私は長崎に生まれ、高校を卒業後、短期大学英文科に進みました。
学生時代は毎日朝から夕方までの授業だったので、それ以外は友達とランチを楽しんだり、友人に誘われて入ったサークル活動(自主映画作成)に時々付いていくくらいの、周りに合わせて行動するようなあまり自主性のない学生でした。在学中に教職課程を履修、中学教諭の免許を取得しました。
また、アメリカ ウィスコンシン州の大学の語学研修に参加し、初めて海外の生活に触れました。日本の季節は春の時期でしたが、ウィスコンシンは雪が3メートルくらい積もっていて、九州出身の私にはその寒さは予想以上でした。大学では寮生活とホームステイを体験し、同じクラスの中に、結婚して子供を育てながら資格取得のために通っている女性がいて、当時日本でそのような女性のことを聞いたことがなかったのでとても驚いたことを覚えています。当時も今でも日本でもそのようなことがあっても不思議ではないと思いますが、そのようなことができる社会があるというのを知り視野が広がったのを感じました。自分を持つアメリカ人の女性に刺激を受け、少しずつ変わってきました。にも関わらず、卒業後は英語に携わる仕事に就きたいと考えていましたが家族と意見が合わず、一般企業に就職することになりました。その後は結婚し、出産・育児に奮闘しました。
こどもが4歳の時、学生時代から英語に携わる仕事につきたいという願いをかなえ大手フランチャイズでの児童英語講師として英会話教室の運営を始めました。仕事にも慣れ、生徒も少しずつ増えてきた3年後、夫の仕事の転勤で教室を閉めることになり、佐賀県に転居することになりました。途中で教えることをやめなければならなくなり、その時の生徒さんのことを考えると申し訳なく心残りでした。
その後一般企業の事務職に戻りましたが、やはり私の英語への思いは変わらず、児童英語講師の経験を生かした仕事をしたく、挑戦することを決意しました。ブランクもあったので、英語のスキルは落ちていると思い、まずは英会話教室に通いました。その時、ちょうど公立小学校でのALT(英語指導者)の求人があり、応募したところすぐに採用となり、学びながら現場で実践することをしながら、今現在5年目を迎えています。
ALTの仕事はホームティーチャーの仕事とは違い、小学校では多人数の児童に一斉に教えるという難しさを感じますが、人数が多いからできる活動もあり、楽しんで授業に取り組む姿を見たり、いろんな視点から発言する言葉に個性を見つけられたり、各学年の成長段階も知れて喜びを感じることもたくさんあります。
小中学生への現状を知るために、また指導スキルを高めるために学習塾にて中学生の英語の指導を始めました。
学習塾は、優秀な講師から指導してもらえ、学校の学習にプラスした学習ができ、受験に向けて個人の目標に合わせた細やかなアドバイスや補修をしてもらえます。
学力の遅れを生じさせないよう、定期考査の対策も実施してくれます。
私もいかにうまく伝えるか、理解できるように教えるか、というところにフォーカスしてきました。そしてテストでよい点数を取るためにはどうしたらよいか、どんな風に学習を組み立てなければならないかということに常に考えなければいけません。
ここでも、多数の生徒に一斉に教えることが、個々の生徒にどれくらい効果があるのか疑問を持つことが多くなってきました。学習塾の進度が早すぎて、理解できるものもできない、インプットできていない生徒がいるのを見ていて心配になったのです。塾のカリキュラムは進度が早く、理解できていないまま次に進まないといけない生徒もいます。テストを受けますが、良い結果が出ることはありません。
私がサポートしたい生徒さんは、もう少し時間をかけると理解できそうな生徒さんです。基本的なことは理解できているし自分で学習する力もあるが集団授業の中では質問もあまりできず、自分のペースで学習できないことで後れを取ってしまうことがあり、それによって自信を無くしてしまう生徒さんがいます。決して学力が低いわけではないのにもったいないです。
間違ってもいい、わからないところをひとつひとつクリアにして、それを積み重ねて行くことで、自信を持ち学習に意欲を持つようになると思うのです。
一人一人の能力を伸ばすために「もっとこうしたらいいのに、こうしたい。」ということを実現することにしました。
小学校でも教えている立場としては、中学校にどのように学習内容を連携させて進めていくのか、といいう点に着目しています。
ALTの仕事も塾講師も、とてもやりがいを感じている、と同時に、やはり少人数の子どもたちに英語を教えたいという思いがあり、再度子ども英語教室を開講しましたが、数か月後、コロナウイルスが流行したため、2020年度は休講しました。
令和3年度より中学校の学習指導要領が改訂され、カリキュラムも変わります。小学校から中学校につなぐ学習内容にアップデートされ、教科書も変更となります。
当教室では、小学生3,4年生から中学生を中心に、単に暗記や語彙力をつけるだけでなく、英語の「4技能」と「自己表現力」を身につけられる指導を目標にしています。
家庭的なリラックスした空間で楽しさを覚えながら個々のレベルアップを目指していきたいです。
また、今後も英語学習や指導に関する記事を発信していきます。
おおすぎ