THE GOLDEN CASK
-CROFTENGEA 11 YEARS -
SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
UNCHILL-FILTERED
 
産地:スコットランド ハイランド地区
原料:モルト
蒸留:2010年3月
瓶詰:2021年3月
樽番:CM274
アルコール:57.1%
樽構成:バーボン樽
小売価格:700ml / 8500円
 
 
色:オーク色
トップノート:3
アタック:5
香り:磯の香り、バニラ、ホワイトペッパー
味わい:スモーキー、ハチミツ、ミーティー、ジンジャー、たばこ
アルコール感:5
ピート感:5
 
 
 
総評:5
 
 
 
■ ボトラーズブランド『ザ・ゴールデンカスク』について
 
このウイスキーブランド「ザ・ゴールデンカスク」をリリースしているのが「カンブレサプライ」という会社みたいですね。
1950年代に起業をしたカンブレサプライ社は小規模なウイスキーノベルティを製造していた会社で、1987年にハウスオブマクダフ社が買収。1990年代にボトリング会社に転身し、その後、保税施設を建設し買い付けた樽を熟成させシングルモルトの瓶詰までを自社製造としているみたいです。
ゴールデンカスクブランドは2002年にリリースされマッカラン、ボウモア、ハイランドパークを生産していたみたいですね。
このシリーズは無着色、無冷却濾過、カスクストレングス、シングルカスクとし、樽ナンバーで味わいが違うのでバッチ毎のボトリングごとに唯一無二の味わいを提供しています。
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちは磯の香り。
バニラのような甘み。
アルコールが表立つので香りのかぎ分けが困難ですね。
コショウのスパイス。
全体的にバーボンカスクのそれで、変なエグミとかは全くありません。
 
味わいは口当たりミーティーなざらつきあり、スモーク香が鼻を抜けます。
甘みの大半を覆うアカシアハチミツのコク。
スパイスはジンジャーの酸味と温かさ。
たばこの残り香が喉奥に余韻として長く滞在します。
 
 
 
■ クロフテンギアの考察
 
テイスティングノートにも書きましたが、ミーティーでスモーキーでアカシアハチミツのコクが『クロフテンギア』の真骨頂ですね。
単純なスモーキーウイスキーの味わいに、ロッホローモンドの素直な酒質が奥に垣間見えるのが面白いです。
以前ボトラーズ『イリジデントカスク』のクロフテンギア5年を飲んだときにクロフテンギアの旨味を感じてそれを基にクロフテンギアシリーズを堪能してみたいと思っていましたが、今回も大正解でしたね。
しかしながら、5年から11年熟成へと味わいましたが、やっぱり荒々しいですね凝視
 
カスクストレングス、スモーキー、バーボンカスク、この三拍子が揃ったウイスキーは、私の中では『クロフテンギア』一択なのかも知れませんね。あ、他はキルホーマンしか飲んだことないやよだれ
クロフテンギアはボトラーズであと何点かリリースされてるみたいなので、また買って挑戦してみたいと思います。
 
 
念願であった「座敷わらしハイハイ」が出ると言われる旅館、会津坂下町にある『松林閣』に泊まることが出来ました。
会津出張がことの始まりで、日帰り出張のところを次の日の土曜休みを利用して一泊してきたんですね。
なので自分の車で直行直帰の出張旅行になりますね指差し音譜
 
仕事を終えて夜の『松林閣』に到着。昔ながらの風情あるお屋敷って感じです。
 
 
早速夕食の時間であります。
総木造造りの旅館なので夏の季節はジメッとしています。
冬はこの薪ストーブで暖を取るのでしょうね。
季節を感じることが出来ますね。
 
 
雰囲気良いですね。テーブル席なので楽に着座できますね。
 
 
夕食は定番の刺身、山菜天ぷら、牛肉おろし、会津名産馬刺し(赤み肉の辛子味噌が会津流)、会津名産こづゆ(これめっちゃうまい)、十割蕎麦。
 
 
日本酒も不思議なお酒で、造り手や造り方によって味わいが変わってきます。
飲んだのは「一生青春 吟醸」と「末廣」。
「一生青春」は香り高い梨のような味わい。
「末廣」はこれぞ日本酒の定番でさっぱりした酒粕の味わい。
 
 
十割蕎麦はコシがあり、蕎麦の香りも高いので水分少な目で作られていると思います。
ちなみにお昼時はランチを提供していて、この十割蕎麦が人気みたいですね。
 
 
デザートは葛餅のきな粉がけ。
全部が日本食に特化した夕食になりますねよだれ飛び出すハート
 
 
食後休んでからのお風呂。
なかなか広い。
露天風呂とサウナは改装中でした。
 
 
玄関から見た目の前の廊下。
結構入り組んだ作りのお屋敷です。
廊下には有名人のサイン色紙が飾られています。
所ジョージや明石家さんま、タカトシ等々、特にびっくりしたのは漫画家のこうの史代が来ていたことですね指差し音譜
 
 
 
 
お風呂や座敷わらしの出る離れ家屋に続く渡り廊下です。
 
 
階段は螺旋状になっています。かなり広いです。
 
 
山奥の旅館あるあるで虫は必ずいる事と夏はジメッとしているものの館内の清掃は行き届いているように思えました。
 
 
左の「吾妻五葉松」がその部屋となります。
部屋指定は早期に要予約みたいですね。
今回は一人旅の若い女性が宿泊してる感じでした。勇気あるな目
 
 
螺旋階段の上の休憩室ですが、ここに座敷わらしとおぼしきものの「手あと」があります。
明るいときに写真を撮ろうと思います。
 
 
夜にサイダーが飲みたくなったので、外にある自販機まで買いに行きました。
 
 
私の自室の部屋の写真です。
寝る前に撮りました。
 
 
 
丑三つ時に金縛りに遭いました。
いや~、幽霊って信じるか信じないかは懐疑的な比率がかなり高い自分ですが、まあ、金縛りに遭いましたね。
 
金縛りは学生時代の一人暮らしをしていたときに、一回だけ経験したことがあって、いわゆる医学的に「体が起きていて脳が寝ている状態」だと聞いていたので、ああ、これか!と感じましたね。
 
数十年ぶり、2度目の経験がまさかここだとは思ってもみませんでしたが、仕事疲れもあるだろうし偶然だろうか、いやしかし偶然にしては今日起きますか?って、まあ、不思議な気持ちと少しばかりの恐怖心に芽生えつつ、暗闇で写真を2枚パチリ。
 
 
 
写るわけないか。
 
 
朝起きたら蓮の花が咲いていました。
 
 
これが例の部屋の内部です。
帰り際に撮らせていただきました。
 
 
館内案内図。
私が泊まったのは「姫松」です。
吾妻五葉のすぐ近くなので深夜に座敷わらしが来たのかもしれませんねニコニコ
 
 
ファミマで駄菓子を買っていきました。
これ目当てに夜現れたのかも。ハイハイ音譜
だったら金縛りさすなって話ですがww
最近ファミマで縁日の真似事のように駄菓子置いてありますがあれ何なんですかね?
まあ助かりましたが。
 
 
やはり怪奇現象が多いみたいですね。
 
 
丑三つ時に館内をうろうろする宿泊客も多い様なのでびっくりしないことですね笑
 
 
有名人のサイン色紙結構ありますね。
 
 
これこれ!!
もろ「手形」ですやんパー滝汗
 
 
外観ですが立派なお屋敷なのが分かりますね。
 
 
右側の部屋が例の部屋になります。
赤い小さなピアノが置いてありますね。
 
 
時に幽霊はいるのか否かの論争に終わりはありませんが、見たことないからいないと断言するのは逆説として非科学的要素でもあります。
いない証明として、この世のありとあらゆるものが、分子と原子と電子よる元素により成り立っていて、さらにこれらには重力や引力などの物理法則に基づく自然の原理が作用しています。幽霊はそのどれに当てはまるのかを考えたときに、発生する原理が分かっておらずかなり曖昧という事。そして怪奇現象の多くは恐怖心という精神状態に作用され、人は外部刺激が無くても実際は存在していないモノを鮮明に見てしまう幻覚というものを知覚する性質があるということ。
だがしかし先にも言ったように、証明できないから「いない」とするのもそれは科学的ではありません。
実のところ、物理法則というものの多くはなぜそうなのか証明できないことが多いのです。
例えば重力や引力はそういう力が働くという物理法則だがなぜそうなのかの原理は分かっていません。
例えばA4用紙とA4サイズの鉄板を軽く弓なりにロールすると、紙はもちろんペラペラですが、鉄はなぜか強度を持ちます。
それは性質というもので、なぜそうなるのかは具体的には分かっていません。
水は表面張力の性質があるので丸くなる。雨粒が丸い理由もこれですね。
すなわち幽霊がいる原理もいない原理も分かっておらず、見えたらそれは幽霊という性質のブラックボックス的存在なのだという事でしょう。
 
人間は唯一思考する生き物です。
その思念はどう生まれてどう無くなるのかは分かっていません。
幽霊とは怨念などが発生すると思念が肉体から抜けその場の時空に居残り、標準模型の素粒子を構成する光量子を集める程のエネルギーになるのか、磁場の持つ電磁相互作用によりプラズマの集合体をなすエネルギーになるのか分からないが、しかしそれは言うなれば生物や宇宙などと同様の自然現象の一部なのかもしれません。
 
 
 
 
仕事から帰るとみーちゃんのエサのウェットフードも砕いたドライフードも朝あげていったままの状態だった。
 
ってことはエサを食べてないことになる。
 
また調子悪くなったのかなと思い、水だけでも飲んでもらおうとするが口を付けても一滴も飲まなかった。
 
ほどなくしてみーちゃんが隣の部屋で吐き出したんですね。
 
もちろん何も口にしてないから、嘔吐物は黄色がかった粘膜質の胃液とおぼしきモノ。
 
それを何度も嘔吐しだしたみーちゃん。
 
落ち着くためにそわそわ動くみーちゃん。
 
そしてまた嘔吐。
 
 
みーちゃんは突然バタッと倒れ呼吸が粗くなった。
頭をなでると条件反射で必ず頭を起こすのにそれもしなくなった。
 
 
何したらいいのか分からなくてもどかしくして見てることしかできない非力な自分はどうしようもなく役立たずだった。
 
スマホのLINEに同級生グループから週末飲みの誘いがあって、今そんな場合じゃねーわいと思いつつ、一人の友達の名前を見やると、あ、こいつ看護師だ!
 
20:56「みーちゃんずっと吐いてんだよね」
 
飲みの話には参加せずグループラインに吐露してしまった
 
すると友人の看護師が即座に
 
20:58「暑いから、熱中症かもしれないね」
21:00「風当てて、念のため、濡れたタオルで頭と身体拭いてあげてみて」
 
他のみんなからメッセージ来てたが、すぐに洗面所に行って洗面器に水を張り、タオルを用意した。
 
大丈夫だよと言いながら指示通り濡れタオルで頭と身体を拭いた。
 
あとから調べたら猫は人間みたいに発汗で体温調節が出来ないため、体を濡らして熱を下げる必要があるんだとか。
実際に人間に対しても熱中症は皮膚を露出させ水で濡らして熱放出させるらしいので医学知識は偉大だ。
 
無知な飼い主でごめんねみーちゃん。
 
そして倒れて拍動粗く心拍が上がったままのみーちゃんは一時間後に呼吸も心拍も正常に戻った。
 
見守ることもう丑三つ時、自分も寝なきゃと床に就く。
 
 
翌朝、隣の部屋を見ると段ボールがあり、その陰でみーちゃんが生きてるのかどうか恐る恐る確認した。
 
 
いた!!しかも起きてた!!
コロコロと喉を鳴らしながら死の淵から復活したのでした。
 
 
 
原因はやはり熱中症。
風もない室内だと35度にはなっていたと思う。
バカな飼い主が招いた結果だ。
 
静音のサーキュレーターを買いなおしたが、8時間で切れてしまう使えないモノだった。
しかもサーキュレーターより普通の扇風機のほうが風力は強い。
風力は羽の長さや表面積によるため、サーキュレーターのような短い羽根では風力は通常の扇風機よりかなり弱い。
 
なので普通の扇風機を一日中みーちゃんがいる部屋で回すことにする。
 
そして飲み会には「かんのやゆべし」を持参した。
みーちゃんおかげさまで元気になったよって。
 
 

 

 
LOCH LOMOND
AGED 12 YEARS
 
SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
NON CHILL-FILTERED
 
産地:スコットランド ハイランド地区
原料:モルト
瓶詰:2019年10月
容量:1000ml 免税店商品
アルコール:46%
樽構成:アメリカンオーク
希望小売価格:3980円
 
 
色:琥珀色
トップノート:4
アタック:4
香り:マンゴー、アプリコット、レーズン、バニラ
味わい:ハチミツ、紅茶、巨峰、アニス、ブラックペッパー、タバコ灰、オイリー
アルコール感:4
ピート感:1
 
 
 
総評:5 / 5
 
 
 
■ ロッホローモンドグループについて
 
ロッホローモンド蒸留所は1966年にリトルミル蒸留所の第二蒸留所として建設されたみたいですね。
リトルミル蒸留所は1772年創業というスコットランド最古の蒸留所の一つで、1992年まで蒸留してましたが、1996年に完全閉業し、2004年に博物館として運用する矢先に火事で焼失したみたいです。
1986年にグレンカトリーヌ社に買収されたのが転機で、ポットスチルのネック部分に整流板を備えた所謂、ローモンド蒸留器を2基増設。
1993年にグレーンウイスキー製造の為に連続蒸留器を2基新設。
その5年後にスワンネックポットスチル2基新設。2007年に連続蒸留器を増設。
さらに2台のローモンド蒸留器を増設し、11種類のスピリッツを作り出してます。
日本のニッカウヰスキーのような同工場にてモルトウイスキーとグレーンウイスキーの2種類を作り出すスコッチメーカーは他にないみたいですね。
そして発酵における酵母菌の研究もしており、スコットランドでは日本的なウイスキーメーカーと認識されてるみたいですね。
 

 
ロッホローモンドグループが所有するウイスキーブランドは20品目もあります。
その中に日本でもお馴染みのキャンベルタウンのグレンスコシアがあります。
 
ロッホローモンド蒸留所が作り出しているブランドは【クレイグロッジ、クロフテンギア、グレンダグラス、インチファッド、インチモーン、インチマリン、オールドロスデュー】の8品目になります。
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはマンゴーの淡い香り、アプリコットの熟した香り、干しブドウの蒸した香り。
奥から覗くバニラの甘い香りも芳醇さが漂います。
これらフルーティーな熟成感がありますが、ボトル開栓時のアタックは時折鼻を刺すように感じられますね。
 
味わいは口当たり滑らか。
ファーストタッチは紅茶にハチミツを多く入れたような強い甘み。
巨峰の皮のような後味。
アニスやペッパーのスパイスが中盤から押し寄せ余韻まで長く残ります。
スパイシーさと甘みが口中に残り、オイリーで灰っぽさを感じながらフィニッシュ。
 
 
 
■  TWSC殿堂入りは伊達じゃない
 
これかなり美味しいですね。

複雑な香味と甘みとスパイシーさのバランスが非常に良くマッチしていてブレンダーの腕の秀逸さを感じました。

そしてTWSC殿堂入りも伊達じゃないと思いました。
しかしウイスキーはブレンド品。
バッチ毎に味わいは変わってくるので、殿堂入りはやり過ぎだと思いました。
 
 
 
■ ロッホローモンド12年の考察
 
この12年はノンピート麦芽とピート麦芽の4種類を使用し、ローモンド蒸留器とスワンネック蒸留器でそれぞれのスピリッツを作ります。そしてバーボン樽、リフィル樽、リチャード樽の3種類のアメリカンオーク樽で熟成を経て作られるみたいです。
 
本場のテイスティング評価を見てみようと思ったのですが「ScotchWhisky.com」にて最低のスコアを付けられていました。
2016年にリニューアルされた本商品の当時のテイスティングノートですがやっぱりあじわいはちがうんで
 
 
70点ですよ!?やばいですよね。
 
 
2014年に投資会社のエクスポーネント社がロッホローモンドグループを買収して翌々年にラインナップ刷新なので、まだ本調子じゃなかったのか、スコットランド人のお口に全く合わないのかよく分かりません凝視
 
 
 
■ 余談

 

余談ですが、上でも紹介した「ScotchWhisky.com」で、蒸留所の歴史を学んだり、ウイスキー本場のテイスティングの評価を見ながら嗜んだりしてるのですが、日本の日本最大のウイスキーデータベースを謳うサイト「Dear WHISKY」のスコットランドの蒸留所の歴史の文言が、グーグル翻訳丸写しなんですよね。

 

↓↓

 

 

この2社が提携関係があるのかないのか見つけられなかったのでちょっと気になったんですよね~。

余談でした。

 

 

 

■ ロッホローモンド12年購入歴

 

このロッホローモンド12年は1000mlの免税店バージョンで成城石井で購入しました。

TWSC殿堂入りとのことでどんな味わいなのか気になりますよね指差し

これは常飲したいと思えるシングルモルトウイスキーでしたニコニコ

購入した商品は2019年瓶詰商品で、2022年8月販売分はパッケージがリニューアルされました。

味わいは変わってないらしいです。

※画像は株式会社都光プレスリリースから

 

-記-
【商品情報】商品名、容量、アルコール度数、参考小売価格
「ロッホローモンド クラシック」    700ml 、40%、2,900円+税
「ロッホローモンド 12年」      700ml 、46%、3,900円+税
「ロッホローモンド インチマリン12年」700ml 、46%、4,500円+税
「ロッホローモンド インチモーン12年」700ml 、46%、4,500円+税
「ロッホローモンド 14年」      700ml 、46%、8,000円+税
「ロッホローモンド 18年」      700ml 、46%、10,900円+税
※パッケージ、ボトルのみの変更となります。容量、アルコール度数、入数、価格に変更はございません。

 

 

 

 

 

 

 

 
※画像は米公式ホームページから
 
WESTLAND
PEATED
 
AMERICAN SINGLE MALT WHISKEY
 
NON CHILL-FILTERED
NON COLORING ADDED
 
産地:アメリカ
原料:モルト
容量:30ml
アルコール:46%
樽構成:アメリカンオーク新樽70%、ファーストフィルバーボン樽30%
希望小売価格:700ml / 8,800円(終売品)
 
 
色:麦茶色
トップノート:3
アタック:4
香り:タバコの葉、ハチミツ、オレンジ
味わい:スモーキー、ハチミツ、ピンクペッパー
アルコール感:3
ピート感:3
 
 
 
総評:4.2
 
 
 
■ ウエストランド蒸溜所について
 
アメリカンクラフトウイスキーメーカーの先駆者ウエストランド。
アメリカンモルトウイスキー協会を立ち上げ、アメリカンシングルモルトを盛り上げようと尽力しているみたいです。
シアトルの地に蒸溜所を建設した理由は、良質な水源と熟成に最適な環境とピートが採れるといったウイスキー作りに最良な土地だかららしいですね。
 
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはスモーキーで乾燥したタバコの葉っぱ。
ほんのりハチミツの甘さがあり、オレンジの酸味が立ちます。
それらが飛んで樽香の芳ばしさが出てくるとバニラのような甘みも感じました。
アタックは結構あり芳香はグッドスメル。
 
味わいは口当たり滑らかで、まずスモーク香が鼻を抜けスモークは苦味とざらつきを舌に置いて行きます。
甘みはハチミツでコクがあります。
ピンクペッパーの酸味が現れ、ピリピリとスパイシーさでフィニッシュ。
 
 
 
■  ウエストランドシングルモルトの考察
 
ウエストランドを3種類テイスティングしましたが、このピーテッドがウエストランドシングルモルトの完成形であるなと感じました。
ピーテッドウイスキーの五角形のフルバランスを表したような出来です。
何か特化した特徴よりも全部のバランスを考えてブレンドのしたかのような仕上がりのウイスキーですね。
 
アナウンスでは通常の5種類のモルト原酒に、スコットランド産の55ppmヘビリーピーテッドを20%の比率でブレンドしているみたいです。それによりモルトの甘くクリーミーな味わいと、程よいスモーク香がベストに絡み合ってるんですね。
 
近年ではテロワール理論に沿ってアメリカ産のピーテッドモルトに切り替え、樽材も現地産のギャリアナオーク材による原酒がウエストランドの主軸として成功しています。
そしてこれまでに培った3種類のシングルモルトを一つのボトルに集約し、それにより初期に生まれたシングルモルトの3種類は終売となったみたいですね。
まだ店頭には在庫として置いてあったりしますので探してみてはいかがでしょうか。
私もピーテッド、シェリーウッドが売ってたら買おうと思っています。