※画像は購入先ヴァンエボヌールから
 
THE GLENDRONACH
REVIVAL
AGED 15 YEARS
 
HIGHLAND SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
NON CHILL FILTERD
NATURAL COLOUR
 
産地:スコットランド ハイランド地区
原料:モルト
容量:30ml
アルコール:46%
樽構成:PXシェリー樽、オロロソシェリー樽
希望小売価格:700ml / 14,000円
 
 
色:栗色
トップノート:3.5
アタック:4.5
香り:黒糖梅酒、プラム
味わい:ハチミツ、モルティ、シェリー渋み、白胡椒
アルコール感:4
ピート感:2
 
 
 
総評:3.3
 
 
 
■ グレンドロナックについて
 
グレンドロナック蒸溜所は1826年、東ハイランド地方ハントリーの郊外で創業。1996年まではフロアモルティングを行い、石炭の直火焚きを最後まで行っていた蒸溜所で、クラフトマンシップを大事にしています。以前は大部分をティーチャーズやバランタイン17年などのブレンドに供給していましたが、2008年にベンリアック・ディスティラリー社がオーナーとなり、シングルモルトのラインナップを強化し、すべてシェリー樽100%に生まれ変わりました。
 
 

 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちは黒糖梅酒のような濃く熟した甘み。
ドライプラムの酸味と甘み。
香りの立ち消えもなく長い芳香が嗜めます。
46%のアルコールですが、アタックは結構ありますね。
 
味わいは口当たりピリッと辛めでペッパーのスパイシーさとハチミツの甘みが複雑に絡み合っています。
奥にはシェリーカスクのエグミが顔を覗きますが、バランスのとれた良い部類のものですね
香りだちでアタックが強いように、味わいでもアルコールの強さが感じられますね。
辛味と甘みは7:3くらいの比重があり、ウイスキーとしての飲みごたえは十分です。
 
 
 
■ グレンドロナック15年の考察
 
シェリー樽100%で製造されるグレンドロナックですが、スタンダードラインナップの中で最もスパイシーなウイスキーだと思います。
グレンドロナック15年は2015年に終売を迎えたみたいですが、2019年にまさに「リバイバル」されたということですね指差し
そして2021年からはノンチルじゃなくなってるみたいですので、私がテイスティングしたのはノンチルじゃないかもしれません。
本国の評価サイトではスタンダードグレンドロナックは21年が90ポイント以上の高評価なのでぜひ飲んでみたいですね。
 

 
 
 
CLAN MACGREGOR
 
BLENDED SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド
原料:モルト、グレーン
容量:700ml
アルコール:40%
小売価格:700ml / 1300円
 
 
色:金色
トップノート:2.5
アタック:3.5
香り:ハチミツ、クルミオイル、バニラ
味わい:オイリー、メロン、モルティ、チリペッパー
アルコール感:3
ピート感:0
 
 
 
総評:3.3
 
 
 
■ クランマクレガーについて
 
クランマクレガーは、スコットランド最古の氏族の 1 つであるマクレガー家に敬意を表しています。 
その有名な歴史は14世紀にまで遡り、当社のボトルには氏族長サー・マルコム・マクレガーの象徴であるライオンズヘッドの紋章が誇らしげに描かれています。
マグレガー氏族の物語は、スコットランドのすべての氏族の中で最も有名です。

氏族の名前は、8 世紀後半のスコットランド王アルピンの三男グレゴールに由来します。 
この王室の血統は、「王室は私の種族である」という氏族のモットーを生み出しました。 
マクレガー一族は何世紀にもわたる迫害と混乱を経験し、土地は没収され、マクレガーの名前そのものが非合法化された。
マクレガー氏族の精神を体現するのは、氏族の名を継承するために勇敢に敵に反抗した人々です。

彼らは最終的にはすべての権利と特権が回復されました。 
2世紀にわたる抑圧にも関わらず氏族が無傷であったという事実により、マクレガー家は揺るぎない勇気と無敵の団結力で名声を得た。

氏族のバッジは、ベルトとバックルで囲まれた花輪の上に王冠をかぶったライオンの頭に描かれており、氏族の団結と忠誠を表しています。 今日、クラン・マグレガーはボトルとラベルの両方にバッジを使用することで、ユニークで特徴的なスタイルと署名を持つ古代クランの遺産を誇らしげに称えています。
 
このクランマクレガーはスコットランドの15種類のシングルモルトとグレーンウイスキーがブレンドされた、バランスが良く滑らかな味わいのブレンデッドスコッチウイスキーです。
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちは弱めで熟したバナナのような甘み。
こもった香りは奥からバニラのような甘味が漂います。
アタックは時折強めに出ます。
 
味わいは口当たりオイリー質で薄くメロンの甘み。
チリペッパーの辛味あるスパイスが中盤から押し寄せ余韻まで長く残ります。
渋みや辛味が唇をしびらせ、苦味が口中に残りフィニッシュ。
 
 
 
■  おわりに
 
ISC3年連続金賞は嗜まなきゃならないですよね。
開栓時は硬い様な科学的なウイスキーでしたが、日を改めるとまあまあストレートでも嗜めました。
はっきりとメロンのような独特な味わいのするウイスキーでこれはこれでありだなと思います。
しかし同じ価格帯のブレンデッドウイスキーには、バランタインファイネストとジョニーウォーカーレッドラベルがあるので、クランマクレガーの肩身も狭いのではないでしょうか。
しかしありですね。
 
 
 

 
 
FORT WILLIAM
BEN NEVIS LIMITED
 
BLENDED SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド ハイランド地区
原料:モルト、グレーン
容量:700ml
アルコール:40%
小売価格:700ml / 1300円
 
 
色:金色
トップノート:3
アタック:3
香り:革靴、蒸かしパン、バナナ、クルミオイル、バニラ
味わい:ハチミツ、粉っぽさ、ミルクティー
アルコール感:3
ピート感:0
 
 
 
総評:3.2
 
 
 
■ ベンネヴィス蒸留所について
 
ベンネヴィス蒸溜所はイギリスで一番高いベンネヴィス山(1343m)から名付けられておりその麓に蒸留所があります。
ベンは「山」、ネヴィスは「水」を意味し、まさにウイスキーを造るには最適の場所です。
1986年に世界的なウイスキー不況もあり操業停止になったみたいです。
そこでニッカウヰスキーが1989年に買収し、蒸留所の改修を行い、翌年再稼働となったみたいですね。
現在もニッカウヰスキーが所有しているスコッチ蒸留所として有名ですね。
熟成樽はバーボン樽とシェリー樽が中心です。 
 
 
 
 
■ テイスティングノート
 
複雑な香り立ちですが、蒸留時のフェインティさが残り革靴のような革感。
蒸かしパンのようなモルティのニュアンス。
スワリングをすればフルーティーさはバナナのような甘み。
ドライにバニラ立つ香りはバーボン香の芳醇さが漂います。
熟成も相まってアタックは和らいでますね。
 
味わいは口当たり滑らかにファーストタッチはハチミツの甘み。
大麦の粉っぽさ。
ミルクティーのような茶葉感にクリーミー。
スパイスが中盤から押し寄せ余韻まで長く残ります。
渋みや辛味が唇をしびらせ、苦味が口中に残りフィニッシュ。
 
 
■  おわりに
 
フォートウィリアムはベンネヴィス蒸留所のモルトと、スコットランドのグレーン原酒がブレンドされています。
ベンネヴィスのシングルモルトはまだ飲んだことがありませんが、フォートウィリアムを飲んで逆に興味が湧いてきましたね。
 
 
※画像は国分グループHPから
 
TOMATIN
AGED 12 YEARS
 
HIGHLAND SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド ハイランド地区
原料:モルト
容量:100ml
アルコール:43%
樽構成:バーボン樽、リフィルホッグスヘッド、シェリー樽
希望小売価格:700ml / 7,000円
 
 
色:アンバー
トップノート:4
アタック:3
香り:ハチミツ、モルティ、ピート、バニラ
味わい:ハチミツ、モルティ、スパイシー
アルコール感:3
ピート感:2
 
 
 
総評:3.2
 
 
 
■ トマーティン蒸留所について
 
トマーティン村にあるトマーティン蒸留所は、肥沃な土壌と良質な水、良質なピートがありウイスキー作りに最適な土地柄から村民一丸となって出来た蒸留所みたいです。
トマーティンはゲール語で「ネズの木の茂る丘」という意味です。
国分のトマーティン紹介HPでは、標高315mに位置する蒸留所としては一番高い位置にあるとありますが、たぶんダルウィニー蒸留所のほうが一番高かったと思います。
 
 
 
 
■ テイスティングノート
 
香り立ちはバーボンカスクのそれで、ハチミツの甘みや大麦麦芽の穀物の甘みが香り良く際立っています。
若干アルコールじゃない鼻を刺すものがピーティ香。
ドライなバニラ香の芳醇さが漂います。
熟成は12年ですがアタックはあります。
 
味わいは口当たり滑らかにファーストタッチはハチミツの濃い甘み。
ピートのスパイシーさがピリッと辛口の余韻。
奥には樽のエグミが存在してる感じがしますが、ガツンと表には出て来ない感じです。
しかし飲み進めていくと口中にオイリーさが広がり濃かった甘みがボヤけてきます。
 
 
 
■  トマーティン12年の考察
 
トマーティンの酒質は安心のバーボンカスクなので甘々でピリッとドライなキレの良さがあり飲みごたえは十分です。
12年という熟成を重ねたわけですが、ノンエイジのトマーティンレガシーとの差はさほどないようにも感じました。なぜならレガシーはバージンオークでもありますし、樽の成分抽出は十分過ぎるほど出ているからですね。
甘くてキレが良く飲みごたえのあるウイスキーをお探しのかたには、トマーティンがコスパ最強のスコッチだと思います。
 

 

 

 
SUNTORY
PREMIUM HIGHBALL
-YAMAZAKI-
 
産地:日本 大阪府
原料:モルト
容量:700ml
アルコール:9%
樽構成:ミズナラ樽
希望小売価格:600円
 
 
色:薄いゴールド
トップノート:1.5
アタック:2
香り:ゴム、水飴、茄子
味わい:フルーツ飴(サクマドロップスのなんか)、水っぽい、スモーキー、灰
アルコール感:2
ピート感:0
 
 
総評:2
 
 
■  テイスティングノート
 
ハイボール特有の炭酸によるゴム臭。
ほのかに甘い香りは水飴のよう。
夏野菜の生茄子を嗅いだよう。
 
味わいは炭酸水に溶け込む薄いウイスキー。
少し水っぽい。
若干スモーキー。
後味にたばこの灰のような余韻。
 
 
 
■  サントリー公式  山崎ハイボール缶の考察
 
炭酸により爽やかで飲みやすいがシングルモルトウイスキーを完全に抹殺したカクテルがみんな大好き「ハイボール」。まさに『山崎』のミズナラの深みある100年の歴史の面影は皆無と言って良い。
ビールのほうがコクはあるしのど越しは最高だ。
ちなみに「利きハイボールを当てられる人」は皆無らしい。ウイスキーは薄めると高かろうが安かろうがみんな一緒になるということだ。しかもシェリーカスクほどゴム臭く飲めたものじゃなくなる。複雑な香味を薄めるのは邪道の極みと言え、本場スコットランドやアメリカではまあ薄めない。
よってハイボールは安いブレンデッドウイスキーの「角」か「ブラックニッカ」で良い。
 
600円の缶のお酒。
しかしお店でシングルモルト山崎(ハイボール含む)を一杯ひっかけると、800~1200円程度。
それを考えるとサントリーも価格には高すぎず低すぎずの中間の線引きをしたのかなと思う。