故に、魂から送られるシグナルも精妙で微細である。
スピリチュアル界では、魂の願望を重視する指導者が多いようだ。
だが、その本質を理解している人は少ない。
「好きなこと、ワクワクすることが魂の願望です」 などと教えるような人は論外である。
ワクワクは宇宙存在バシャールが流行らせた言葉だが、英語圏ではexcitementやexcitingと表現されている。
意味は 「興奮」 である。
このような粗雑な感情エネルギーは、コーザル由来ではない。
アストラル次元で発生し、増幅されたものである。
魂を知らない者が、魂の願望を説く。
そんなレベルの連中が、有料セミナーやセッションを開いているのである。
最近のスピでは、やたら女性性の素晴らしさを強調する人も増えた。
確かに女性性は大切だが、それは男性性の知性の力とペアになってこそ真価を発揮するのだ。
女性性はアストラルの次元であり、直感、感情、感性を司っている。
この次元には知性が全くない。
故にメンタル体 (男性原理) の理知や意志のリードが必要となるのである。
ちなみにメンタル体は、魂の願望をプラン化する役割を担っている。
また、マインドの思考力や洞察力の源泉でもある。
ところが今のスピ界では、感性の力・女性原理ばかり重視し、男性性を疎かにする人が多い。
マインドの力を露骨に見下し、「思考を手放しましょう」 と失笑モンの教えを説く人も多い。
その根っこにあるのは男性蔑視、男性差別の情念だ。
今のスピ界が決定的に知性に欠けているのも、それ故なのだ。
脳内お花畑のキラキラふわふわスピが蔓延している。
現実レベルで実践するのにいろんな不都合が出て、スピリチュアル難民が続出するのは当然である。
というわけで、魂レベルの真実を感得している指導者は滅多に見かけないわけだが…、
面白いことに、そういう指導者の方が人気がある。人がどんどん集まる。
本質を深く掘り下げる指導者のところには、あまり人が集まらないのだ。
結局、ほとんどの人は、自分自身の真実を知りたくないのだろう。
自分探しに熱中しているが、出発点で既にズレている。
心のどこかで誤魔化している。
「頭で考えた目標やプランは、過去の記憶から出ているから、その枠を超えることが出来ない」
「宇宙からのギフトの方がずっと大きな規模だし、楽しめる」
「計画通りに進んでしまう人生は詰まらない。先が読めない人生こそスリルがあるし、ワクワクする」
彼らの主張は、その基本構造からして、現実世界を理解していないことが明らかだ。
たとえば、目標や計画を立てて努力する生き方に対して、「そんな方法では想定の範囲内にしかならない」 と批判するわけだ。
現実を少しでも観ている人なら、そんなことは言えなくなる。
実際、この世には、最初の目標をはるかに上回る実績を上げた人が大勢いるからね。
当たり前の現実さえ知らない者が、スピ指導者になるという悲劇…。
クライアントは、現実の苦しみを解決したいのに、指導者側が現実をろくに知らないのだ。
スピ界ではそんないい加減な商売がまかり通っている。
悪質な霊感商法、ボッタクリだと言われても仕方ない。
彼らが現実を知らないという事は、この相対宇宙の 「制限された自由」 の理を知らない事を意味する。
だから彼らが唱える 「自由」 もただの虚像に過ぎないわけだ。
自由に生きる為の手段が 「夢や目標を持たないこと」 「計画を立てないこと」 だとしたら、これほど本末転倒な話はないだろう。
彼らの心の奥には、目標や計画に縛られたくない…という恐怖心がある。
そう。
恐怖心なのだ。
無智から生まれた心理反応である。
目標や計画は私の自由を脅かしてしまう…というネガティブな解釈しか出来ない状態なのだ。
そんなことを考えること自体、心が不自由な証拠なんだよ。
目標や計画を立てる作業は、自分のエネルギーを集中させる対象を明確にするプロセスに他ならない。
そこが鮮明になれば、視界がクリアになる。
余計な迷いが消えるし、カルマの誘惑に惑わされなくなる。
だから集中力が高まるわけだ。
ある種の瞑想のようなもの。
つまり目標や計画こそが潜在能力を目覚めさせ、上辺だけではない 「深い自由」 を体感できる道なのである。
夢や目標を持たず、行き当たりばったりの思い付きに振り回される直感主義は、いたるところで破綻をきたしている。
指導者自身の言動がそれを証明している。
たとえば…。
「1か月後にセミナーを開催します。ぜひ予約してください」
指導者自身が1か月後のことを考えている。笑
まして会場も予約する必要があるため、計画性も無視できないことになる。
おまけに読者に対しても 「予約してください」 などと誘ってる。笑
もし予約するなら、スケジュール調整をしなければならない人が多いだろう。
つまりここにも 「計画性」 という要素が生じるわけだ。
それにも関わらず、指導者はのうのうと 「先のことは考えないようにしよう」 「無計画に生きた方が楽しい」 と説いているのだ。
茶番劇である。
もし 「先の事を考えない」 という方針を厳密に実践するならば、予約という行為も出来なくなる。
旅行の際に、旅館の予約もできない。
高級レストランに予約することも出来ない。
デートの約束も出来ない。
会社の仕事もできない。
主婦 (主夫) が今夜の食事のことを考えてスーパーに買い物に行くことも不可能になる。
あらゆる行為が成立しなくなるわけだ。
選択肢が極端に減り、この世における体験の幅を狭め、自分の可能性を縮小してしまう。
そんな生き方こそ不自由そのものである。
制限だらけだ。
計画を立てない…という指針は無知極まりないと言える。
何故なら、人の願望というものは多くの場合、他者との関わりにおいて達成できるものだから。
複数の人が協力し合って、何かの願望に取り組むときは、互いの意思やプランを事前に把握しておく必要がある。
相手が何をするのか分からなければ、自分も何を準備すればよいのか分からない。
故に計画性が必須という事になる。
それを無視して、ひとり勝手気ままに行動するなら、協力者たちは一方的に振り回され、願望自体が崩壊してしまう。
今ここ主義のスピラーの中に、一流スポーツ選手に匹敵する結果を出した人はいるか?
大企業の経営者のような実績を上げた人はいるか?
「目標を立てる方法では、目標以上の所に行くことが出来ない」
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このような嘘の教えを妄信するお花畑さんは、目標をはるかに下回るレベルで 「ラッキー現象が舞い込んだ。やったー」 と騒いでるだけ…。
現実が全てを証明している。
ハッタリは通用しない。
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