チェンマイでは、武漢からの週6便の直行便は、すでに乗り入れを停止している。
武漢から帰国のタイ人1人と、武漢中国人4人を病院に隔離したが、4人がインフルエンザ、1人がリウマチだった。
タイはゆるい国だと思われているが、2003年のサーズが流行したときは、1人も感染者が出ていない。
今回の武漢肺炎はすでに5人みつかっているが、これはその症状のゆるさが逆に作用しているのだと思う。
春節が始まって、中国人でごったがえすはずだったニマンヘミンの街も、中国人は少ないように感じる。
中国で団体旅行をキャンセル料無で規制したのが原因かもしれない。
タイ政府は、中国正月の観光収入損失を500憶バーツと予想しているが、若干タイバーツが安くなっている。
コウモリは、光を嫌い、黄昏から闇で活動し、つるさがって世界を逆さまに観察しているユニークなコンセプトの哺乳類である。
中国では、コウモリは蝙蝠と書き、その発音から「福」のシンボルになっている。
中国人の間ではこのコウモリのアゴの部分を食べると、呼吸器系の病気に良いと言われている。
皮肉にもコウモリの持つウイルスは、呼吸系の病気を発症させている。
コウモリは狂犬病、リッサウイルス、ニパウイルス、ヘンドラウイルス、日本脳炎、サーズ (SARS)、アデノウイルス、ヘルペスウイルスと、感染症ウイルスの宝庫である。
エボラ出血熱もコウモリとの接触が原因となった可能性を指摘されている。
歴史的に細菌兵器を戦争に利用したのは、紀元前3世紀のアレキサンダー大王と言われている。
ペスト菌で汚染された死人の服を水源地に投げ入れ、ライバルの商業都市を倒した。
核よりもコスパがかなり高いという細菌兵器を開発したいならコウモリは一番の研究対象としたいところだ。
14世紀に全世界に大流行したペストは、世界の人口を3分1にしたが、中国で発生し、シルクロードを介してヨーロッパに伝わった。
中国も人口が半分になり、モンゴル帝国の衰退の要因になった。
中国のカルマなのか?