能楽部の思い出シリーズ あとがき | 「育児書にない!」~ASD母子の育児&お勉強&歴史の授業~

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ASD(自閉症スペクトラム)当事者で、娘もASDである、元社会科塾講師のセザール=れくす、が描く、「ASDのお子さん向けの受験勉強についてのブログです。
育児についての話や不登校の娘への対応の話、自分自身の生き方についても語ります。

みなさま昨日もありがとうございます。
最近は更新が止まることが多くて
失礼いたしました。

かなりの間が入ってしまいましたが
能楽部の思い出シリーズを。









思い出シリーズそのものは
前回で終わったのですのが、
あとは少し語りたいことがあるため
この記事を書きました。



私は結局、能楽を好きになれたのか?


というと、

うーーーん、


たぶん…


「他の、部員さんだった人達よりは
好きにはなれていない」


と思います。


卒業してからも舞台は観に行ってた
能楽部で出会ったメンバーさんたち。


でも、私は…というと、

最初は行きませんでした。


ただ、あるときを境に
部員の誰よりも能楽の舞台を
観に行ってるんじゃね?と思うくらい
頻繁に能楽鑑賞をした時期がありました。


それが、
ある回で書いた、
憧れの子方の能楽師さんが
大人の能楽師として
舞台に出られることが多くなり
その舞台を拝見しに行くことが
多くなったからです。

娘が生まれてからは
なかなか行けなくなり、
今では、ネットやテレビで舞台をチラ見する
程度です。


友達に誘われても、行けず…。



ただ、もう20年くらいたった今、


あの

「日本文化が、能楽が、どうしても好きに
なれなくて、それでも、必死にやりとげた
あの日」

が、私にとって、青春時代だった、


とても、甘酸っぱく素敵な日々だったんだ、


と感じるのです。


能楽は私の青春時代の相棒だったのです。


今だったら、
「好きになれないものは切り捨てる」
も思います。

でも、あのとき、

どうしても能楽が好きになれない、
とがんばった結果、

私は
ナポレオンと西洋美術史という唯一無二の
今に続く趣味を手に入れた、
それにより社会の塾講師をめざせた、

漫画も描けるようになった、



親友や今も交流が続く友達もできた、

リーダーシップをとる楽しさを知りました。


能楽のおかげで日本のことを知ることが
できたから、
国語が専門でも、他の社会科の先生に
遅れをとらず、塾講師でも活躍できた。


能楽部に入ってなかったら会えなかった
夫や猫みーたん、娘、生徒さんたち、


たくさんの出会い。


能楽は私を悩ませてくれました。


能楽を好きか?
と言われると、
正直、言葉に詰まります。


でもね、私は能楽を



愛してる。


これは、堂々と言えます。



愛というのは、
何ていうのでしょうか?


理屈じゃなくて惹かれる心。




能楽だけは

好きになれないのに、

どうしても離れなれなくて、


心の中にずっと私の中にあるんです。

今だって。





能楽部は廃部の危機にあるところが
たくさんあるそうです。

そのお話を聞いたとき、

自分なりに能楽部に何かできないか?
を考えて、このブログ記事シリーズを
書きました。


でも、そのとき、「能楽の良さ」や
「一般的メリット」を
述べるのをやめようと
思って書いてきました。


それは私は嘘になるから。


だから、正直に
「能楽部に入っていたときの
正直な気持ち」を描きました。



大学は
「最後の自由を謳歌できる期間」
です。

自由とは、好き勝手するとか
好きなことをする、
という意味ではありません。



自分が何者か知るために
いろんなことに挑戦して
それで失敗しても許される、
という意味です。


私は、その自由の行使を
能楽で使わせて頂きました。


大学で、能楽部で自分をつくってみたい、
そう思われる方は、ぜひぜひ♪



能楽部の漫画も描いたりもしました♪