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カバークロップ、被覆作物を試した事のある中西部の農家は半数を超えます。
ですが、カバークロップの効果が表れるには5年以上掛かりますし、短期的には収量低下も起きます。
カバークロップの種を蒔いたり、枯らすには資材や農機が必要で、費用は1000エーカーで5万ドル以上になります。
では何故、カバークロップが農家に広がっているのでしょう。
理由は幾つかあります。
主な理由は、補助金、農地の長期的価値、皆がやっているから、水質規制への対応です。
カバークロップを採用すると作物保険料が割引になります。
対象面積は少ないですが州や連邦政府からコストをほぼカバーするレベルの補助金もあります。
民間企業が提供する環境再生プログラムはカバークロップや不耕起を条件にお金が支払われます。
カバークロップの長期的利点、土壌有機物の増加、土壌流出の減少、保水性向上、最終的には収量が安定して上がる事も農家にとって魅力です。 窒素、リンの保肥力が上がり、農地周辺の川の水質が改善することも明らかになっています。
もう一つ大きいのが、皆がやり始めたから。農家も他の人が気になるものです。これも無視できません。
しかし、気の短い人は離脱する事でしょう。
カバークロップが本格的に定着するかどうか、あと数年もすれば見えてくるでしょう。
長靴下のろっぷ
チェットさんのメールに雑草のウォーターヘンプの事が書かれていました。
ウオーターヘンプ(Amaranthus tuberculatus)はアマランサス属の植物で、食用アマランサスと同じ属ですが違う植物です。
アマランサスはギリシャ語で”枯れない花”の意味。(枯れても花の色が残るから名がついたとの説)
薬剤耐性を直ぐに獲得し、しぶとく生えてくる雑草にぴったりかもしれません。
ウオーターヘンプはここ15年ほどで中西部に広がり、ラウンドアップや2,4-D除草剤への耐性を持つので農家にとって頭が痛い雑草です。
ウオーターヘンプが広がったせいでEnlist大豆(ウォーターヘンプに効果があるリバティ除草剤、グルホシネートを含むに耐性あり)が今や米国大豆の多くを占める程です。
農家にとって雑草管理は一大関心事。 雑草をそのまま放っておくととうもろこしや大豆の収量は半分に下がるからです。
アマランサス属にはもう一つ強力な雑草が居ます。それはPalmer Amaranth。
こちらはとうもろこしより早く、より大きくなります。 とうもろこし畑に生えるととうもろこしが穫れなくなります。
こちらも除草剤耐性がある厄介な雑草です。
ウオーターヘンプ
(写真はアイオワ州立大学のサイトから)
こちらはPalmer Amaranth。 どれだけ大きいか分かります。

ノースダコタ州立大学
ハント農場のサイロビンの屋根に生えたウオーターヘンプ
どこにでも生える、とうんざりしたコメントが。
農務省の雑草の影響研究
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/gcb.15857
長靴下のろっぷ
農作物を作るには水が欠かせません。
とうもろこしの大産地、アイオワ州やイリノイ州の年間降水量は平均1000ミリ前後。 (東京は約1600ミリ)
日本で言うと北海道の十勝平野に近いでしょうか。
とうもろこしが芽を出して完熟するまでに必要な水は雨量で最低500ミリ。 これが4月から9月までの半年間に必要な雨量です。
収量を上げようとすればより多くの水が必要です。
降水量1000ミリは年間の数字なので、とうもろこしを作るにはギリギリです。
イリノイ州でも砂地の畑には灌漑設備がありますし、雨がより少ない西のネブラスカでは、収量を安定させるには灌漑が必須になってきます。
500ミリの降水量を1エーカーの量に換算すると2023トン。
1エーカーで穫れるとうもろこしの収量を考えれば、とうもろこし1トンを作るのに約400トンの雨が必要です。
とうもろこしの輸入は水の輸入でもあります。
米国の降水量マップ
長靴下のろっぷ
家の近くのスーパーマーケットで見つけたコカ・コーラ。
よく見ると、“with cane sugar”とあります。一般的なコカ・コーラは異性化糖を使っていますが、これはサトウキビ由来の糖を使って作られたコカ・コーラです。
サトウキビから作られるコーラは“メキシカン・コーラ”が有名で、アメリカでも普通に買うことができますが、写真はMade in Americaのサトウキビから作られたコカ・コーラです。1年前にトランプ大統領がサトウキビ由来のコカ・コーラを推進しようとしていましたが、ようやくミネソタにも届いたのか、私が今まで気がつかなかっただけなのか。
当然、普通のコーラも売っていて、サトウキビ由来のコカ・コーラはやや割高です。アメリカは今年独立宣言から250周年のため、「America 250」と銘打ってあります。
イリノイ州中西部は、引き続き暖かく乾いた一週間でした。
良い天気のおかげで農家は除草剤散布や施肥、場合によっては遅れた種まきをできましたが、誰もが雨を望んでいると思います。今後数日間は降雨の予報が出ていますが、ここの所、予報は外れているので農家は天気予報に懐疑的です。
アイオワ州の友人たちは十分な雨に恵まれており、穀物市場もそれに反応し、地場の期近のとうもろこし買値は4.14ドル、大豆は11.11ドルと、数週間前よりほぼ1ドル安くなっています。
先週の農作業は順調に進み、とうもろこしの除草剤散布、窒素32%液肥の散布、そして6月持ち込み条件の穀物をエレベーターに運び、いくつかの整地作業も終わりました。
今週は窒素32%液肥をとうもろこしに与え、大豆畑では雑草のウォーターヘンプが大きくなる前に、2回目の除草剤を散布する予定です。
今週の写真は、枯れたカバークロップのライ麦の中で育っている豆、膝丈まで伸びた大豆と花、粘土質の土壌が乾燥して縮んだためにできたひび割れ、とうもろこし畑を端から眺めた所、腰の高さまで伸び、畝が閉じたとうもろこし、そして先週薬剤散布されて枯れたウォーターヘンプです。
皆さんが健やかで実りある週をすごしますように。
チェット
枯れたライ麦がまだ残る大豆畑
大豆の花芽が出ています。
枯れたウォーターヘンプ
Yet another warm and dry week for us here in west central Illinois. While the weather has given producers a chance to get caught up on herbicide applications, nitrogen applications and in some cases late planting, I believe everyone would like to see a rain. Forecast call for a chance the next several days, but we have missed the last several chances and producers are skeptical of the forecast. Friends in Iowa have been getting plenty of moisture, and the grain market has taken notice with local nearby bids of $4.14 for corn and $11.11 for beans, almost a dollar less than a few weeks ago. We made good progress last week, spraying corn herbicide, applying 32% on corn that was large enough and even completed a couple of dozing projects along with filling June grain contracts. Next week we have 32% nitrogen to side dress, and we plan to apply second pass bean herbicide on a few problem fields before the water hemp gets too large.
Pictures this week are of beans growing in terminated heavy rye cover crop, first planted beans that are knee high, blooms, cracks caused by our heavy clay soils drying out and shrinking, looking along the end of a corn field, some first planted corn that has the rows closed and is over waist tall, and water hemp that was sprayed last week and is dying.
I hope all is well and you have a productive week ahead.
Chet
ここイリノイでは暖かく乾燥した一週間が続き、作物は本格的に育ち始めました。とうもろこしはたった一週間で大きさが倍になり、大豆はすべて芽を出しました。
信じられないかもしれませんが、雨が欲しいところで、今後数日は降雨の予報が出ています。
チャドは昨日、最初に植えたとうもろこしに窒素32%の液肥をYドロップで散布し始めました。ブレイクはいくつかの丘陵地の農場でとうもろこしに除草剤を散布し、ライアンと私は一つの土木作業を終え、今週も土木作業を続けます。
先週の穀物相場は原油価格と同様に変動しましたが、穀物価格が上昇したり原油価格が下落したりすることは当分ないと思います。
今週の写真は、Yドロップに使う用具、最初に植えたとうもろこし(高さ約40cm)、30インチ(約76cm)間隔で植えた大豆、そして咲き始めた大豆の花です。
今週は、とうもろこし畑で2回目の除草剤を散布し、十分に大きくなったらYドロップでの液肥散布を継続する予定です。また、6月持ち込み分の穀物を運ぶ仕事もあります、さらに農家がこの春に完成させたいと思っている整地作業もいくつかあるので、自分達のプロジェクトに取りかかる前に終わらせなければいけません。
皆さんが健やかで実りある週を過ごしますように。
チェット
A warm and dry week for us here in Illinois, and crops have really started growing. Most of our corn has doubled in size in just a week; beans have all emerged and believe it or not we could use a little rain, we have a forecast chance the next several days. Chad started Y Dropping 32% nitrogen, theo sulfate, and boron yesterday on some of the first planted corn, Blake sprayed some one pass corn herbicide on several hill farms while Ryan and I finished one dozing job and continued on several other dozing projects this week. Grain markets bounced around this week as did oil prices, and I don't believe we will see higher grain or lower oil anytime soon.
Pictures this week are of the Y Drop bar, some of our first planted corn (about 16 inches tall). Some of our Mach planted beans in 30-inch rows and the first bloom I have noticed.
Next week we plan to start second pass herbicide on some corn fields, continue Y Dropping as the corn gets large enough, we have some June grain contracts to haul, and I still have several dozing projects farmers want done this spring before I can start on my own projects.
I hope all is well and you have a productive week ahead.
Chet
ミネソタ駐在のMさんから
アイオワ州を通過し、
実はカンザスシティという都市は2つあり、1つはミズーリ州カン
地理上は中西部として分類されるカンザスシティですが、
カンザスシティは今夏のワールドカップの開催地の1つです。
毎年金融関係者が会合を開く事で有名なワイオミング州ジャクソンホールは、イエローストーンやグランドティートン国立公園観光のベースです。 美しい山岳をバックに荒野が広がる風景は必見です。
そんなジャクソン近郊の州保有の放牧地160エーカー(800メートル四方)が5億ドル、800億円で売られました。
1エーカーで312万ドル、約5億円。 中西部の農地の約250倍で、坪単価にしても147万円。
土地を買ったのは大富豪、レジェンダリーピクチャー(映画の最初によく出てくる)の元CEO。
この土地に隣接して8000エーカーの土地を持っているそうです。
この土地で長年放牧してきた農家は引き続き放牧出来るそうですが、米国でも屈指の隠れ高コスト牛肉になりそうです。
ハントさんの農場も1億ドル超えですが、上には上があるものです。
ジャクソンから行ける勧め(どこも絶景ですが)
ジャクソンレイクロッジ(国立公園内で絶景)
イエローストーン国立公園 オールドフェイスフルイン 部屋は古いけど巨大な暖炉は必見。
ジャクソン アマンガニ 米国初のアマン、眺めも$も驚き。(現在改修中)
https://luxury-collection.jp/hotel/Amangani
長靴下のろっぷ



































