元漫画少女の雑記帳 -6ページ目

ライフ・オブ・パイ(2)

それから虎。
85%ほどCGで作られたんだそうだ。
しかもナルニアのスタッフが。
ナルニア国物語といえば、ライオンのアスラン。
だから虎の出来の良さも納得!

ついでに虎の名前は
リチャード・パーカー。
はい、ここテストに出ますよ~ってもんだ。
つまりこの虎の名前も伏線のひとつ。


パイ役の少年は演技未経験だそう。
彼は表情が凄くいい。おまけにハンサムだし。
これからが楽しみです。
(今は"パイ"がインド舞踊を集団で踊ったりするのは見たくないなあ汗

それからこの作品の感想を色々見てみたけど、

>漂流前が退屈
漂流前もビシバシ伏線入ってます。
しっかり描いた人物描写。これ大切かも。
あとは茶畑の山の形とか記憶に留めるといいかも。

>虎の退場があっさりしすぎ
あの場で涙涙のお別れだと、パイの悲しみや頑張りを考えたら安っぽくなる。
だってあの虎は…ごほんごほん。

>綺麗な映像だった
ですよね(^^)
海と空、シム・シメールの絵のような虎と星、ラッセンの絵のような海中の光景、
迫力満点の嵐のシーン…、全てが美しくて、そして残酷。
有名な鯨のシーンなんて、その後がね…。

これ映画館で見るべきだったな。
リバイバル放映しないかなあ。

ライフ・オブ・パイ(映画)

久し振りに心をえぐられた…何度も見たくなる映画に出会えた。

単なる虎が出てくる動物映画だと思ってた。
虎と漂流…(´・ω・`)
子供向けファンタジーだろうな~
でも虎は見たいな~と。

ところがどっこい!!だった。

物語はインドから始まる。
ヒンズー教、キリスト教、イスラム教と色々な宗教に興味を持つ少年、パイ。
動物園を経営する現実的な性格の父、
敬虔なヒンズー教徒である母、そして兄。
最初はパイとその家族の描写で、彼らの性格を見せる。

そんな一家は経済的な事情でカナダへ移住する事に。
動物たちは北米で売る事になり、一緒に貨物船に乗ったが、その船が嵐で沈没。
生き残ったパイのボートには、
足を骨折したシマウマ
子供を失ったメスのオランウータン
シマウマやオランウータンを襲うハイエナがいた。
そしてハイエナがオランウータンを遂に殺し、パイの怒りが頂点に達した瞬間
船倉から飛び出してきた虎。

やがてパイと虎は7ヶ月余り一緒に過ごす事になる。

美しい幻想的な映像、海とは思えない穏やか過ぎる海面、
なぜか伸びないパイのヒゲ。

そして最後に語られるもうひとつの漂流紀。

この映画は伏線が張られまくりなので、登場人物たちと、
なぜ海なのに異様に波が穏やかなのか等の違和感はしっかり記憶する事をお勧めします。

違和感…どうせ映画だしとか子供向け?(そんな事は決してない)だから
こんなもんでしょ?なんて思ったけど、あっと驚くタメゴローってやつだ。


それにしてもインド美人ってマジで美しい。
パイのお母さん役の美人が40代だそうでびっくりしました。

GANTZ(ガンツ)/奥浩哉

映画やアニメになった長編(全37巻)。

個人的には仏像の話までは好きだったけど~って感じ。

作者が映画好きだなと良く判るSF物です。

少年たちは線路に転落した酔っ払いを救助しようとしていて死亡した筈だった。
迫ってきた電車、散乱した体のパーツ。
しかし、気付くと知らない部屋にいた。
そこは死者の部屋。

シンプルな部屋の中には大きな黒い球がある。
やがて球に文字が浮かび上がる。
宇宙人を退治しろと。


いやはやグロい。エロい。
だけど面白い。
時々設定が不安定になるという甘さはあるものの、
奇抜で残酷な宇宙人との躍動感がある戦いに息を飲む。

絵が上手で綺麗なのも魅力的。

最終回は…個人的には力が抜けたけど、どう感じるかは人それぞれだし(^^)

あ、私の一番のお気に入りは、加藤くんの事が大好きな
岸本さんのエピソードです(*^▽^*)

大奥/よしながふみ

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10巻まで読みました。
8巻から登場した青沼(長崎出身のオランダ人ハーフ)と平賀源内の登場から、
正直惰性で買っていた「大奥」が一気に面白くなり、新刊が楽しみになってました。

しかあし!
よしながふみさんもなかなか容赦ない。
10巻のあまりにもの展開で心にポカンと穴が開き、どうやらメロディー最新号を
読めば救われるとの事で、結局買いましたとも(>_<)
ちなみに付録はサイファの手帳。懐かしいなあ。
サイファがLALAに掲載されてた時、毎月買ってましたわ~♪

さてさて、本題。
ドラマや映画にもなった、男女逆転歴史物ですが
青沼(男)、平賀源内(女)、田沼意次(女)、そして
大奥で蘭学を教える青沼の生徒たちによる、男女逆転の原因となった
赤面疱瘡の治療法の模索が兎に角面白くワクワクする。

今までの上様(女)と男たちの愛憎エピソード的な物はない。
赤面疱瘡対策チームの一進一退がメインで、登場人物たちもかなり魅力的。

ワクワクワクワク…
そして山から谷底へ。
んでメロディー掲載の最新作でちょっと救われる…と。

青沼チームの話は番外編でもまた読みたいっ!

うしとら/山岸凉子

「チェーザレ」「バガボンド」のモーニングに山岸凉子が登場!
いつコミックスになるか分からないしで久し振りにモーニング買いました(^ω^)

本当はタイトルの「うしとら」は漢字で、良のてっぺんの点がない字ですが
残念ながら、その字は打ち込めないようなのでひらがなで。

「ケサランパサラン」で取り上げていた(正直ウンザリした)
家相のエピソードもありますが、現実なのかそうではないのか
曖昧な感じもする、久し振りの山岸スパイスが利いた短編です。
ちなみに26日発売号に掲載されるのが中編なので、今回のと併せて
前中後編の短編になります。
カラーも山岸さん!って感じの色合い。
表紙の仏像画はただただ美しい。

ストーリーは母子家庭状態の家に逃げ込んだ脱獄者。
何も知らない母親と怯える幼児。
昔の作品好きにはたまらない感じ!
バレエや自分話もいいけど、やっぱりこれ系のが好きだな。

後編が楽しみです(*^▽^*)