苺は春のものと思っていたけど、四季成りのイチゴは、暑くてもぽつぽつと実がなっています。 味も甘くて、ちょっと嬉しい。

長靴下のろっぷ

米国では、通りに名前が付いています。

今月訪れたニューオリンズのエレベーターに懐かしい名前がありました。

標識には引退した前マネージャーの名前。

 

センチュリーコーンを作るハント農場の前の通りは、ハントドライブ。

こうした命名が出来るのは、なかなか楽しいです。

日本でも、自治体が通り等の命名権を売る事が始まっています。

 

 

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農務省によれば中国の23年10月からの8カ月間の飼料穀物輸入量は3800万トン近くに達し、期間として過去最高を更新しました。

 

3800万トンのうち2000万トンがとうもろこしで7割がブラジルからの輸入です。

 

輸入が増えた理由として中国国内のとうもろこし価格より、輸入とうもろこしが2割安い事が挙げられています。

ブラジル産とうもろこしが安いので米国の輸出港も今は閑散としています。

 

一方、中国のとうもろこし期末在庫は2億トンと年間需要量の69%に達していますが更に増えるかもしれません。 ちなみに日本の在庫量は9%弱、大丈夫?

 

農務省のレポート

https://fas.usda.gov/sites/default/files/2024-07/grain.pdf

 

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7月初めにハリケーン ベリルがテキサス州に上陸しましたが、低気圧になった後は、中西部に雨をもたらし、干ばつ傾向が解消されました。

 

ハリケーンの前後を比べた干ばつマップ 左のマップが雨の後、右が前。

アイオワ東部、イリノイ、インディアナ州から黄色のエリアが消えています。

 

去年の同時期と比べても状況は良くなっています。

去年(右)はミズーリ、カンザス、ネブラスカを中心に中西部全体が乾燥気味でした。

 

穀物価格が下がるのが農家の悩みですが、豊作の気配は有難い。

 

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メキシコ湾に面したニューオリンズは米国の輸出穀物の6割以上を扱う一大輸出港です。

センチュリーコーンもニューオリンズにあるカーギル社のエレベーターから積み出されます。

 

7月上旬に訪問したカーギル社のエレベーターの様子。

訪問当日は船の荷役がなく静かでした。 

収穫前の米国は、閑散期にあたり、代わってブラジルが輸出に精を出します。

 

空が広い。

はしけの荷下ろし場所。

手前に見えるはしけもカバーが掛かっています。 奥に見えるエスカレーターみたいなものは、艀からバケットで穀物を荷揚げする機械。

ニューオリンズはミシシッピー河の河口から150キロも上流ですが、川幅は1キロ、水深15メートルあります。

 

世界各国の穀物輸出ルートを示す農水省作成の資料

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/monthly/attach/pdf/r3index-65.pdf

 

ミシシッピー河の浚渫

 

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米国では、春に比べれば下火になったとは言え、養鶏場で鳥インフルエンザが発生しています。

 

7月に鳥インフルエンザが発生したコロラド州の養鶏場で殺処分に携わった従業員3人がH5N1鳥インフルエンザに感染した事が報告され、感染者は5人に増えたとの報もあります。

 

いずれも症状は結膜炎等で、入院の必要はありませんがCDC、疾病対策センターが調査しています。

 

今年に入り、米国では鳥インフルエンザに感染した乳牛から人への感染が4件確認されています。 コロラドの事例で感染者数は7-9人になります。

これまでは2022年の一人を除くと人の感染事例が無かったので大きな変化です。

 

幸いなことにウィルスが人から人へ感染する変異は起きておらず、警戒レベルも引き上げられていません。

ただ、防護の為に規則が厳しくなる可能性は高まったかもしれません。

 

 

 

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最低気温が17-18℃、最高気温は27-28℃と先週はずっと完璧な天気でした。

7月のイリノイとしては珍しく、農家にとっては恵みです。(受粉期の天気は収量に直結するので)

 

川沿いでは35ミリ、台地では20ミリ超の雨も降りました。

50キロから80キロ北では嵐が通過し短時間で200ミリ以上の雨が降り水浸しになっているところもあります。

 

イリノイ川の水位は先週2.7メートルから3.9メートルに上がり、今週は下がることを望んでいます。

今週は再び雨が降る可能性がありますが、長期予報によれば8月最初の2週間は気温が上がって乾燥した天気になるようです。

 

穀物相場は先週も下がり、12月とうもろこしは10セント11月大豆は29.25セント下がりました。

 

今週の写真は遅くに植えたとうもろこしがいま受粉期を迎えている所。

早植えのとうもろこしは絹糸が茶色くなっています。(受粉完了)そして粒やコブの写真です。

 

大豆は135センチの高さになり、今年は大豆が4つ入った鞘を多く見かけます。

あと165エーカーの種子生産用の大豆畑、花の様子です。

先週は大豆畑の一部でウォーターヘンプ(雑草のひゆもどき)にリバティ除草剤を撒き、雑草を刈り、大豆畑に生えてきたとうもろこしを取り除き、幾つかの畑には抗菌剤を散布しました。

 

収量の良さそうな畑に二度目の散布をするかどうか分かりませんが、それは私が判断する事ではありません〈息子さんたちかな?)

 

来週はフロリダのパナマシティに行って息子のライアン、その家族と休暇を過ごします。

20人が過ごせる家を借りたので、のんびりした日を過ごしたいです。

 

チャドは50キロ南のフローレンスから収穫後に蒔く石灰を運んでいます。

土壌テストによれば1500トンの石灰散布が必要で、スプリングフィールドの発電所からは350-500トンの石膏も散布用に運びます。

石膏の散布量はエーカー(4046平方メートル)当たり226キロから453キロ、石灰は可変レート散布機を使いエーカー当たり0-3トン使用します。

(発電所では排気を浄化する際に副産物として石こう、硫酸カルシウムが出ますがこれはカルシウム肥料になります。)

 

皆さんが健やかで実りある週を過ごしますように。

 

チェット

 

良い感じの畑です。

16列ありますね

 

Near perfect weather for us with lows in the 60's and highs only in the low
80's all week. This is unusual for July in Illinois and producers are thankful! 

We also received a nice rain with 1.4 inches in the bottom and less than an inch on most hill farms. Just 30-50 miles north of our farm a line of storms went thru and dropped up to 8.5 inches of rainfall in a short time causing some flooding. The Illinois river has gone from 9 feet to over 13 feet in the last week and I hope it starts back down this week. We have a chance of rain again next week with the long range forecast showing warmer and drier the first two weeks of August.  Grain Markets were lower again this week with December corn down a dime while November beans lost 29 and 1/4 cents.
Pictures this week are of later planted corn just now pollenating, early
planted corn with brown silks, a few pictures of an ear and kernels, beans
that are 4.5 feet tall, pods, a 4 bean pod (finding many this year!) looking
across a 165 acre seed bean field and a cluster of blooms on top which most
plants have this year.
We ended up spraying a few more fields or parts of fields with Liberty
herbicide for water hemp last week, cut weeds and a little volunteer corn
out of several fields and finished spraying selected fields with fungicide.
I am not sure if we will do a second pass on a few of the highest potential
bean fields or not, that decision is above my pay grade! 
Next week Lori and I will fly to Panama City, Florida to meet Ryan and his
tribe (kids and extended family) for a vacation. We have a large house
rented that is big enough for 20 people and I hope to be able to relax for a
couple of days. Chad has been hauling lime from a quarry near Florence,
Illinois (about 30 miles) for application after we get crops off. Soil test
show we need about 1500 ton of lime and I believe we are also going to haul
350-500 ton of gypsum from a power plant in Springfield, Illinois as well
for application. The gypsum will be spread at 500-1000 pounds per acre and
lime will be VRT spread from 0 to 3 ton per acre.
I hope all is well and you have a productive week ahead,

Chet                 
 

ニューオリンズ空港で早朝便を待っている間、ターミナルにあったフォーの店につい入ってしまいました。 選んだのはビーフのフォー。

 

 

注文する時は考えなかったけど、17ドルは円換算で3200円!(チップ込み)

横浜中華街だったら、結構な中華が食べられる。

円安恐るべし。

 

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中西部ではフルサイズSUV、GMCユーコンXLを借りました。

全幅は2メートル超え、全長も5.7メートル。エンジンは5.8リッターV8。

アメリカですら持て余すサイズです。

 

シークレットサービス御用達のシボレー サバーバンとは兄弟車。

新車で1200万円しますが、レンタカーを借りる時も返す時もボディーの傷とか全然確認しません。

米国のレンタカーはおおらか!?

 

 

個人的にはこちらを運転したかった?

ダッジ チャレンジャー 6.2L V8 HEMI。SRTモデルは700馬力。

ですが、排ガス規制で米国のマッスルカーも過去の物になり、終売となりました。

 

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ハント農場の後は同じくセンチュリーコーンを作るイリノイ川東岸サンノゼのヨンツ農場へ。

ダグさんとお兄さんのスティーブさんが出迎えてくれました。

 

右がダグさん、左がスティーブさん。

去年はオハイオ州に行ったので訪問は5年ぶりです。

 

ヨンツさんは6代目の農家で安政元年、1854年から続く農家です。

農場は3500エーカー(14㎢)で、全て自家保有。

 

第16代大統領のリンカーンは、大統領になる前はイリノイで弁護士をしていましたが、この道を馬車で通っていたそうです。

左に見えるのはヨンツ農場の穀物サイロ。

 

今年のとうもろこしの出来を真剣に語るヨンツさん。

ヨンツさん、今年のとうもろこしの出来はとても良いそうです。

 

ヨンツさんの納屋にはクラシックなトラクターやT型フォードが止まっています。

ヨンツさんから90年前のトラクターを運転しないかと誘われ試乗しましたが、ドコドコと息つくエンジン音でのんびりした気持ちになります。

 

1935年発売のジョンディアモデルB

 

どこの農家もコンバインや、トラクター、農機を保管するのでとても大きな納屋を持っています。

 

ヨンツさんもハントさんも日本から彼らに会いに来てくれた事が嬉しいし、私達もそうです。 彼らが作るセンチュリーコーンは安心して使えます。

 

こうした関係を持ち続け、続けられる事に感謝です。

 

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