
  (てゆうより そんなに 蜘蛛のこと考えてませんか、そうですか)
  私と蜘蛛の戦いは毎年 今のこの季節にピークをむかえます。
  秋になって外が寒くなってきた やつらは あたたかい家の中に入ってくるのです。
  いやー!そんな 人間っぽさもいやー!
 
  夏の間に大きくなったのか、それとも蜘蛛は何年も生きるのか(いやすぎる)
  秋になって家の中に入ってくるやつらは、手の平くらいの大きさ!
  足を軽く曲げた状態で!

  田舎とはいえ 窓も網戸もある、なぜそんなに蜘蛛が家に入ってくるの?
  とおもわれる方もいるかもしれません。
  それは、私以外の家族が誰も虫をこわがっていないため 
  猫のために(ていうかそうでなくても)いつもどこかが開けられているからです。
  半泣きで閉めてまわるもむなしく またルーズな家族の
  開けた窓から 今日もやつらが!

  この間トイレで 顔の真横にいるのに気付いた時は、震え上がりました。
  (ほんとに「震え上がる」 人間をみたのははじめてでした、しかも自分)

  のみならず どういう心理かやつらは最終的に私の!私の部屋に!やってくるのです。(涙)
  おそらく2階の奥という、安心そうな場所、 あったかい室温が彼らを呼ぶ
  のではないかと思いますが、それよりも なんとなく 
  「やつらは私がこわがっているのを知っている・・・」
  そんな 気がしてなりません。
  だって、私の部屋に来た蜘蛛はなんだかとっても強気!!

  普通 虫って 人から逃げませんか?
  どうして私にむかって走ってきたりするんですか!?
  夕べ 彼らの横暴さに疲れきった私はついに泣きながら 
  キンチョールの引き金をひきました。
  さらなる スピードで私にむかってくる 蜘蛛!!!!

  もう これ以上の描写はしたくありませんが、人間は恐怖をとりのぞくためなら(虫)殺しも
  やれるってことがわかりました。
  

  もう いや ・・・。こんな暮らし。
  しかし やつらは数で来ます。
  今日も 脱衣所で巨大な彼を見つけた私は 
  母に懇願して(昔から私が家族に何のプライドもなく懇願する唯一のこと)
  外に逃がしてもらうことに。
  (基本的に我が家では 蜘蛛は殺してはいけないことになってます。)
  「もー、くもは神様の使い(小さいころから聞かされたこのフレーズにより
   私のなかで蜘蛛への恐怖はさらに増していったものと思われます。)
   ながでーかわいいのにー」
  母は気味の悪い言葉をいいながら 脱衣所に入って行きました。
  「ティッシュとって~」蜘蛛を追いつめながら母がいうので
  あわてて渡しながら
  「素手で大丈夫っていっつもいゆやん」(遠吠え)
  というと、
  「だって 噛んだりするのよねー」
  と知りたくもない情報が!!蜘蛛が噛む!?
  
  さらに遠くで うかがう私。
  のんきな母は いまいち真剣味にかける感じで
  蜘蛛をおいかけてトイレへ!
  「ああ!ああ!絶対捕まえて!」
  おびえる私を気遣ってか・・・うるさいのか、
  母はトイレのドアを閉めて蜘蛛と二人きりに!
 
  しばらく がたがた ゆっていましたが 
  突然流水音が・・・?
  お母様 こんな時にトイレ?

  戸が開いて出てきた母に
  「蜘蛛は?蜘蛛は?つかまえた?」
  と聞くと
  
  「トイレに落ちたき、流しちゃった☆」

  

  って えー。
  神様の使いって 今 その口で・・・。
  「だって トイレに落ちたき助けようと思ったら、
   水に潜って行ったがやもん。やきもう 流しちゃった☆
   ばかやー助けちゃりゆのに。」

  またしても知りたくない情報が!!蜘蛛って水にも潜れるの!?
  「じゃあ、もぐっちゅうだけで また出てくるがやない?」
  震え上がる(人生二度目)私をよそに 
  「大丈夫!」と鼻歌まじりで
  部屋にもどる 母。

  私が 震えながら何度もトイレの水を流したのは 言うまでもありません。

  蜘蛛のいない世界に行きたい。