バスクの旅〜ビアリッツ〜 | ケンブリッジ生活・サンディエゴ生活

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2019年からのイギリス・ケンブリッジ生活を機にブログを始めました。2023年春からは、アメリカのサンディエゴに暮らしています。

南フランスのリゾート地。ビアリッツ。

かつて、貴族や王族が好んで夏を過ごした海辺の街。

 

 

そこに行く予定はなかった、、、。

この日はバイヨンヌで買い物をしたり食事をしたりして過ごそうと思っていたのだ。

 

まだ朝早い時間にバイヨンヌ駅に降り立つと、街は「バイヨンヌ祭り」中盤を迎えた朝の様相だった。

前夜から飲み続けて朝を迎えたらしき人々が疲れた顔で歩いている。警備員、ブースを設置し始める人たち、カフェでコーヒーを飲む人々は、濃厚に盛り上がってゆくだろう1日に備えていた。

白々として、まだ静かな朝なのに、これから始まるざわめきの、喧騒の予感が街に満ちていた。

私たちは、かなりの混雑が予想されるこの街にいることをやめて、近くのビアリッツに行くことにした。

 

ただ、お祭りのための臨時のバス乗り場や時刻表に戸惑い、タクシーも見当たらない。

停まっているバスの運転手さんに聞いたら、そのバスがビアリッツ駅へ行くというので乗り込んだ。お祭りのために、なんと料金はタダだった。

 

 

そして、辿り着いたビアリッツ駅。がらーんとして、周りに何もない。

ビーチや市街は、また離れたところにあるようだ。(いつもの通り、行き当たりばったり)

ここにも、タクシーがいない。

困っていたら、そこで立ち話していたバスの運転手さんが、どこに行くの?と聞いてくれた。

ビアリッツのビーチに行きたいというと「俺のバスが、そっちに行くから乗りな!今、バス回してくるからよっ」みたいな明るいノリで、本当にロータリーをぐるっとバスを回してやってきて目の前でドアを開けてくれた。ちなみに、このバスもタダ。

この地域のバスの運転手さんは、とても親切で驚いた。

 

そしてやってきたビアリッツの街は、フランスのリゾートという雰囲気でなんだかオシャレだった。ショーウィンドーには青と白のストライプのシャツが飾られ、ショコラティエが沢山あって、店で働いている人たちも垢抜けて見えた。

 

そんな雰囲気を楽しみながら、お土産屋さんで買い物をしたり、教会を訪れたりしながら、街を歩いた。

 

↑海辺の教会。床のタイルが素敵。

 

↑ゴミ箱。ビアリッツはリゾート地になる前は捕鯨の盛んな漁村だったらしい。

 

高台に向かって坂道を上がってゆくと市場があった。

 

 

私は市場が大好きだ。旅先で市場をのぞく度に、初めてみる地元野菜や、新鮮な魚介類を食べてみたくなる。いつか、旅先でキッチン付きのところに泊まり、その地元の食材を料理して楽しんでみたいと思っている。

 

さて、ここの市場は2棟に分かれていた。片方は野菜、果物、パン、チーズ、ハムなどが売られていて入り口では新鮮なフランボワーズの甘い香りがしていた。

 

 

そしてもう片方は海産物が売られている建物で、2階に簡単な席があって、下で購入したものをそこで食べられるようになっていた。

 

 

生牡蠣半ダースとグラスワインのセットが€7、50!安い!

これに、ランゴスティー二、小さな容器入りのアイオリソースを注文して2階で食べることにした。2階には、他にウニを食べている男性が1人だけいた。

 

 

生牡蠣は、身が大きくて、重たい分厚い殻を持ち上げて口に滑らせると、潮の香りがしてなめらかな食感とともに、口の中に海が広がるようだった。

ひんやりと冷たくて、幾つでも食べられそうだった。

エビも、ロブスターのような甘味があって最高。

 

ここに住みたい!と、一瞬思った。

 

市場の建物の外にも店が並んでいて、バッグや服を売っており、買い物客で賑わっていた。

 

 

そして、市場を囲むように周りの建物の1階部分はレストランが並び、外のテラス席は食事をする観光客で埋まっていた。

 

 

ビアリッツの海は、遠くまでベージュの砂浜が続いていて、海は透明度が高くて、とても綺麗だった。海辺の散歩道は長くて、見晴らしがよくて気持ちの良いところだった。

サーフィンも盛んらしく、サーフボードのデザインをよく目にした。

 

↑お土産に買ったキッチンタオル。

 

ビアリッツでのんびり過ごした後、ビアリッツ空港から夕方の飛行機でスタンステッド空港に帰ってきた。

バイヨンヌ、サン・セバスチャン、パンプローナ、サン・ジャン・ド・ピエ・ド・ポー、そしてビアリッツを訪れたバスクの旅だった。