反骨のスピリットを説いている響木玲童 (三森真人) 氏の教え。
「頭を使って細かく計画を立てたりしなくても、“今、こうしたい” と感じることをコツコツやっていくと、
不思議と周りの状況が整ったり、協力者が現われたりして、いつの間にか実現してしまうのだ」
このような説教は、願望達成までの現実的プロセスを無視した 「おとぎ話」 である。
願望にはいろんな種類がある。
直感だけで上手くゆく願望もあるが、もっと複雑で緻密なプロセスが必要な願望も多いのだ。
一つの例を挙げよう。
いつも地味なライブ活動をしていたミュージシャンが、ある日、「今度は視覚的に派手なライブをしてみたい」 と思い立った。
内奥からの直感、湧き上がるパッションである。
別にそれ自体は問題ないが、これだけでは、どうにもならない。
派手で大掛かりなライブをするなら、事前の様々な準備 (舞台設定) が必要だろう。
視覚エフェクト用の機材も必要だから、前もって業者に発注する必要がある。
契約や準備の都合上、納品日もきちんと指定する必要がある。
その他、様々な準備が必要だし、それをスムーズに進めるには、スケジュール管理、計画性が必要である。
ある企業が大きなプロジェクトを立ち上げた。 取引先の企業にも必要な資材を発注した。
もし詳細な計画を立てなければ、取引先の企業も何をしたらよいのか分からず、何も出来なくなる。プロジェクトが一向に進まない。
この世のあらゆる仕事・活動は、「相手あってこそ」 である。
自分がどこに向かうのかを事前に相手側に知らせなければ、相手は何をすれば良いのか分からなくなる。
また、自分もどの様な準備をすれば良いのか分からなくなるだろう。
相手が動けない状態だから。
つまり、事前に計画をしっかり立てなければ、必要な準備活動すら出来ない。
その場の即興的な直感だけで上手くいくと考えているなら、只の世間知らずである。
直感は万能ではない。
なんでも屋ではないのだ。
現実から目を逸らし、地に足のついていないファンタジーを盲信するのは、自己逃避に他ならない。
そんな奴が 「反骨のスピリット」 とか一体なんの冗談よ?
スピリチュアルで最も注意すべき点は、現実を見失ってしまう事だ。
だから私は、マインドを重視するのだ。
マインドの思考力を使う場合、その対象を見定めることが大切である。
魂の声を生きようとして、自由意志でそれを選択する時、願望達成に必要なプロセスも理解する必要がある。
シンプルで簡単で、短時間で叶うタイプの願望のときは、いちいち計画を立てない。
だが、現実面で複雑だったり、規模が大きい願望では、そのプロセスにも計画性が必須になる。
私たちは水道や電気に頼って生きている。
行政機関はインフラ整備するとき、即興性だけで動くことは出来ない。
防災のことも考えるので、緻密な計画が必要になる。
もし直感や即興性だけだったらインフラに大変な混乱が起こり、普通の生活さえ困難になるだろう。
人生のさまざまな場面には、「直観を煮詰める作業」 がある。
直観のままでは無意味。
現実的な 「形」 にするプロセスが必要なのだ。
現実界と霊的世界は、創造のプロセスが異なるからである。
(法則の根っこは同じだが、次元の各層ではそれぞれエネルギーの質と役割が異なる)
宇宙にお任せ系スピには、こんな常套句がある。
「マインドで願望や目標を作ってしまったら、それ以上の世界に行けなくなる。
宇宙はその人に最善のプレゼントを用意している。マインドでは想像できないような素晴らしい世界がある。
だからマインドの願望や計画を捨てて、宇宙に全てお任せするのが良いのだ」
これは極めて悪質な印象操作である。
マインドでいくら目標を立てても、その人の可能性が制限されることは無いからだ。
もちろん人間の想像力に限りがあるのは事実。
未来願望の達成シーンを細かくイメージしても、全ての事象を想定するのは不可能である。
だがそれは、何の障壁にもならない。
貴方がマインドの計画通りの道を歩いても、そのプロセスにおいては 「想定外」 の出来事も訪れるからだ。
再びミュージシャン願望にたとえてみよう。
実際にその目標を達成し、ライブのステージに立てば、観客との生の交流がある。
音楽業界のスタッフとの出会いや交流もあるだろう。
そこから想像以上の新しい体験も始まるわけだ。
マインドで未来願望を設定し、叶えたからこそ、「望んだ以上」 の世界も一緒に体験できたのだ。
仮にそういう体験ができなかったとしても、まったく問題ない。
具体的な願望を持つ人にとって、何が一番重要なのか?
そこを観ていただきたい。
人生の時間は限られている。
一人の人間が体験できることには限りがある。
それなら 「これを叶えたい」 と熱望する願望を叶えるのが自然である。
「私はAさんが好き。結婚したい」
それでいいんじゃないですか?
宇宙の目から見て、それ以上にステキな異性 (Bさん) がいたとしても、貴方はその人の存在を知らないのだ。
マインドで意識化することが出来ない。
そんな幻のような人物なんか、どうでもいい話だろう。
貴方の本心こそが大切なのだ。
Aさんという人を本気で好きなのか。
魂にまっすぐに 「Aさんと結婚したい」 と熱望するなら、その思いに従うのが自然である。
せっかく目の前にステキな異性が現れたのに、その度に 「もっと良い人がいるかもしれない」 などと余計なことを考えてしまい、結局、婚期を逃してしまう人が大勢いる。
人生とは、あるかないかも分からない 「未知のギフト」 を期待して生きる世界ではない。
それは結果として訪れるオマケに過ぎない。
貴方が 「こうなりたい」 と本気で思うなら、それを叶えて味わうことが大切である。
「それ以上の世界」 を前提条件にする生き方は、幼稚なファンタジーを夢見ているに等しい。
個の願望を徹底的に満たしきった人のみが真に 「宇宙にお任せ」 の次元ステージに進むことが出来るのだ。
直感については、まず 「それは何のために存在するのか」 を理解することが大切になる。
直感は直感のみで自己完結しているわけではない。
明確な目的があってこそ、直感は十分に生かされる。
その目的のための示唆を与えるのが直感だから…。
願望を明確にすれば、必要な直感が閃くし、思考もその方向で創造的に活動する。
それを排除するのは、車の片側の車輪を取り外すようなものである。
2015年10月03日にエンライトが発表した記事の再リリース。
冒頭の人物名は当時、三森真人でしたが、名前が変わったので加筆させていただきました。
(美雨・代理)