願った以上になる…の罠 | 裏宇宙からの遺言 -悟りと覚醒のプログラム-

裏宇宙からの遺言 -悟りと覚醒のプログラム-

道の道とすべきは常の道にあらず。名の名とすべきは常の名にあらず。無は天地の始に名づけ、有は万物の母に名づく。

スピリチュアル界では、マインドの思考や論理性を「格下」に見る人が多い。
直感を優先するわけである。

ただし、論理性の全てを無視する人ばかりではない。
量子力学などの科学理論を援用して、スピリチュアルの真実性を証明しようとする人達もいる。

だがその手段やプロセスがあまりにも問題が多いため、「引き寄せの前提を忘れるな」 という記事にて検証している。


スピリチュアルの教えは曖昧模糊としたものが多い。
感覚的な言葉ばかりを並べ、都合悪い部分を誤魔化してしまうスピ指導者が多い。

そんな中で、論理的に筋道を立てて説明してくれる指導者がいるならば、マインドレベルでの理解も進みやすい。
素晴らしいことだと思う。

だがそれは、トンデモ科学・エセ科学まで正当化する理由にはならない。
科学の専門知識を利用する以上、正確性が求められる。

今のスピリチュアル界は、「科学に見せかけた疑似科学」が蔓延している。
指導者自身が、科学を正しく理解していないからだろう。

だが、支持者・読者はすぐ信じてしまう。
スピリチュアルに興味を持つ人は、論理的な思考力を鍛えていない人が多いし、科学にも疎い人が多い。
だからエセ科学の罠に簡単に引っかかってしまうのだ。


指導者が故意に人を騙しているとは限らない。
指導者自身が科学を正確に理解していないため、結果的に間違った教えを説いてしまうケースも多いのではないか?

大切なのは、物事の因果関係をしっかり把握することだ。
スピリチュアルでは、物質以外も扱うため、必ずしも科学的な次元の因果律ばかり求められるわけではないが、物事の各要素のつながりを掴むことは必要である。

それこそが論理性の核なのだ。
各要素がバラバラだったら、論理にはならない。
不自然・かつ強引に結びつけるのも論理的ではない。

第一そんなものは実践することが出来ないだろう。
不自然な理論体系では頭が混乱するし、現実生活での実践にも支障が出る。


「意識が現実の全てを作っている」という意識万能論では、量子論を使って裏付けようとする人が多い。
だが、意識の力を万能視すること自体、非論理的だということに気付いていない。

この現象界は実に多くの科学法則によって成り立っている。
故に、意識の力だけを絶対視し、全ての物事の原因にするのは不自然極まりない話なのだ。

だが、スピに変に嵌まった人は、不自然なものを不自然と感じられなくなる。
量子力学などを利用し、論理的に見せかけようとするのは、論理の何たるかを分かっていない証拠である。

この手の人達に共通する特徴は、現代社会の基本的な仕組みさえよく理解していないこと。
論理的なスピを教える…と大口を叩いてるくせに、夢や目標を持つことを否定する人もいるのだから、開いた口が塞がらない。

夢や目標を批判したがるスピ指導者たちは、口を揃えたように、以下のセリフを吐く。

「マインドは、過去の記憶データに基づいた判断しかできないため、大きな制限がある。
だから夢や目標を捨てて、今ここに湧き上がる直感を活かした方が良い」


思考と直感をまったくの別物として扱っているわけだ。
それは真実なのか?
皆さんが今まで夢や目標を抱いた時のことを振り返っていただきたい。

私の例を見ても、今この瞬間に湧き上がった直感の中身が「私は将来〇〇になりたい」だったことがある。

つまり直感というプロセスを通じて目標を見出したわけだ。
後はその目標を実現するために、マインドで詳細なプラン(計画)を練り、行動に移すわけである。

プランを練ってる最中も、過去の経験のみに頼ってるわけではない。
色んなアイデアが直感的に湧いてくる。
つまり、思考と直感は車の両輪なのだ。

ところが分離・分裂思考の塊のような人は、思考と直感を分断してしまう。
頭の使い方の基本がなっていない。


「マインドで作った目標に囚われていると、予想の範囲内の人生しか送れない」
「予想できない人生こそ楽しい」
「今ここの直感に任せた方が素晴らしい未来が待っているかもしれないのに……」


はあ?
もっと素晴らしい未来…とは一体なんのことだ?
今ここの直感と感覚に従っていれば、本当に素晴らしい未来が待ち受けているのか?

しかし多くの現代人は、膨大なマイナス記憶やカルマに汚染されている。
直感のデータもその影響を受けている。

つまり、直感が間違っている可能性も高いわけだ。

特に今の主流のスピリチュアルは、審神者の精神を忘れ、直感データをろくに精査せず、簡単に信じてしまう人が多い。
「直感を無条件に信じましょう」と指導する人も多い。

その結果、カルマに流され放題になり、魂の願望からズレてしまう。
そんな例が続出しているのだ。

目標を明確にしない限り、エネルギーを一点に集約させることが出来ないため、セルフイメージの改善も難しくなる。

そもそも未来は確定していないし、この世に絶対はない。
直感が常に万能という保証もない。


というか…
この言い方って、おかしくね?

「マインドの知識や経験では想像もつかないような、もっと素晴らしい未来があるかもしれないのに……」

おいおいおい。笑
あるかもしれない…という漠然とした話だったのか?
ならば、それもまた「想定」に過ぎない話だろ。笑

つまり、想定をはるかに下回る未来になってしまう可能性もあるわけだ。笑


もちろんそれは、夢や目標に向かって努力する生き方にも当てはまる。
目標にはるかに届かない結果になる可能性もある。

だが、夢や目標に向かって努力した人は、その分だけ体系的な知識やスキルが蓄積されているし、人脈も拡大している。
これは大きな財産だ。

その財産を持ってる人は、大きなチャンスが訪れた時、十分に活かすことが出来る。
想像以上のチャンスが訪れた時も…。

逆に、夢や目標を持たなかった人は、特定の目標に向かって努力しなかった為、何のスキルも身に着けていない。
そんな人には大きなチャンスは訪れない。
たとえ訪れても、それを活かせるだけのスキルがない。器もない。

事実、今のスピ界は、現実レベルで大したことのない生活を送っている人が多い。
口だけは立派だけどね。笑


「科学的・論理的に引き寄せの法則を説明します」などと宣伝するくせに、セミナーで指導するメソッドは実に貧弱で画一的なものばかり…。

故に、ごく限られたケースでしか効果を発揮できないのが実情なのだ。
複雑な現代社会を生き抜くには、あまりにも装備が不足している。

プロとしてお金を取ってる指導者さえ、こんなレベルが多いのが今のスピ界の現実である。
現実社会の仕組みすら理解していないんだから、科学である筈もない。


私のブログでは、もっと様々なケースを想定した願望実現メソッドを伝えてきた。
しかも全て無料だ。
今後もその方針を続けるつもりである。

ちなみに脳科学においては、目標設定の重要性がますます証明されてきている。
人間は本能的に、目標に向かって自身の舵取りをしながら前進する生き物だからだ。

インセティック株式会社・代表の小森圭太さんは、「私は量子力学と脳科学を取り入れている」と豪語していたのに、目標設定メソッドを否定していた。
脳科学すら無視しているんだから、お話にならない。
小森圭太さん、あなたが学んだ脳科学って一体なんなの?


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エンライト代理人より。
今回の記事は、エンライトの未発表原稿をベースに、私・美雨がスピ界の最新の動向を調査し、その情報も取り込みました。