本日は、「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」に行ってきました。
コロナ禍ですっかり頭から抜け落ちていました。1月23日から開始だったけど、いつからかなぁとのんびり構えていたら、2月10日から展示となっておりました。
10年前、「真珠の耳飾りの少女」がこの美術館で展示されており、あの絵も感動したのは記憶に新しいです。
フェルメールを知るにあたって、一番印象深い書籍。
今回の修復についてですが、修復前と修復後の絵はがきを並べます。
(左)2017年修復前
(右)2017年から2021年修復後
動画で説明がありましたが、気が遠くなるような作業でした。ちょっと間違えたら、傷をつけちゃいますから。私だったら、絶対、体を壊しています。フェルメールと修復に参加した方々への畏敬の念を込めて鑑賞しました。
今回、「手紙を書く男」という絵もありまして、「手紙を読む女」と併せてみました。
(左)カスパル・ネッチェル「手紙を書く男」(1664?)
(右)フェルメール「手紙を読む女」(1657~59)
↑何か物語ができそうです。
ところで、17世紀の画家ということで、レンブラントやフランス・ハルスも展示されております。美術館に行くたびに何気なく絵はがきを買っていましたが、自分の好きな絵の傾向は、数年やそこらで変わらないのかもしれません。過去に買ったハガキを見ると、今回の展覧会とつながりがあるものが見つかりました。
(右)ルーブル美術館所蔵のレンブラント自画像(1633年)
(左)今回の展覧会での「若きサスキアの肖像」(1633年)
↑並べてみながら、お二人の出会いを想像しております。
余談ですが、「ミステリというなかれ」の主人公 久能整くんも幼いときはレンブラントが好きだったようです。また、かのロシアの女帝、エカテリーナ二世もレンブラントを収集したそうです。
私の好きな画家、フランス・ハルスも展示されていました。
(左)ルーブル美術館所蔵の「リュートを持つ道化師」(1624)
(右)今回の展覧会での「灰色の上着を着た男の肖像」(1633)
フランス・ハルスは印象派に人気があったそうですが、タッチが現代的だと改めて思います。
今回の音声ガイドはオランダ絵画の寓意についての説明が詳しかったです。オランダ絵画の傾向もうれしいのですが、その時代のオランダや画家自身につっこんだ内容があるとうれしかったような…。
■ご参考
オフィシャルサイト:ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展 (dresden-vermeer.jp)
記事:美術展ナビ ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展