2022年のゴールデンウィークは、春にいった美術館展のおさらい月間でした。
■過去ブログ
いろいろ書籍を読んでとてもえらくなった錯覚を覚えていました。が、最近物忘れが激しくて、遠い時の彼方に置き忘れ…。
そんな忘却の中でもまだ残っているのはジェロームの「ピグマリオン」。
ジャン・レオン・ジェロームの『ピグマリオンとガラテア』
今回詳しかったのは中野京子氏の「名画の謎 ギリシア神話編」で、表紙にもなっています。まだ大理石の冷たさから血の通った温かみを感じさせる不思議な絵です。
5月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:1695
ナイス数:34
名画と読むイエス・キリストの物語 (文春文庫)の感想
名画の謎 旧約聖書新約聖書篇を読んでからのこの一冊。エルサレムの観光名所になっている「ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)」の地図、距離感も書いてあって、当時の様子を想像する材料が増えました。またこの書籍で紹介されている「アヴィニョンのピエタ」はルーブル美術館蔵となっていますが、一般には公開されていないようなものだということが末盛千枝子さんがあとがきで書かれてありました。今まで想像していたよりも、当時の人の肌の温かさを感じることができました。
読了日:05月19日 著者:中野 京子
名画の謎 旧約・新約聖書篇 (文春文庫)の感想
中野京子さんの本はすいすい読めてためになる~★。「ギリシア神話編」に続き、旧約聖書、新約聖書編です。後書きに書かれているように、ユダヤ教でもないキリスト教でもない私たちが当時の背景や画家の思いを汲み取るのは難しい…。ですが、好きな絵であればあるほど、「なぜそうなったのか」と疑問は尽きません。でも、中野先生のつっこみはすごい!確かに「土から作られたアダムに臍がある」のはおかしいwwww。
読了日:05月12日 著者:中野 京子
名画の謎 ギリシャ神話篇 (文春文庫)の感想
2022年2月9日~5月30日まで開催されているメトロポリタン美術館展で展示されている「ピグマリオン」が表紙になっています。さすが中野京子氏!丁寧な解説!!また、同書籍にはプロド美術館所蔵のティツィアーノの【別バージョン】の「ヴィーナスとアドニス」も展示されています(びっくり)。
読了日:05月10日 著者:中野 京子
有閑倶楽部 カラー版 4 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)の感想
有閑倶楽部カラー版。当時のカラー原稿や原稿を元に集英社さんがデジタル彩色。美しく令和に蘇った感じがします。また、当時のメイキングエピソードが掲載されているのもうれしいです。この巻に収録されている「幽霊なんかこわくない」の瀬戸内海の描写が叙情深く、カラーでそれがより引き立っています。白蛇の話は岡山の白蛇伝説を元にして創作したそうですが、想像を絶する怖さでした。ただ、怖いだけじゃないのが有閑倶楽部ですよね~。
読了日:05月09日 著者:一条ゆかり
有閑倶楽部 カラー版 3 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)の感想
有閑倶楽部カラー版。当時のカラー原稿や原稿を元に集英社さんがデジタル彩色。美しく令和に蘇った感じがします。また、当時のメイキングエピソードが掲載されているのもうれしいです。この巻のビックリエピソードは、カサル王子を描いていたのは松苗あけみ先生(「純情クレイジーフルーツ」など)だったことです。カサル王子の奥さんは松苗先生だとわかっていたけれど、実は王子もだったとは!!!!
読了日:05月09日 著者:一条ゆかり
有閑倶楽部 カラー版 11 有閑伝説 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)の感想
有閑倶楽部カラー版。当時のカラー原稿や原稿を元に集英社さんがデジタル彩色。美しく令和に蘇った感じがします。また、当時のメイキングエピソードが掲載されているのもうれしいです。この書籍には2006年に連載された追加エピソードもありました。悠理の霊感体質の話が印象深かったです。
読了日:05月09日 著者:一条ゆかり
有閑倶楽部 カラー版 2 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)の感想
有閑倶楽部カラー版。当時のカラー原稿や原稿を元に集英社さんがデジタル彩色。美しく令和に蘇った感じがします。また、当時のメイキングエピソードが掲載されているのもうれしいです。
読了日:05月09日 著者:一条ゆかり
有閑倶楽部 カラー版 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)の感想
有閑倶楽部カラー版。当時のカラー原稿や原稿を元に集英社さんがデジタル彩色。美しく令和に蘇った感じがします。また、当時のメイキングエピソードが掲載されているのもうれしいです。
読了日:05月09日 著者:一条ゆかり
NHK「100分de名著」ブックス 鴨長明 方丈記の感想
随筆が書かれて800年後ということで2012年10月に放映された版に加筆されたもの。鴨長明の生い立ち、ほかの人の鴨長明の印象など、多方面からのアプローチでより方丈記の解釈に役に立ちました。また、びっくりしたのは、あの平家物語にも内容がまるまま引用されていることの指摘があったこと。「漫画方丈記」で平家によらない描写と思っていたのですが、まるまま平家物語に持っていかれていたとは…。
読了日:05月09日 著者:小林 一彦
漫画方丈記 日本最古の災害文学の感想
2022年3月末まで放映していた平家物語がきっかけで読みました。アニメーション平家物語で描かれていた火事、飢饉の災害など、平家とは関係ない視点から、一般市民からの描写が興味深いです。大学生の時、読んだときには、ピンと来なかったんですけど、今は一言一言が身に沁みます。
読了日:05月09日 著者:鴨長明
カルト宗教信じてました。 「エホバの証人2世」の私が25年間の信仰を捨てた理由の感想
Amazon primeで読みました。 作者のお母様にとっては、生きていく縁(よすが)で、ある意味それで乗り越えられた部分はあるのかなと。 でも、「(影響力のある人の解釈次第の)神が全て」とし、自分達を純潔(=純血)とするのは、選民思想そしてナショナリズム(別称ナチス)に繋がっていきかねません。 戒律を破った結果、息子さんに手術を受けさせて、助かってほんとうによかったです。
読了日:05月07日 著者:たもさん
読書メーター