純愛心中
女性著者による、この手のものとしては
渋谷知美「日本の童貞」文春新書
菅野聡美「<変態>の時代」講談社現代新書などがあるが
明らかに劣る。
この著者による「人妻の研究」にも劣る。
がっかりだ。
【車窓からの眺めの方がマシ】 2006年
渋谷知美「日本の童貞」文春新書
菅野聡美「<変態>の時代」講談社現代新書などがあるが
明らかに劣る。
この著者による「人妻の研究」にも劣る。
がっかりだ。
【車窓からの眺めの方がマシ】 2006年
- 堀江 珠喜
- 純愛心中―「情死」はなぜ人を魅了するのか
国際テロネットワーク
副題に「アルカイダに狙われた東南アジア」。
うっかりするとイスラム教=中東と思ってしまうが
東南アジアに2億人の信者(全世界で12億人)がいる。
アルカイダ自体がアラビア語で「基地」を意味する。
全学連赤軍派と同様に世界各地に拠点作りを行った組織である。
もともとはアフガンで無神論の悪魔集 団・ソ連軍と戦う拠点を目的に
スタートするが、まもなくソ連が撤退。戦う相手を失ったところで
湾岸戦争が始まり、米国という敵を見つける。
そのアルカイダと東南アジアで結びついたのが、最近になって
名前をよく聞くようになった東南アジアの組織ジェマー・イスラミア。
ワールドワイド化していくネットワークを、整理された文章で解説して
いく好著。
【通勤用にGOOD】 2006年
うっかりするとイスラム教=中東と思ってしまうが
東南アジアに2億人の信者(全世界で12億人)がいる。
アルカイダ自体がアラビア語で「基地」を意味する。
全学連赤軍派と同様に世界各地に拠点作りを行った組織である。
もともとはアフガンで無神論の悪魔集 団・ソ連軍と戦う拠点を目的に
スタートするが、まもなくソ連が撤退。戦う相手を失ったところで
湾岸戦争が始まり、米国という敵を見つける。
そのアルカイダと東南アジアで結びついたのが、最近になって
名前をよく聞くようになった東南アジアの組織ジェマー・イスラミア。
ワールドワイド化していくネットワークを、整理された文章で解説して
いく好著。
【通勤用にGOOD】 2006年
- 竹田 いさみ
- 国際テロネットワーク
死ぬまでにいちどは行きたい六十六ヵ所
あとがきに「主に50代、60代の読者を想定」とある。
50代でも微妙じゃなかろうか。
それほど今更な66ヵ所。
【車窓からの眺めの方がマシ】 洋泉社新書 2005年
50代でも微妙じゃなかろうか。
それほど今更な66ヵ所。
【車窓からの眺めの方がマシ】 洋泉社新書 2005年
- 谷川 彰英
- 死ぬまでにいちどは行きたい六十六ヵ所
原理主義とは何か
米国・エジプト・イラン・インド・インドネシア・日本の原理主義の考察。
原理主義はキリスト教であれイスラム教であれ、科学・近代化への相克から
生まれるようで、たんに中世への回帰ではない。
たとえばイスラム原理主義者の多くは、西欧に留学したインテリ層である。
イランの宗教回帰がイラン革命以降、中東情勢の鍵となっているが、
中東で近代化にまっさきに取り組んだのもイランである。(日露戦争の
日本の勝利に立憲主義の重要性を見出す)。
米国の宗教事情に関しては、本著の他に「インターネットの神々 」(平凡社新書)がよい。
【通勤用にGOOD】 2003年
原理主義はキリスト教であれイスラム教であれ、科学・近代化への相克から
生まれるようで、たんに中世への回帰ではない。
たとえばイスラム原理主義者の多くは、西欧に留学したインテリ層である。
イランの宗教回帰がイラン革命以降、中東情勢の鍵となっているが、
中東で近代化にまっさきに取り組んだのもイランである。(日露戦争の
日本の勝利に立憲主義の重要性を見出す)。
米国の宗教事情に関しては、本著の他に「インターネットの神々 」(平凡社新書)がよい。
【通勤用にGOOD】 2003年
検証!事件報道
読売新聞の社会部記者による。
文京区音羽のお受験殺人絡みで
「保護者名簿をいち早く入手して、それを手掛かりに
取材をすすめるのは基本技だ」(25)とある。
オレオレ詐欺集団が名簿屋から名簿を買うのと、新聞屋が名簿を
買うのとでは何が違うのか。個人情報を金で買う点では同じである。
モラルなしに金儲けをする集団という点においては
ライブドアとどっこいどっこいの皆さんであることが分かる記述である。
堀江容疑者・堀江被告と肩書きをつけるのは、田中角栄逮捕以降
とのこと。いちいち「前首相」とつけるのがどーかと思い、田中被告とし、
さらに公判前では容疑者とするようになった。
【読むだけ無駄】 2000年
文京区音羽のお受験殺人絡みで
「保護者名簿をいち早く入手して、それを手掛かりに
取材をすすめるのは基本技だ」(25)とある。
オレオレ詐欺集団が名簿屋から名簿を買うのと、新聞屋が名簿を
買うのとでは何が違うのか。個人情報を金で買う点では同じである。
モラルなしに金儲けをする集団という点においては
ライブドアとどっこいどっこいの皆さんであることが分かる記述である。
堀江容疑者・堀江被告と肩書きをつけるのは、田中角栄逮捕以降
とのこと。いちいち「前首相」とつけるのがどーかと思い、田中被告とし、
さらに公判前では容疑者とするようになった。
【読むだけ無駄】 2000年
- 井上 安正
- 検証! 事件報道
経済論戦
「郵政民営化は何のためか」
「不良債権問題とは何か」
「金融政策の効果はなくなったのか」
「財政再建は必要なのか」
「構造改革とは何か」
以上の問題の論戦を紹介。
著者の仕切が悪く、対立軸が整理されないために
注意深く読む必要があるうえ、引用だらけで読みにくい。
「財政再建~」の国債を巡る論議はなかなか面白うございました。
【読みにくい】 2005年
「不良債権問題とは何か」
「金融政策の効果はなくなったのか」
「財政再建は必要なのか」
「構造改革とは何か」
以上の問題の論戦を紹介。
著者の仕切が悪く、対立軸が整理されないために
注意深く読む必要があるうえ、引用だらけで読みにくい。
「財政再建~」の国債を巡る論議はなかなか面白うございました。
【読みにくい】 2005年
-
- 川北 隆雄
- 経済論戦―いま何が問われているのか
八月十五日の神話
日本映画ファンなら誰もが気付くことだが、戦後しばらくは
戦争娯楽映画があり、朝鮮人従軍慰安婦もふつうに登場していた。
それがいつの間にか戦争を娯楽の題材にすることが不謹慎となった。
実は戦争のあり方はかつては自由に語られ、そして作為的に
創られたりもしたのである。本書の題名はそこに由来している。
ポツダム宣言を受諾したのは8月14日。
玉音放送が8月15日。
降伏文書に調印したのは9月2日。
日本の終戦の標準は8月15日で世界標準は9月2日である。
(ところが山川の歴史教科書では、日本史では9月2日、世界史では
8月15日を終戦扱いしている。本書248頁)
このズレが作り出される過程をあぶり出したのが本書である。
そしてうまい具合に8月15日はお盆であるために戦没者鎮魂にふさわしい
時期であり、同時期に開催される高校野球はそれにつきあわされることとなる。
(本書第二章)
また「進歩派の『八・十五革命』は保守派の『八・十五神話』と背中合わせに
もたれあう心地よい終戦史観を生み出した」(256)と、丸山真男を批判している。
「丸山自身が『国体』の呪縛から解放されたのは『憲法改正草案要綱』発表の
一九四六年三月六日であったにもかかわらず、あたかも『八・十五』に日本国民が
『国体』の呪縛から解放されていた、と丸山は主張した」(256)
これを米谷匡史は「近代の主体と国民主義」にて「戦後民主主義の<起源>の
隠蔽と偽造」と呼び批判。
【書物としてGOOD】 2005年
戦争娯楽映画があり、朝鮮人従軍慰安婦もふつうに登場していた。
それがいつの間にか戦争を娯楽の題材にすることが不謹慎となった。
実は戦争のあり方はかつては自由に語られ、そして作為的に
創られたりもしたのである。本書の題名はそこに由来している。
ポツダム宣言を受諾したのは8月14日。
玉音放送が8月15日。
降伏文書に調印したのは9月2日。
日本の終戦の標準は8月15日で世界標準は9月2日である。
(ところが山川の歴史教科書では、日本史では9月2日、世界史では
8月15日を終戦扱いしている。本書248頁)
このズレが作り出される過程をあぶり出したのが本書である。
そしてうまい具合に8月15日はお盆であるために戦没者鎮魂にふさわしい
時期であり、同時期に開催される高校野球はそれにつきあわされることとなる。
(本書第二章)
また「進歩派の『八・十五革命』は保守派の『八・十五神話』と背中合わせに
もたれあう心地よい終戦史観を生み出した」(256)と、丸山真男を批判している。
「丸山自身が『国体』の呪縛から解放されたのは『憲法改正草案要綱』発表の
一九四六年三月六日であったにもかかわらず、あたかも『八・十五』に日本国民が
『国体』の呪縛から解放されていた、と丸山は主張した」(256)
これを米谷匡史は「近代の主体と国民主義」にて「戦後民主主義の<起源>の
隠蔽と偽造」と呼び批判。
【書物としてGOOD】 2005年
-
- 佐藤 卓己
- 八月十五日の神話
お宝ハンター鑑定日記
掘り出し物。
書名からして 骨董品の鑑定士のウンチクかと思いきや…である。
いきなり山谷から始まる。青山骨董通りなど最後まで出てこない。
夜逃げ後や廃屋の解体現場から出てきた遺物を、値段を知らない
日雇い労働者などが安く売り出す。その中からお宝を見つけ出す。
大塚銀悦なんかに小説にしてもらいたい、知られざる世界。
(といっても著者は小説新潮新人賞の受賞者。食いつぶして道具屋に)
【時間つぶしにGOOD】 宝島新書 2000年
書名からして 骨董品の鑑定士のウンチクかと思いきや…である。
いきなり山谷から始まる。青山骨董通りなど最後まで出てこない。
夜逃げ後や廃屋の解体現場から出てきた遺物を、値段を知らない
日雇い労働者などが安く売り出す。その中からお宝を見つけ出す。
大塚銀悦なんかに小説にしてもらいたい、知られざる世界。
(といっても著者は小説新潮新人賞の受賞者。食いつぶして道具屋に)
【時間つぶしにGOOD】 宝島新書 2000年
- 羽深 律
- お宝ハンター鑑定日記
聖書vs世界史
「アダムとエヴァより古いエジプトや中国の歴史はどうなるのか。
聖書と現実の整合性を求めて揺れ続けた西欧知識人の系譜」
(本書の表紙より)
1537年、ローマ教皇パウロ3世が「インディアンも私たちと同様の
真人間である。彼らはカソリックの教えを理解できるだけでなく、
またそれを熱心に受け入れようと熱望している」との教書を出す。
(132)
衝撃的な差別意識である。キリスト教を理解できない=ニンゲンではない
の謂いと同時にインディアンもアダムとエヴァの子孫であると勝手に認定
したことをも意味する。
こうした中でモンテーニュが「随想録」で次のように書く。
「新大陸にもやはり完全な宗教と完全な政治があるし、あらゆるものに
ついての十全な習慣がある」と述べ、中世的な世界観を否定し、
キリスト教は数多の宗教のひとつであり、欧州は世界の一部でしかないと
欧州・キリスト教を相対化する。
こうしたモンテーニュが特筆されるほど、欧州ではキリスト教が絶対であり、
アダムとエヴァ以前から存在する文明に畏怖を抱いたのである。
【話のネタ本にGOOD】 1996年
聖書と現実の整合性を求めて揺れ続けた西欧知識人の系譜」
(本書の表紙より)
1537年、ローマ教皇パウロ3世が「インディアンも私たちと同様の
真人間である。彼らはカソリックの教えを理解できるだけでなく、
またそれを熱心に受け入れようと熱望している」との教書を出す。
(132)
衝撃的な差別意識である。キリスト教を理解できない=ニンゲンではない
の謂いと同時にインディアンもアダムとエヴァの子孫であると勝手に認定
したことをも意味する。
こうした中でモンテーニュが「随想録」で次のように書く。
「新大陸にもやはり完全な宗教と完全な政治があるし、あらゆるものに
ついての十全な習慣がある」と述べ、中世的な世界観を否定し、
キリスト教は数多の宗教のひとつであり、欧州は世界の一部でしかないと
欧州・キリスト教を相対化する。
こうしたモンテーニュが特筆されるほど、欧州ではキリスト教が絶対であり、
アダムとエヴァ以前から存在する文明に畏怖を抱いたのである。
【話のネタ本にGOOD】 1996年
- 岡崎 勝世
- 聖書vs.世界史―キリスト教的歴史観とは何か