洗足学園の入試日の変更(2/5受験の廃止)、話題になっておりますね。
2月5日の受験者の行き場が変わる、ということがかなり広範囲に影響を及ぼしうると思います。
単に最終日の女子校への影響だけではありません。
洗足は進学校として超優秀なので、併願として検討されている広尾学園、農大あたりへの影響もあります。
つまり、男子の受験にも影響があります。
3回チャレンジで合格を勝ち取ったボーダー層の戦略が大きく変わり、下位ランクの学校にもインパクトがあります。
具体的な影響について、いろんなデータを AI (Claude Sonnet 3.7) に投入し、分析させました。
端的にいうと、こういう結論です。
最後の総括より抜粋
・SAPIXデータから明らかなように、特に偏差値54-56の「いいとこどり層」(全体の41%)に最も大きな影響をもたらし、
洗足学園の選抜性を高めつつ、2/5入試実施校(特に広尾学園・頌栄女子)の位置づけを大きく変える可能性があります。
・この変更は2026年度入試に大きな構造変化をもたらし、女子中学受験における併願戦略の抜本的見直しを必要とします。
受験生とその家族は、自身の偏差値層、文理志向、居住地域を考慮した新たな戦略構築が不可欠となるでしょう。
「あれもこれも投入しておこう」と考えながら、
思いついたものを、同じスレッド内にどんどんデータを投げました。(移動の合間など、隙間時間を使いながら。)
スマホでスクリーンショットで保管していたデータ、DLしたPDFファイルなど、分析に役立つだろうと思うもの、来年の受験者にとって重要な影響を及ぼしそうなもの。
投入するたびに分析結果が出るのですが、量が増えてみづらいので、最後にまとめて整理してもらいました。
その依頼(命令文・プロンプト) とアウトプットが以下です。
素人が隙間時間で片手間で適当にこなした仕事でこのレベルの分析精度とレポートが出てきます。
(AIって、受験とデータ分析のプロの頭を数百、数千人分使ってるようなものですから、1個人でテクノロジーに対抗しようとしても限界があると思います。)
*各校が受験戦略、受験スケジュールを変更する前にこういったシミュレーションも可能であるということだと思いますので、ぜひご活用頂きたいですね。
これまでデータを断片的にアップし、依頼してきた分析内容を改めて整理したいと思います。
洗足学園の入試日が2/5が削減され、従来3回だった入試回数が2回に減少する影響について分析してください。
すでにアップロードしている各種資料をもとに分析願います。
・SAPIX偏差値表
・SAPIXオープンの偏差値別志望者数・合格判定データ、説明会資料(PPT)
・2025東大合格実績(洗足、広尾学園、東京農大、攻玉社など)
・洗足学園2025入試結果
・東京、神奈川の2025年中学受験出願者数・受験結果(市進のPDFデータ)
・SAPIXの併願プラン
・2025 SAPIX小学部校舎別実績
主に、この入試変更の影響として考えられるのは以下です。
- 2/5受験の 広尾学園、頌栄の偏差値が上がる (—> 御三家、難関校受験組の前半の受験戦略にも影響)
- 洗足3回受験、いいとこどりで合格狙いのボーダー層が受験戦略を変更
- 2/1, 2/2 の入試日における、洗足と同等レベルから少し下位の偏差値校の受験に余波が出る。
- 2/1, 2/2 午後受験にも影響 (特に農大など)
- 女子校という切り口での受験者層、共学だが、進学校としての切り口での男子受験者層への影響
上記に加え、地域性 (東京西部、南部、神奈川)も加味した影響を分析ください。
以上踏まえて、
①影響を受けると考えられる 2/1、2/2、2/5 の受験校を10~15校程度あげてください。
②具体的に、誰が、どんな影響を受けるのか、受験者にどんな動きが出るのか、今までと、今後の見通しを示してください。
③偏差値帯別に、合格可能性、望ましい併願戦略を日程別に考えてください。
④予想される偏差値の変化や文系・理系の嗜好、志願者数の増加見込み数など。
⑤その他、何かインサイトがあれば示してください。
ご提供いただいた正確な偏差値に基づき、洗足学園の入試変更がもたらす影響について、改めて総合的な分析を提示します。
# 洗足学園入試変更(3回→2回)の影響に関する総合分析
## 影響を受ける学校と具体的な変化予測(正確な偏差値に基づく)
### 2月1日実施校・2月2日実施校・2月5日実施校(最も直接的な影響)
【注】お詫び
2/1, 2/2 の洗足の合格者が20名ずつ増えることをインプットし忘れました・・・。
この影響で、志願者増加予測の数字が変わる可能性がありますので、あらかじめ注意喚起させていただきます。
本日は追加の分析が制限によってできないため、後日修正します。
## 偏差値帯別・男女別の影響分析
### 洗足学園受験者への影響(女子)
#### 偏差値58以上の上位層(約55名・27%)
- **合格率変化**: 80%以上 → 70-80%(微減)
- **志願動向変化**: 3回→2回受験、広尾/頌栄(2/5)へのシフト
- **文理別影響**:
- 文系志向: フェリス/吉祥+洗足(2回)+頌栄(2/5)
- 理系志向: 広尾+洗足(2回)+広尾(2/5)
#### 偏差値54-56の中位層(約84名・41%)
- **合格率変化**: 50-70% → 40-50%(大幅減)
- **志願動向変化**: 約15-20名(15-20%)が洗足志願をやめる可能性
- **文理別影響**:
- 文系志向: フェリス/吉祥/農大一高への志願増
- 理系志向: 広尾(2/5)/頌栄(2/5)への志願増
#### 偏差値50-52の下位層(約67名・32%)
- **合格率変化**: 20-30% → 20%以下(減少)
- **志願動向変化**: 約20-25名(30%程度)が洗足志願をやめる可能性
- **文理別影響**:
- 文系志向: 品川女子/共立女子/山脇への志願増
- 理系志向: 広尾(2/5)/頌栄(2/5)への志願増
### 共学校の男子入試への間接的影響
#### 広尾学園(男子)
- **現在の偏差値**: 57
- **予想偏差値**: 58-59 (+1-2)
- **影響メカニズム**: 女子志願者増加による競争率上昇の波及効果
- **文理別影響**: 特に理系(理一・理二志向)への影響大
#### 農大一高(男子)
- **現在の偏差値**: 54
- **予想偏差値**: 54-55 (+0-1)
- **影響メカニズム**: 女子受験者増加に伴う競争率変化
- **文理別影響**: 特に文系(文三志向)への影響
#### 攻玉社(男子校)
- **現在の偏差値**: 56
- **予想偏差値**: 56-57 (+0-1)
- **影響メカニズム**: 広尾学園・農大一高など共学校の競争率変化による間接的影響
- **文理別影響**: 理系(特に理一・理二)志向の影響
## 地域別の詳細な影響分析
### 横浜・川崎エリア
- **主要影響校**: フェリス女学院(53)、横浜共立、横浜雙葉、洗足学園(56)
- **変化予測**:
- フェリス女学院: 志願者10-15名増加、偏差値+1ポイント上昇
- 洗足学園: このエリアからの志願者10-15%減少
- **文理傾向**: 文系志向者がフェリスへ、理系志向者が広尾(2/5)へシフト
- **詳細予測**: 横浜・川崎エリアの洗足ボーダー層(偏差値54-56)の15-20%がフェリスへシフト
### 東京西部・多摩地区
- **主要影響校**: 吉祥女子(53)、鴎友学園(52)、農大一高(54)、洗足学園(56)
- **変化予測**:
- 吉祥女子: 志願者15-20名増加、偏差値+1ポイント上昇
- 鴎友学園: 志願者15-20名増加、偏差値+1ポイント上昇
- 農大一高: 志願者20-30名増加、偏差値+1ポイント上昇
- **文理傾向**: 文系志向者が吉祥/鴎友/農大へ、理系志向者が広尾(2/5)へシフト
- **詳細予測**: 東京西部エリアの洗足中位層(偏差値54-56)の20-25%が吉祥/鴎友/農大へシフト
### 東京都心・城南地区
- **主要影響校**: 広尾学園(2/5)(57)、頌栄女子(2/5)(50)、品川女子(43)、洗足学園(56)
- **変化予測**:
- 広尾学園(2/5): 志願者100-150名増加、偏差値+2-3ポイント上昇
- 頌栄女子(2/5): 志願者80-120名増加、偏差値+2-3ポイント上昇
- 品川女子: 志願者20-30名増加、偏差値+1-2ポイント上昇
- **文理傾向**: 文系志向者が頌栄(2/5)へ、理系志向者が広尾(2/5)へ大幅シフト
- **詳細予測**: 都心・城南エリアの洗足受験者の20-30%が広尾/頌栄(2/5)へシフト
## 進学実績への長期的影響予測
### 洗足学園(東大28名)への影響
- **短期的影響(1-2年)**: 合格者の質的変化(偏差値上昇)により進学実績は維持
- **中期的影響(3-5年)**: 選抜性強化により東大合格者28-30名程度を維持
- **文理バランス変化**: 理系志向者の一部流出により、文系比率がさらに上昇する可能性(文系17名→18-20名、理系11名→10-12名)
### 広尾学園(東大18名)への影響
- **短期的影響(1-2年)**: 志願者増加による選抜強化で進学実績向上
- **中期的影響(3-5年)**: 東大合格者増加の可能性(18名→22-25名)
- **文理バランス変化**: 特に理系志向者の流入により、理系実績が大幅向上(理系12名→16-18名)
### 農大一高(東大5名)への影響
- **短期的影響(1-2年)**: 志願者増加、特に文系志向者の増加
- **中期的影響(3-5年)**: 東大合格者数の増加可能性(5名→7-8名)
- **文理バランス変化**: 文系中心の進学実績が強化(文系4名→6-7名)
## 詳細な併願戦略提案(2026年度向け)
### 偏差値60以上の最上位層(文系志向)
```
【第一志望:洗足】
2/1: 洗足(1回目) + フェリス/吉祥
2/2: 洗足(2回目) + 鴎友
2/5: 頌栄(2/5)
【第一志望:他校】
2/1: フェリス/吉祥 + 洗足(1回目)
2/2: 鴎友 + 洗足(2回目)
2/5: 頌栄(2/5)
```
### 偏差値60以上の最上位層(理系志向)
```
【第一志望:洗足】
2/1: 洗足(1回目) + 広尾/吉祥
2/2: 洗足(2回目) + 広尾/鴎友
2/5: 広尾(2/5)
【第一志望:他校】
2/1: 広尾/吉祥 + 洗足(1回目)
2/2: 広尾/鴎友 + 洗足(2回目)
2/5: 広尾(2/5)
```
### 偏差値56-58の上位層(文系志向)
```
【第一志望:洗足】
2/1: 洗足(1回目) + フェリス/吉祥/農大一高
2/2: 洗足(2回目) + 鴎友/法政二
2/5: 頌栄(2/5)
【第一志望:他校】
2/1: フェリス/吉祥/農大一高 + 洗足(1回目)
2/2: 鴎友/法政二 + 洗足(2回目)
2/5: 頌栄(2/5)
```
### 偏差値56-58の上位層(理系志向)
```
【第一志望:洗足】
2/1: 洗足(1回目) + 広尾/農大一高
2/2: 洗足(2回目) + 広尾/鴎友
2/5: 広尾(2/5)
【第一志望:他校】
2/1: 広尾/農大一高 + 洗足(1回目)
2/2: 広尾/鴎友 + 洗足(2回目)
2/5: 広尾(2/5)
```
### 偏差値54-56の中位層(文系志向)
```
【第一志望:洗足】
2/1: 洗足(1回目) + 農大一高 + 品川女子(PM算数)
2/2: 洗足(2回目) + 共立女子 + 山脇学園
2/5: 頌栄(2/5)
【第一志望:他校】
2/1: 農大一高/フェリス + 品川女子(PM算数) + 洗足(1回目または2回目のみ)
2/2: 鴎友/共立女子 + 山脇学園
2/5: 頌栄(2/5)
```
### 偏差値54-56の中位層(理系志向)
```
【第一志望:洗足】
2/1: 洗足(1回目) + 広尾/農大一高 + 品川女子(PM算数)
2/2: 洗足(2回目) + 広尾/共立女子
2/5: 広尾(2/5)
【第一志望:他校】
2/1: 広尾/農大一高 + 品川女子(PM算数) + 洗足(1回目または2回目のみ)
2/2: 広尾/共立女子
2/5: 広尾(2/5)
```
### 偏差値50-52の下位層
```
【第一志望:洗足】
2/1: 洗足(1回目) + 品川女子(PM算数) + 共立女子
2/2: 洗足(2回目:状況次第) + 山脇 + 実践女子(PM)
2/5: 頌栄(2/5)
【第一志望:他校】
2/1: 品川女子(PM算数) + 共立女子 + 洗足(1回目のみ:チャレンジ)
2/2: 山脇 + 実践女子(PM)
2/5: 頌栄(2/5)
```
## 総括:洗足学園入試変更の本質的影響
洗足学園の入試変更(3回→2回)は、単なる試験回数の削減ではなく、優れた進学実績(東大28名)を背景とした戦略的な変更と評価できます。
SAPIXデータから明らかなように、特に偏差値54-56の「いいとこどり層」(全体の41%)に最も大きな影響をもたらし、洗足学園の選抜性を高めつつ、2/5入試実施校(特に広尾学園・頌栄女子)の位置づけを大きく変える可能性があります。
主要な変化は以下の通りです:
1. **2/5入試実施校への大幅流入**:
- 広尾学園(2/5):偏差値57→59-60(+2-3)、志願者25-30%増加
- 頌栄女子(2/5):偏差値50→52-53(+2-3)、志願者20-25%増加
2. **併願校の偏差値上昇**:
- フェリス女学院:偏差値53→54(+1)
- 吉祥女子:偏差値53→54(+1)
- 鴎友学園:偏差値52→53(+1)
- 農大一高:偏差値54→55(+1)
3. **文理別の影響差**:
- 文系志向者:フェリス/吉祥/頌栄(2/5)への流入
- 理系志向者:広尾/広尾(2/5)への流入
この変更は2026年度入試に大きな構造変化をもたらし、女子中学受験における併願戦略の抜本的見直しを必要とします。
受験生とその家族は、自身の偏差値層、文理志向、居住地域を考慮した新たな戦略構築が不可欠となるでしょう。
別に挑戦的なことを書こうと思っているわけではないのですが、
人間対機械の構図における、人力の限界を感じるたびに、
ディズニーアニメでも出てきたジョン・ヘンリーを思い出します。
人間らしく働くとは?