タイは軍事クーデター後、民主主義に移行したと多くが勘違いしているが、いまだに軍事体制の影響を引きづっている。
もともと議会の上院の全部を、初めから軍が握っているし、下院も軍のダミー政党が多数を占める。
首相も軍事政権時代のクーデター首相が続投している。
つまり「新半分の民主主義」。(昔似たような「半分の民主主義」時代があった)
タイの政治はここ十数年タクシン派と反タクシン派の混乱状態であるが、下院野党はタクシン党と、新未来党が続く。
で、今回新しく出現し、反軍事政権として躍進した新未来党。
タイの大企業サミットグループの御曹司で副社長だった、民主主義の星タナトンさん(42歳)がたちあげた。
軍事政権下にあって、この国をなんとかしなきゃという思いが、地位や名誉を捨てさせた。
今回軍事政権の意図した選挙により、タクシン派の勢力は縮小したし、海外逃亡中のタクシンさんは、もう70歳で、タクシンさんの賞味期限がき切れそうになっている。
透明な民主主義とかクーデターの廃止とか「当たり前の政策」をかかげる新未来党を、当然軍は標的として、いろいろいちゃもんをつけれ潰そうとかっている。
党首のタノトンさんは、すでに別件のいちゃもん裁判で「議員資格」をはく奪されている。
今回は「イルミナティ事件」で、解党の危機だった。
これは、新未来党のロゴが、イルミナティのロゴとそっくりだとういちゃもん。
左がイルミナティのロゴ、右が新未来党のロゴ。
そっくりですか?
都市伝説でおなじみの秘密結社イルミナティが、これまで各国の王制を倒して来た。
だから、新未来党もタイの立憲君主制を倒そうとしていて、国家転覆罪にあたるというもの。
今回は解党が回避されたが、まだまだ苦難は続きます。
セレブ、リベラル、イケメンのタナトンさん、このコンセプトはタイ好きの女子にはたまらないですよね。