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「Bar BAKER(バー・ベイカー)」のブログ。

日野市・豊田駅北口「Bar BAKER(バー・ベイカー)」店主のブログです。ウイスキー、ジン、カクテルなど、こだわりの洋酒と音楽。落ち着いた空間で、一息つきませんか?
おひとりさま、初めての方、女性の方も、お気軽にどうぞ。

8月も残すところ1週間となりました。まだまだ日中は暑いですが、朝晩は少し涼しくなってきたように感じますし、虫の鳴き声も秋めいてきましたね。8月最終週、いい流れで締めくくるためにも、みなさま、応援よろしくお願いします。

 

本日(25日)は、日曜日ですが当店は通常営業しています。お時間がございましたら、一息つきに来ませんか? お待ちしております。そして、来週の日曜日(9月1日)については、悩ましいのですがいまのところ営業する方向で、その次の日曜日(9月8日)にお休みをいただこうかと考えています。普段は隔週日曜日にお休みをいただいていますが、日・月連休の場合は休みを先送りして営業しているので、その法則に当てはめると、9月は15(日)&16(月・祝)、22(日)&23(月・祝)と、2週続けて連休があるため、4週間休みなしになってしまい、さすがに厳しいなと思うわけです。

 

そして、昨日(24日)は、当店の定例会こと、「第83回オールド&レア・ボトル会」を開催しました。この会は「ひとりではなかなか開けられない昔のボトルや珍しいボトルを思い切って開けて、皆で雑に飲もうよ」という趣旨で、こういったイベントを通して、お客さん同士、当店や僕も含めて、いろいろなつながりが生まれたり深まったりしてくれたら、という思いで、基本的に毎月開催しています。

 

 

画像は、左から、カミュ・ボルドリー・VSOP、ペンダーリン・マデイラ・フィニッシュ、サンデマン・キャラクター、ドナルドソン・リッチ・マデイラ。「カミュ・ボルドリー・VSOP」は、コニャックの名門、カミュ社の限定生産品で、希少で香り高い原酒を生み出すとされる、ボルドリー地区産の葡萄のみを原料に造られる、シングルエステート・コニャックのVSOP規格品です。ボルドリー地区にあるカミュ家所有の自社農園で収穫された葡萄のみを使用しているため、必然的に生産量が限られ、スモールバッチでの生産となっているそうです。繊細で香り高く、上品にまとまった、いかにもコニャックらしい仕上がりでした。

 

「ペンダーリン・マデイラ・フィニッシュ」は、珍しいウェールズ産のウイスキー、ペンダーリンのシングルモルト原酒を、ポルトガルの酒精強化ワイン、マデイラワインの樽で後熟を施しています。マデイラは、あまり聴き慣れないかと思いますが、シェリーやポートワインと同じ、酒精強化ワインの一種です。独特な個性のある原酒を、マデイラ由来の甘さが包み込む、一風変わった味わいでした。貴重なボトルを寄贈してくれたFさん、いつもありがとうございます。

 

「サンデマン・キャラクター」は、シェリーとポートワインの名門、サンデマン社のプレミアム・シェリー・シリーズのひとつです。フィノを再酒精強化して酸化熟成させたアモンティリャードと、極甘口の高級品種、ペドロヒメネスをブレンドした、ほんのり甘口のミディアム・タイプで、ソレラ・システムで9年程熟成を施しています。さすがサンデマン、いつも安定して美味しいです。

 

「ドナルドソン・リッチ・マデイラ」は、マデイラワイン・カンパニー社製の甘口マデイラです。マデイラは、ポルトガル南部のマデイラ島(サッカー界のレジェンド、クリスティアーノ・ロナウド選手の出身地としても知られていますね)で造られている酒精強化ワインで、シェリー、ポートワインとあわせて、3大酒精強化ワインとしても知られています。シェリーやポートワインとの大きな違いは、酒精強化後に加熱処理を施していることです。人工的に酸化熟成を促すことで独特な香ばしさのある風味が生まれるほか、保存性も飛躍的に伸ばすことができるそうです。

 

スイーツ担当のUさんは、ラムをジャブジャブ投入した(笑)特濃プリンを作ってきてくれました。今回のラインナップでは、カミュとの相性がとてもよかったです。

 

 

僕は、お酒の繊細な味わいを邪魔しないように、また、冷めても美味しく食べられるものということで、あっさりめで和風煮込みを作りましたよ。皆にも好評でよかったです。

 

 

楽しい会が続いているのは、皆のおかげです。いつもありがとうございます。また来月も、定例会、ゆるい会のダブル開催を予定しています。近々、レギュラーメンバーが引越してしまうので、新規メンバー、大歓迎です。興味のある方は、お気軽にお問合せください。

 

おまけ。

 

昨日も、誕生日祝い兼差し入れなど、いただきました。皆、ありがとうございます。

 

Uさんより、牧野ジン。

 

 

Yちゃんより、ナッツなど。

 

 

Fさんより、煎餅など。

 

 

それから、久しぶりの鉢植え。3ヶ月程、楽しませてくれた日々草がそろそろ限界だったのでお別れして、いつもの花屋「フローリスト鹿島」さんにて、桔梗を買ってきましたよ。紫色の花が可憐です。

 

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107

 

8月も折り返しを過ぎました。お盆休み期間も終わり、明日からは日常が戻ってきますね。まだまだ厳しい暑さなので、体調管理にも気をつけつつ、乗り切っていきたいものです。

 

本日(18日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(25日)は、営業する予定であります。

 

ここで、音楽ネタでも。8~9月にかけては、僕の大好きなピアニスト、エヴァンス先生の誕生日(8月16日)、命日(9月15日)があるので、当店でかけている音楽も普段よりエヴァンス率が高くなりますが、今回はエヴァンス先生にしては珍しい編成のアルバムを取り上げてみます。

 

 

INTERPLAY / BILL EVANS / RIVERSIDE

 

ピアノの巨人、BILL EVANSといえば、圧倒的にピアノ・トリオ編成が有名で、自身のリーダー作においては、管楽器を加えたような、いわゆるコンボ編成の吹き込みは極めて少ないのですが、本作はトランペットやギターを加えたコンボ編成で吹き込まれた珍しい1枚です。メンバーは、BILL EVANS(ピアノ)、FREDDIE HUBBARD(トランペット)、JIM HALL(ギター)、PERCY HEATH(ベース)、PHILLY JOE JONES(ドラムス)によるクインテット編成で、1962年の録音であります。控えめながら精密なギター演奏をするHALL、人気グループ、MJQのベーシストであるHEATH、そして、第1期MILES DAVIS QUINTETのリズム隊の要として活躍し、50年代後期にはセッション・ドラマーとしても引っ張りだこだったPHILLY JOE、という職人のような渋い面子に、若手トランぺッターのFRREDIEが加わるという、なかなか興味深い人選ですね。曲目を見ると、冒頭の「YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC」は、かなりのアップ・テンポで演奏されていますが、オープンでバリバリ聴かせるFREDDIEの熱いトランペット、精密機械のようなHALLのギター、バックに回ったEVANSのクールなピアノ、それぞれの対比が面白い1曲です。PHILLY JOEのドラムスが格好いい「I’LL NEVER SMILE AGAIN」では、ミュートをつけたFREDDIEのトランペットも聴きものです。ハードバップ的な演奏が多いなかで、ひときわ異彩を放つのがEVANS自身の作曲によるマイナー調のブルース曲「INTERPLAY」です。スロー・テンポで極めて繊細に奏でられる、どこか寂しげな旋律は、まるで夜の静寂のようです。EVANSとHALLの繊細な共鳴を楽しめる録音としては、本作とほぼ同時期に2人がデュオで吹き込んだ「UNDERCURRENT」というアルバムもあり、こちらも素晴らしい出来なので、またの機会に紹介してみたいと思います。

 

そして、私事ではありますが、先日(8月16日)は僕の誕生日でした。告知していたわけでもなく、さらに関東地方は台風による悪天候だったので、最悪、誰も来ない可能性もあるな(泣)と思っていたわけですが、数人がお祝いに来てくれたり、プレゼントをいただいたり、メッセージをいただいたり、とても嬉しかったです。みなさま、ありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いします。

 

いただいたものたち。

 

旧友のAくんより、ウエストの菓子折。

 

 

近所の喫茶店「BEATRICE(ベアトリーチェ)」のママより、ディプロマティコ・レゼルバ・エクスクルーシバ(ラム)。

 

 

Kくんより、戸河内・ピーテッド(ウイスキー)。

 

 

皆、ありがとうございます。とても嬉しいです。

 

それから、本当は誕生日に行く予定だったのですが、台風が迫っていたので前倒しで、母のお墓参りに行ってきました。日々色々ありますが、心穏やかに過ごしたいものですね。

 

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107

 

8月も中旬になり、お盆休みに入った方も多いかと思います。相変わらず厳しい暑さが続いているので、体調管理にも気をつけながら過ごしたいものですね。

 

世間的には連休中ですが、当店は、11日(日)、12日(月・祝)も含め、お盆休み期間も通常営業していますので、よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(18日)は、お休みをいただく予定であります。

 

昨日(10日)は、ゆるい会の第21回として「ゆるい8月会」を開催しました。ゆるいラインナップを飲みながら、こってりマフィンを食べて、ゆるい(チルい?)時間を過ごそうよという、まったりとしたイベントで、新規参入もしやすいかと思いますので、興味のある方は、ぜひお問合せください。

 

今回は、ラムの定番、バカルディの上級品、バカルディ8年(エイト)の新旧飲み比べをしましたよ。

 

 

画像は、左から、バカルディ8年(エイト)、バカルディ8年(エイト)・旧ボトル、マンジ・リモンチェッロ・ディ・ソレント。「バカルディ8年(エイト)」は、ラムの最大手、バカルディの上級品で、オーク樽で8年以上の熟成を施しています。もともとは創業者のドン・ファクンド・バカルディ氏が家族や友人のために特別にブレンドしたプライベート・ボトルだったものを、後に商品化したそうです。樽熟成による濃厚な香り、味わいがあり、ストレートやロックでも楽しめますが、コーラで割ってキューバ・リブレにしても美味しいですよ。7、8年前にリニューアルされて現在のデザインになった際に、ラベルに蒸溜年やボトル・ナンバーが記載されるようになり、特別感が増したのですが、視認性は著しく悪くなったように思います。なお、現行品はプエルトリコで製造されています。

 

 

「バカルディ8年(エイト)・旧ボトル」は、2世代前のボトルで、バハマで製造されていた時代のものです。若干、液色も濃いような気がしますが、香りや味わいも濃厚で、カラメル感が強めです。こちらも、ストレート、ロックのほか、コーラで割ってキューバ・リブレにしても美味しいです。個人的には、このデザインのほうが視認性もよくて好きなんですけどね。

 

 

「マンジ・リモンチェッロ・ディ・ソレント」は、イタリアの名門、マンジ社製のリモンチェッロで、その名の通り、ソレント地方産のレモンピールを漬け込んで造られています。レモンの果皮由来の渋甘い味わいで、ストレートやロックで飲むほか、こちらもコーラで割っても美味しいです。リモンチェッロは、家庭でも造られているイタリアの地酒的なもので、立ち位置的には日本における梅酒に近いものがあります。

 

今回のマフィンは、Kくんからのリクエストにより、カレー風味芋マフィンを作りましたよ。カレーの主張が強すぎてもバランスが悪くなるので、何を使ってカレー風味をつけるか、悩みましたが、カレーペーストを練り込んでみました。わりといい感じに仕上がったのではないかと思いますし、皆にも好評だったのでよかったです。

 

 

名古屋・小倉トーストラスク。名古屋喫茶店文化の代表、あんバタートースト風のラスクです。Mちゃんからのお土産です。いつもありがとうございます。

 

 

金精軒の信玄餅。Kくんからのお土産です。いつもありがとう。

 

 

神戸居留地・LASコーラ。キューバ・リブレ(コーラ割り)用に、当店のデフォルトであるペプシコーラ、定番のコカコーラ、この神戸居留地コーラの3種類、用意してみました。個人的には、ちょっとガス圧が弱くて炭酸が抜けるのが早いかなと思いましたが、こういったご当地コーラも面白いですね。

 

 

今回は、8月生まれ(誕生日が僕と一緒なので勝手に親近感!)のポップクイーン、MADONNAをかけながら、楽しみましたよ。

 

 

MADONNA THE FIRST ALBUM / MADONNA / SIRE

 

稀代のポップクイーン、MADONNAのデビュー作(1983年)。後のポップ路線と比べて、ダンスミュージック色が強く、リン・ドラム、モーグ・シンセサイザーといった当時の最新機器を使った音作りも斬新でした。また、全8曲中、5曲が彼女自身による作詞作曲で、デビュー当時からシンガーソングライターとしての才能も兼ね備えていたことがわかります。「LUCKY STAR」、「BORDERLINE」、「HOLIDAY」といったヒット曲が並んでいますが、ゆったりとしたテンポの曲が多い中、少しテンポの速い「BURNING UP」は耳に残ります。個人的に最も好きなのは、最後を飾る「EVERYBODY」で、サビ部分のねちっこい(笑)リフが耳から離れません。次作のセカンドアルバム「LIKE A VIRGIN」の大ヒットにより、世界的なポップクイーンへ突き進んでいくことになるMADONNAですが、その華麗なキャリアの原点としても、とても興味深いアルバムですよ。

 

ゆるい会、定例会、ともに、新規参入も大歓迎です。基本的に毎月開催していますので、興味のある方は、ぜひお問合せください。

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107

 

8月がスタートしましたが、相変わらず、連日の猛暑ですね。暑すぎても客足が鈍るので、なかなか厳しい日々が続いています。この週末は八王子まつりが開催されているほか、昨日(3日)は、当店の近くの多摩平第七公園において、盆踊りが開催されました。猛暑続きで心身ともに疲れ気味ですが、夏まつりの勢いを借りて、頑張りたいものです。みなさまもご自愛くださいませ。

 

 

本日(4日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願いします。なお、次の週末は世間的には連休になりますが、11日(日)、12日(月・祝)、ともに営業する予定であります。そして、そろそろお盆休み期間に入りますが、当店は例年通り、通常営業しますので、とくに出かける予定のないみなさま、ぜひお越しください。

 

さて、ここで毎月恒例、7月末締めの当店での人気ランキングを見てみたいと思います。

 

それでは、さっそく・・・。

 

 1位 タンカレー

 2位 ジョニーウォーカー

 3位 角瓶

 4位 サンデマン

 5位 オールド

 6位 ブラックニッカ

 7位 アップルワイン

 8位 ラフロイグ

 9位 スーパーニッカ

10位 響

 

11位 バランタイン

12位 アードベッグ

13位 プリマス

14位 タリスカー

15位 エギュベル

16位 バッファロートレース

17位 カティサーク

18位 カリラ

19位 ラガヴーリン

20位 ヘイマン

 

21位 ヘネシー

22位 ゴードン

23位 ブッシュミルズ

24位 竹鶴

25位 ビーフィーター

26位 山崎

27位 ボウモア

28位 グレンファークラス

29位 白州

30位 キャプテンモルガン

 

 

画像は、左から、ネイキッド・グラウス、電気ブラン、ヘネシー・VS。「ネイキッド・グラウス」は、雷鳥のラベルでお馴染みのブレンデッド・スコッチ、フェイマスグラウスのモルト原酒のみをブレンドし、シェリー樽で後熟を施した、ブレンデッドモルト・ウイスキーです。フェイマスグラウスのメインモルトである、グレンタレット、グレンロセス、マッカラン、ハイランドパークの4種のモルト原酒をブレンドした後、ファーストフィル(1回使用)のシェリー樽で半年以上の後熟を施しているため、濃厚なシェリー感があります。ボトルのデザインも変わっていて、ラベルはなく、雷鳥がボトルに直接、型押しされているので、シェリー感満載の濃厚な液色をしっかりと楽しめるようになっています。わりとお手頃にシェリー感を楽しめることで人気のあったボトルですが、残念ながら終売になってしまい、現在ではネイキッドモルトという後継ボトルに切り替わっています。

 

単体で見ると、ボトルに直接、型押しされた雷鳥がよくわかると思います。

 

 

「電気ブラン」は、日本最古のバーのひとつとしても知られる、浅草・神谷バーの名物リキュールです。ブランデーをベースに、ジン、ベルモット、キュラソーなどをブレンドする、秘伝のレシピで造られており、甘めのハーブ・リキュールといった感じです。太宰治「人間失格」などの文学作品にも登場します。ちなみに、本家の神谷バーでは、「デンキブラン」だと30%のもの、「電気ブラン・オールド」だと40%のもの(当店でも扱っているボトル)が出てくるんですよ。

 

電気ブラン(40%)。レトロなデザインのラベルも素敵ですね。

 

 

「ヘネシー・VS」は、コニャックの最大手、ヘネシーのスタンダード品です。流石はヘネシーというか、スタンダード品とはいえ、それなりの価格はしますが、そのまま飲んでも美味しいですし、サイドカーやフレンチコネクションなどのカクテルに使っても、ちょっと贅沢に仕上がりますよ。

 

今回のランキングでは、あまり大きな動きはありませんでした。バランタインが大きく杯数を稼ぎましたが、終売した12年と後継の10年を飲み比べしたり、定例会でキーモルトのひとつであるグレンカダムを投入したので味わいを再確認した影響も大きいかと思います。

 

その他、差が詰まっているところもあるので、これからの動きにも注目です。

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107

 

7月も最終週になりました。連日の猛暑と雷で不安定な日々が続いていますが、よい形で締めくくって8月に繋げていきたいものです。みなさま、応援よろしくお願いします。

 

本日(28日)は、日曜日ですが当店は通常営業しています。暑そうですが、お時間がございましたら、一息つきに来ませんか? お待ちしております。なお、来週の日曜日(8月4日)は、お休みをいただく予定であります。

 

ここで、久しぶりに音楽ネタでも。このところ、JOAO GILBERTO(ボサノヴァ)、JEFF BECK(ロック)と番外編が続きましたが、今回は普段のジャズ路線に戻って、7月生まれの名手2人の共演による人気盤を取り上げてみたいと思います。

 

 

CANDY / LEE MORGAN / BLUE NOTE

 

1956年、交通事故により夭折してしまった天才トランぺッター、CLIFFORD BROWNと入れ替わるように、ジャズ界に颯爽と現れた天才少年、それがLEE MORGANでした。MORGANは、まだ18歳という若さでしたが、巧みなブレスとリップ・コントロール、早吹きを可能にする素早いフィンガリング、そして、バルブを下まで押し切らずに途中で止めることで音に変化をつけるハーフ・バルブ奏法などを駆使して、自由奔放なアドリブを縦横無尽に吹きまくる、トランぺッターとしてほぼ完成されたテクニックを持っていました。1958年からは、ART BLAKEY(ドラムス)が率いた人気バンド、THE JAZZ MESSENGERSに在籍し、BENNY GOLSON(テナー・サックス)とともに、フロントマンとしてバンドの人気を牽引する存在でした。本作は、MORGANが吹き込んだ数多くのアルバムのなかで唯一のワンホーン・カルテットによる録音で、彼のトランペットを堪能するのに最適な1枚です。メンバーは、LEE MORGAN(トランペット)、SONNY CLARK(ピアノ)、DOUG WATKINS(ベース)、ART TAYLOR(ドラムス)によるカルテット編成で、1957~58年にかけての録音であります。収録曲では、まず何と言っても冒頭のタイトル曲「CANDY」は必聴です。ドラムロールのあと、MORGANのトランペットで曲に入りますが、冒頭の2音、歌詞でいうと、~candy, I call my sugar, candy~の最初のcandyの部分ですが、この出だしの2音がたまらなく魅力的なんですよ。この軽妙洒脱な音色はMORGANにしか出せないよなと、聴くたびに思います。その他を見ると、「C.T.A.」、「PERSONALITY」といったミドル~アップ・テンポの軽快な曲から、「SINCE I FELL FOR YOU」、「ALL THE WAY」などのしっとりとしたバラード曲まで、MORGANの繰り出す輝かしい音色のトランペットに耳を奪われますが、その後ろで堅実に支えているのは、CLARK、WATKINS、TAYLORという名手3人によるリズム隊です。CLARKは大人気盤「COOL STRUTTIN’」でもお馴染みの名ピアニスト、WATKINSは初代JAZZ MESSENGERSのベース奏者としても知られる名手、TAYLORはJOHN COLTRANE、RED GARLANDなど、数多くのミュージシャンから重宝されたドラマーです。そして、改めて驚かされるのは、本作録音時のMORGANは、まだ19歳だったということです。まだ10代の少年がこんなアルバムを生み出すことができたなんて。この後のMORGANは、THE JAZZ MESSENGERSでフロントマン、コンポーザーとして大活躍した後に脱退、1960年代半ばにはジャズに8ビートを取り入れた、いわゆるジャズ・ロックの旗手としても活躍しますが、1972年、33歳のときに不慮の死を迎えることになります。円熟味を醸し出す前に亡くなってしまったため、いつまでも若々しい輝きに満ちたイメージがありますが、もっと長生きできていたら、どんな演奏をしてくれたのか、想像してみるのも楽しいですね。

 

今回は、7月生まれの名手2人、LEE MORGAN(7月10日生まれ)、SONNY CLARK(7月21日生まれ)による共演盤を取り上げてみました。2人とも若くして亡くなってしまったのが残念ですが(CLARKは31歳没)、60年以上経った現在でも聴き継がれる名盤を生み出してくれたことに感謝したいです。8月は僕の大好きなエヴァンス先生の誕生月でもあるので、BILL EVANSをたくさん聴き込みたいと思います。

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107