ベトナムと中所得国の罠
最近忙しくてブログの投稿は2週間ぶりになります。これからは何とか週1以上のペースト保つようにします。
先日から↓の本を読み始めました。
ベトナム経済発展論―中所得国の罠と新たなドイモイ/トラン・ヴァン・トウ

¥3,360
Amazon.co.jp
著者のトラン・ヴァン・トウ博士は18歳の時に日本に渡り博士号を取得し、現在早稲田大学で教鞭をとられ、数々アジアの経済関連の評議会で委員を務めておられる、なかなかの強者感いっぱいの経歴をお持ちです。
まだ読み始めたばかりですが、内容も経歴に負けず劣らずかなりの強者で大学院を卒業して以来の強敵で、かなり苦戦しながら読んでいます。自分でも今まで本を読むスピードには自信があったのですが、考えながら読んでしまう内容なのでまだまだ先は長そうです。
内容としては、今後ベトナムが経済の成長速度を持続し先進国の仲間入りを果たすには何をしなければいけないかという内容です。刊行されたのが2010年でちょうど成長速度が落ち始めたころで、成長速度が目に見えて鈍化し始めた現在に読むには非常に興味深い内容です。
纏まった量が読めましたら、また感想等をアップしたいと思います。
先日から↓の本を読み始めました。
ベトナム経済発展論―中所得国の罠と新たなドイモイ/トラン・ヴァン・トウ

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著者のトラン・ヴァン・トウ博士は18歳の時に日本に渡り博士号を取得し、現在早稲田大学で教鞭をとられ、数々アジアの経済関連の評議会で委員を務めておられる、なかなかの強者感いっぱいの経歴をお持ちです。
まだ読み始めたばかりですが、内容も経歴に負けず劣らずかなりの強者で大学院を卒業して以来の強敵で、かなり苦戦しながら読んでいます。自分でも今まで本を読むスピードには自信があったのですが、考えながら読んでしまう内容なのでまだまだ先は長そうです。
内容としては、今後ベトナムが経済の成長速度を持続し先進国の仲間入りを果たすには何をしなければいけないかという内容です。刊行されたのが2010年でちょうど成長速度が落ち始めたころで、成長速度が目に見えて鈍化し始めた現在に読むには非常に興味深い内容です。
纏まった量が読めましたら、また感想等をアップしたいと思います。
新プロジェクト発足!
先日Twitter上で出たアイデアから新プロジェクトがスタートしました。@ttakeyさんのアイデアで東南アジア諸国の飲食業のカントリーリスクリポートを作ります。
今回の物は従来のリポートのようなマーケット情報だけではなく、それぞれの国の食文化とコミュニケーションの文化に焦点をあてたものです。
今まで多くの海外の日本人の方がオーナーをされているレストランに行きましたが、多くのレストランでは日本レベルのサービスを提供しようとされていますが、上手くいっていないケースが多々ありました。
その一番の原因はコミュニケーションにあると思います。多くの方が現地人には日本のサービスを提供するのは無理だと仰いますが、本当にそうでしょうか?私は現地の人に理解できるようにコミュニケーションができていないだけだと思います。
このレポートを今後海外に進出される飲食業の方に対して、従業員とのコミュニケーションの際の留意点の簡単なガイドになればと思っています。
内容としては
- 全般的市場分析
- 外資への開放度
- 会社設立方法
- 食文化
- コミュニケーション文化
を軸に作 っていこうと思っています。
進捗状況はちょくちょくあげていきます
乞うご期待!!
今回の物は従来のリポートのようなマーケット情報だけではなく、それぞれの国の食文化とコミュニケーションの文化に焦点をあてたものです。
今まで多くの海外の日本人の方がオーナーをされているレストランに行きましたが、多くのレストランでは日本レベルのサービスを提供しようとされていますが、上手くいっていないケースが多々ありました。
その一番の原因はコミュニケーションにあると思います。多くの方が現地人には日本のサービスを提供するのは無理だと仰いますが、本当にそうでしょうか?私は現地の人に理解できるようにコミュニケーションができていないだけだと思います。
このレポートを今後海外に進出される飲食業の方に対して、従業員とのコミュニケーションの際の留意点の簡単なガイドになればと思っています。
内容としては
- 全般的市場分析
- 外資への開放度
- 会社設立方法
- 食文化
- コミュニケーション文化
を軸に作 っていこうと思っています。
進捗状況はちょくちょくあげていきます
乞うご期待!!
発展途上国と賄賂
最近の日本の電力不足とサプライチェーンリスク軽減、新規市場開拓のために多くの日系企業が海外に進出しようとしています。今まで生産は中国がメインでそれの付属という形で東南アジア諸国等の発展途上国、新規市場では先進国をメインにという形でした。最近は東南アジアも新たな市場として注目されています。
そこで多くの企業にとって問題となるのは賄賂です。賄賂を使えば、いろいろ融通もきき、手続きも早めることができたり、いろいろな利点は確かにありますが、日本をはじめとする先進国の人間にとっては賄賂を払うという事は非常に抵抗があり、人によっては賄賂を払うぐらいなら撤退という人もいます。
この発展途上国にはつきものの賄賂ですが、この賄賂というシステムそのものが現地の人の評価につながる気がします。賄賂の多い国を評する言葉は「民度が低い」「罪悪感のない公務員は金が稼げる」「金の事しか考えない」「倫理観が欠如している」などありますが、これは本当に当てはまる言葉なのでしょうか? なぜ我々は賄賂を「悪」と考え、他の国の人々は賄賂を当たり前のそこまで悪くない事と考えるのでしょうか?
私はこれは単純に先進国の多くでは賄賂に対して罰則があり、それが厳しく取り締まられているので「悪」としての認識があるだけだと思います。誰にも悪いと言われなければ人間は原則的な罪(殺人等)以外に関して、悪いという認識を持つ事は無理だと思います。
単純に発展途上国の多くでは賄賂に対しての罰則が緩く、取り締まり自体も緩いというのが唯一の原因だといえます。ただ単に賄賂を取るというリスク(罰則)がリターン(受け取る金銭)に比べて著しく低いので、賄賂のやり取りがあるという非常に経済的に合理的な事です。おそらく皆悪いと思いつつやっているのですが、リスクが低いためそれほど悪い事だとは思ってないくて、ちょうど昔の大阪の駐車違反のようなレベルでしょうか。罰則の厳しさがその行為の悪度の物差しになるのだと思います。
東南アジアに負けず劣らず南米も賄賂パラダイスですが、唯一の例外がチリです。ここでは賄賂を要求されませんし、また払った場合逮捕される事もあるという非常に珍しい国です。非常に整然としていて先進国のような感じです(昨年OECDに入りました)。これは1974年から1990年まで大統領だったピノチェトのおかげです。ピノチェトは独裁者として、多くの誘拐、処刑等を行いましたが(非常な反共主義でした)、ある程度の評価を受けています。ピノチェトは強権政治を行い、チリの多くの面で改革を行いました。その一つが汚職・賄賂に対する取り締まりで、違反するものは次々と収容されたため、汚職・賄賂がなくなり南米で一番クリーンな政府が出来上がりました。
チリのようなケースは非常に稀ですが、賄賂に関するリスク・リターンを考えるうえで参考になると思います。これとは違いますが、シンガポールは公務員を高給取りにして優秀な人材を集め、賄賂を取らずにキチンと仕事をするインセンティブを作り出しました。詳しくは知りませんが、シンガポールもおそらく厳しい罰則があると思います。
このように賄賂は国民の問題ではなく、ただ単純に法整備不足の問題です。いろいろな局面で賄賂を要求されるベトナムですが、政府が本気で根絶しようと思い違反者をバンバン逮捕し、厳しい罰を与え、公務員にきちんと仕事をするインセンティブを与えればすぐになくなると思います。ただ必要な物は政府の予算と本気度だけです。
賄賂の問題は国が成熟して上で避けては通れない問題だと思います。逆に言うとこれをクリアできる国だけが先進国への道を進めるのだと思います。
現在、世界中からどこよりも注目されている東南アジアですが、この賄賂という問題をクリアし、次のレベルまで発展することができるのでしょうか?
そこで多くの企業にとって問題となるのは賄賂です。賄賂を使えば、いろいろ融通もきき、手続きも早めることができたり、いろいろな利点は確かにありますが、日本をはじめとする先進国の人間にとっては賄賂を払うという事は非常に抵抗があり、人によっては賄賂を払うぐらいなら撤退という人もいます。
この発展途上国にはつきものの賄賂ですが、この賄賂というシステムそのものが現地の人の評価につながる気がします。賄賂の多い国を評する言葉は「民度が低い」「罪悪感のない公務員は金が稼げる」「金の事しか考えない」「倫理観が欠如している」などありますが、これは本当に当てはまる言葉なのでしょうか? なぜ我々は賄賂を「悪」と考え、他の国の人々は賄賂を当たり前のそこまで悪くない事と考えるのでしょうか?
私はこれは単純に先進国の多くでは賄賂に対して罰則があり、それが厳しく取り締まられているので「悪」としての認識があるだけだと思います。誰にも悪いと言われなければ人間は原則的な罪(殺人等)以外に関して、悪いという認識を持つ事は無理だと思います。
単純に発展途上国の多くでは賄賂に対しての罰則が緩く、取り締まり自体も緩いというのが唯一の原因だといえます。ただ単に賄賂を取るというリスク(罰則)がリターン(受け取る金銭)に比べて著しく低いので、賄賂のやり取りがあるという非常に経済的に合理的な事です。おそらく皆悪いと思いつつやっているのですが、リスクが低いためそれほど悪い事だとは思ってないくて、ちょうど昔の大阪の駐車違反のようなレベルでしょうか。罰則の厳しさがその行為の悪度の物差しになるのだと思います。
東南アジアに負けず劣らず南米も賄賂パラダイスですが、唯一の例外がチリです。ここでは賄賂を要求されませんし、また払った場合逮捕される事もあるという非常に珍しい国です。非常に整然としていて先進国のような感じです(昨年OECDに入りました)。これは1974年から1990年まで大統領だったピノチェトのおかげです。ピノチェトは独裁者として、多くの誘拐、処刑等を行いましたが(非常な反共主義でした)、ある程度の評価を受けています。ピノチェトは強権政治を行い、チリの多くの面で改革を行いました。その一つが汚職・賄賂に対する取り締まりで、違反するものは次々と収容されたため、汚職・賄賂がなくなり南米で一番クリーンな政府が出来上がりました。
チリのようなケースは非常に稀ですが、賄賂に関するリスク・リターンを考えるうえで参考になると思います。これとは違いますが、シンガポールは公務員を高給取りにして優秀な人材を集め、賄賂を取らずにキチンと仕事をするインセンティブを作り出しました。詳しくは知りませんが、シンガポールもおそらく厳しい罰則があると思います。
このように賄賂は国民の問題ではなく、ただ単純に法整備不足の問題です。いろいろな局面で賄賂を要求されるベトナムですが、政府が本気で根絶しようと思い違反者をバンバン逮捕し、厳しい罰を与え、公務員にきちんと仕事をするインセンティブを与えればすぐになくなると思います。ただ必要な物は政府の予算と本気度だけです。
賄賂の問題は国が成熟して上で避けては通れない問題だと思います。逆に言うとこれをクリアできる国だけが先進国への道を進めるのだと思います。
現在、世界中からどこよりも注目されている東南アジアですが、この賄賂という問題をクリアし、次のレベルまで発展することができるのでしょうか?