ポルガラさん所でユーザーイベントやるみたいなので支援


sabacan presents

「兄貴とメリークマします?」

詳細はポルガラさん所のブログ「ポルガラからの手紙 」を見てください。

・・・要するにみんなでクマーになって兄貴と戦おうってイベントです。貞子戦ではヘビだったかな?

面白い光景になりそうな予感w

時間があれば、自前のおにぎり持って参戦しますノ


ちなみに今週のライチですが・・・22日のクリスマスイベント、遅刻して見れずorz

年末は忙しいですね。25日も・・・多分無理です・・・。


ちなみにファーストキャラのサムライは 

ウィスプ狩りにいく→ミスで死亡→HP未来だった→不貞寝

この4連コンボ以来動いてませんw


・・・しっかり動かさないと、全然育たないのは分かってるんですけどね・・・


朝出かけようとしたら、車のフロントガラスが凍ってました。冬だな・・・

作者は冬が嫌いです。寒いから。

こんな季節はのんびりコタツに入ってゲーム三昧・・・と行きたいんですけど。年末まで休めそうにありませんorz


さて、第42章、いかがでしたでしょうか?

今回はなかなかネタが思いつかず、けっこう苦労しました^^;

当初は、マオが何故故郷にも帰らずキングシャークを釣ろうとしているのか、その理由をオチにしようと思ってました。

けど幾ら考えても「面白くてくだらない理由」が思いつかず、結局こんなオチになりました。

・・・もう少し作者に面白い事を考える力があれば・・・難しいですねー;;


ちなみにコレ、3部作のラストでしたが、よく見ると最初は9月に書いているんですね・・・・まあこの遅筆でだらだらと書いているダメ具合。

まあ・・・多分、まだまだネタを思いついたらダラダラ書くといった感じの更新ペースになると思いますが、気長にお待ち下さいノ

・・・それだとブログが滞るので、たまには何か適当に書きます。適当に覗いて適当にコメントで置いていってくれれば幸いです。


あと最後に勝手支援

ユーザーイベント妨害に運営側の積極的な対応を求める署名

http://www.geocities.jp/nec_moe/syomei.htm

ユーザーイベントの運営者に知り合いが居るってわけではありませんが、こういうイベントを企画する事って貴重ですし、それをバカの手で潰されるのは腹立たしいので、支援リンク貼ってみました。

すずまりさんトコの記事見てみると、妨害者出たみたいですね。けどLDさせられてたみたいなので、一応運営も動いたって事なんでしょうか。

今後も積極的に動いてくれる事を期待しておきます。

大豆・・・ミツキ商会から購入(第41章 参照)
 湧き水・・・レクスール川のグリードルから採取
 コットンの布束・・・ビスク西の裁縫屋で購入
 ソウルオブヤマト・・・シェル・レランに在庫有り。シレーナがガルム回廊から大量に持ち帰ってきたらしい。
 とうがらし・・・ヌブール村で購入
 オルヴァンの肉・・・武装コックに狩ってきてもらった
 ソウルオブシルクロード・・・マオより借用(第40章 参照)
 
 キッチンカウンターの上に、全ての材料が並べられた。その前に立つのは、マスターシェフ包丁と気まぐれフライパンを構えたライチ。
 そして厨房には、この珍しい料理を一目見ようと集まった、お祭り好きのシェフ達。
 今まさに、ここレストラン「シェル・レラン」で、ダイアロス初となる「中華料理」が作られようとしていた。
 数十の視線を受け、ライチはゆっくりとその手を動かし始めた。
 棚からボウルを取り出し、水を張る。
 そして。
 カウンターに置かれた小さな丸い食材、大豆を摘むと。
 そのボウルの中に、ポチャンと投入。
 「・・・えと、これを一晩浸けておきます。今日はこれで終わりー。」
 ・・・一瞬の間が空いて。
 「「「「「・・・って、それだけかよ!!」」」」」
 シェフ全員の声が、見事にハモった。


 そんな事がありながらも、翌日ちゃんと豆腐は完成。続いて麻婆豆腐も完成させた。
 その物珍しい赤い料理に、シェフ達が群がってくる。
 「これが中華料理というやつか。確かにドラキアにもダイアロスにも無いタイプの料理だな。」
 「赤いのは唐辛子デスか。豆腐の淡泊さが辛さを和らげて、ほどよい味に仕上がっていそうデスね。」
 「これは挽いたオルヴァン肉かな。粒々で柔らかな食感が想像出来るぜ。」
 シェフ達はあれこれと批評する。
 と、その中で「美味しそうだなー、食べたいなー。」と呟くシェフが一人。
 何を隠そう、作った本人。ライチであった。
 ライチは皿の前で一人、じっとそれを見つめる。
 周りのシェフ達の会話が、だんだんと遠ざかっていく。
 視界がどんどん狭まり、頭がボォーッとしてきて。
 その目に映るのは、ついに麻婆豆腐だけになった時。
 
 「「「あーーーー!!!」」」
 周りにいたシェフ達が声を上げた。
 
 早業だった。
 懐からスプーンを取り出し、麻婆豆腐を掬い、食べるまで、僅か0.5秒の出来事だった。
 「美味しい! 辛くてトロトロで、食べた事のない味!」
 ライチは再びスプーンを麻婆豆腐の中へ突っ込み、そして食べる。
 皿を引き寄せ、誰にもとられないよう身体でガードする。
 その目は既に野生の猫のそれだった。
 「ちょっとライチ君、それはお客さんに・・・。」
 そう言いかけたシェフを「ぎにゃああ!!」と威嚇して、相手が怯んだ隙に更に食べる。
 掬う、食べる。掬う、食べる。
 周りが唖然とする中、ライチのスプーンは進み。
 「・・・あれ?」
 皿が空になってようやく、ライチは我に返った。
 「・・・あ、食べちゃった。」
 
 シェフ達の視線が、まるでフローズンビームのように冷たくライチに突き刺さる。
 「・・・えと、えと。」
 その空気を感じ取ったのか、ライチは辺りをキョロキョロしてオロオロと。
 「えと、あの、だ、大丈夫だって! だってほら、実は失敗したときのために、豆腐もオルヴァン肉も唐辛子も2つあるんだよ。だからだから・・・あと2つ作れるから、問題なーし。さて作ろうかなー。」
 そう言って、ライチはフライパンを手に取った。
 と、シェフの一人が言う。
 「だったらライチ、2つ作って1つは俺たちに試食させてくれよ。」
 ライチは少し考え、そして答える。
 「うーん、いいよ。ソウルオブシルクロード、もう少し使っちゃってもばれないと思うしー。」
 と、それを聞いた他のシェフが言った。
 「なあなあ、だったらもう少し多く作ってくれよ。オルヴァン肉なら俺が沢山持ってるしさ。」
 更に他のシェフも言う。
 「おお、いいなそれ。大豆だって、あの、名前、あれ、ええっと、そうそう、桜吹雪商会から買えばいいし。」
 「あ、私、豆腐持ってるよ! だからすぐ作れるわ!」
 「拙者、ヌブールまでテレポできるですよ。1分で唐辛子買ってこれるですよ。」
 流石にライチは躊躇する。
 「ええー、でも・・・そんな使ったら無くなっちゃう。」
 と、誰かがライチの耳元で囁いた。
 「でもライチ君。沢山作れば、君もまだまだ食べられるんじゃない?」
 それだけで、ライチの自制心はガラガラと崩れ去った。


 机の上には無数の麻婆豆腐。
 シェフ達はスプーンを取り出し、それぞれの言葉で品評しながら、それをむさぼり食う。
 ライチもまた「美味しい! 美味しい!」と言いながらそれを食べ。
 いつの間にか酒が出てきて、宴会が始まり。
 夜が更けていった。


 そして。
 「ほう、これは私が思ってた以上アル。」
 箸を動かす手を休めず、マオは賛辞の言葉を続ける。
 「辛さも、食感も、火の通り具合も秀逸ネ。いや、流石はシェル・レランアル。こんな美味しい麻婆豆腐、国でも滅多に食べられないアルよ。」
 「はは・・・ありがとです。」
 ライチは多少引きつった笑いを浮かべる。
 「ふう、美味しかったアル。ごちそうさまアルよ。」
 マオは満足そうな表情を浮かべた。
 「おそまつさまでしたー。えっと、あ、あのー。」
 ライチは懐から、巻物を取り出してマオに差し出す。
 「えと、あの、これ、ソウルオブシルクロードです。返しますね。」
 「はい、確かに受け取ったアル。そうアルな、また頼む時があると思うから、その時は宜しくアル。」
 その言葉に、ライチは一瞬ビクッとした表情を浮かべ。
 「えっと、あはは・・・そうですね、その時はまたよろしくー。じゃ、えと、僕はこれでー。」
 ライチは逃げるように、その場を後にした。
 「・・・どうしたんアルか・・・まあいいアル。」
 マオはそう言って、ソウルオブシルクロードを懐に仕舞った。
 それの使用回数が、残り1回ということに気づかないまま・・・。
 (第42章 完)

仕込み番傘って銃もあったんですねー。街中でたまに売られてるヤツはガチャ産の槍だったのですね。

銃コンプまでの道のりが遠のいていく・・・

って実は手順作成済みです。後は材料揃えて実際にやるだけなのです。

ちなみに手順(シルバーゴールド使いまくりですが)

・ウイングトマホーク(風8)+ストーンリング(土7)→大成功 パンダのペンダント(変異8)

・ウイングトマホーク(風8)+ストーンリング(土7)→ミラクル ピュアマター(力7)

・パンダのペンダント(変異8)+ピュアマター(力7)→大成功 仕込み番傘(変異11)

・・・ってこれで大丈夫ですよね? 知ってる方、教えてくださいノ


というわけでこんばんは。前作より1ヶ月も経ってしまいましたね、すいませんです。なかなか書く暇が無くて・・・

というのも出したい新人賞の締め切りが結構近くて、現在急ピッチで校正中なのです。

それが終わればもっと速いペースで書きたいのですが・・・まあ、その辺りは気分次第、でw


ちなみに最近のMoEですが、ちょっと1stキャラのサムライのスキルを大幅改造しようと画策しまして、そっちの修行をこれからやってこー、と思っています。

具体的には死魔法捨てて、中途半端になってた基本能力や戦闘技術とか上げて、回復と包帯を駆使して、前衛で剣を振るい続けられるサムライを作ろうと思っています。

まあ、いつも通りのんびりまったりスキル上げていこうと思っておりますのですが、お暇な人が居たら一緒に狩りでも行きましょう。(刀剣90回復90はそのままなので、それなりにどこでも行けます。)


さて話が長くなってしまいましたが、最後に次回予告!

「第42章 謎の老人とマーボー・ドーフ 後編」

って気合い入れて言うほどの物ではないですね、はい。続きですし。

更新予定は11月30日です。では次回も宜しくお願いしますノ



長年の願い叶い、ようやく楓丸をゲットしました!


楓丸

これで銃コレクションも残るはシップ銃のみ。

こちらは着々と金を貯めてますので、いつか買ってやろうと思っています。

全部揃ったら・・・ブログで公開しますw

(ちなみに仕込み番傘は「槍」という事が判明したのでリストから除外)


ちなみにこの楓丸は、こうやって出来ました

1、秘伝の書プロストレイト(退廃7)が99999Gで売っていたので購入。

→楓丸は秘宝7なので、退廃7に触媒の8or9をかけあわせれば作成可能。

→そこで基本6元素の8or9の通常で触媒8or9を作成しようと画策。

2、ウイングトマホーク(風8)が5000Gで売っていたので2本購入

→錬成→失敗・・・orz

3、もう一度ウィングトマホークを2本買い、錬成→成功でエンチャントナイトシールドウィンド(風9)・・・orz

この時点でゲーム内の資金が底をつく。仕方がないので・・・。

4、使用していたスカルリング(闇8)を2個、錬成→成功でブラッドチョッパー(闇9)・・・

って何故通常が出ない!! とキレてもどうしょうもないので、手持ちの材料で何とかしました。

5、エンチャントナイトシールドとブラッドチョッパーを錬成し・・・ようやく完成セイクリッドノアタブレット(触媒9)

6、セイクリッドノアタブレットに秘伝の書プロストレイト、GOLDと時の女神を使用して錬成・・・見事一発でミラクル成功! 楓丸、完成!!


とまあ、こんな感じでした。プロストレイトが売っていなければ、まず作らなかったでしょう。売ってくれた人に感謝^^

(錬成の話がよく分からない人は、MoE wikiの練金の項 を参照してください)


ちなみに小説の続きですが・・・もう少しお待ち下さい。11月中には書き上げますので、はい。

・・・・・・時間が無いです。ホントに何故、こんな境遇になったんだ自分w

こんばんは。最近のMoEの流れに全く乗れていない作者です。

忙しいんです。もう、平日はインする努力すら馬鹿らしくなるほど忙しくなりました。

休日もあんまし休めないし・・・土曜昼のサバカンイベントとか、行きたいけど・・・無理orz

というわけでライチを見かけるなら土日の夜限定になっております(それでもイン出来ない時もあるし)

・・・でもイベントとか早めに教えてくれれば、何とか時間作りますんで誘ってくださいノ


さて、第41章はいかがでしたでしょうか。

実はこの話の為に、わざわざWarのムトゥームまで行ってみました。

正直War全く行かないので、敵が何処にいるのか、いつ他のプレイヤーに殺されるか、ヒヤヒヤドキドキしながら進みました。

chごはんに入っていた方なら、その様子が分かるかも・・・でも、「収穫28だけど大豆狩りに行く!」とか、「デミトリ見に行く」とか馬鹿な発言をしていたから「何やってるんだアイツ?」と思われたかもしれませんね・・・。

体験しないと小説は書けないんですよ!

そうそう、その時のSS、今更ながら挿絵として載せてみました。ていうか、正直忘れていました・・・せっかく撮ったのに・・・。


まあ、そんな感じなので、次号は11月中に書き上げられればいいなと思っている程度です。

見捨てないでw

では次回も宜しくお願いしますノ


おまけ:第41章にある「諸君、私は戦争が好きだ。諸君、私は戦争が・・・」という言葉は、「HELLSING(ヘルシング)」という漫画に出てくる台詞です。この漫画、文化庁のメディア芸術100選のマンガ部門で22位だったんですけど・・・いいのかな? イギリス人とかドイツ人とか怒らないのかな? まあ、作者は好きなんですけど・・・。

 「これは・・・面白い組み合わせですわね。こんな料理があるのですね・・・世界は広いですわ。」
 麻婆豆腐のレシピを見ながら、シレーナは感嘆の声を何度もあげる。
 「そうでしょそうでしょ!」
 さも自分が作ったかのように、胸を張るライチ。
 そんなライチなど気にする様子もなく、シレーナは「今度マオさんにお会いしたいですわね。」と言いながら巻物をクルクルと巻き、それをライチに返した。
 「素晴らしいレシピでしたわ。それで、私に聞きたい事とは何なのでしょう?」
 「えとねえとね、そのレシピの中にある、豆腐って奴を作りたいんだけど、どうやったら作れるか知りませんか?」
 「豆腐ですね。知っていますよ。」
 そう言いながら、シレーナは椅子から立ち上がり、部屋の隅にある本棚まで歩いていく。
 本棚にはびっしりと、料理に関する本やレシピが並べられていた。
 「ええと・・・どれでしたっけ。確か、この中でしたわね。」
 シレーナはその中から「ヤマト国の料理レシピ」と書かれた本を抜き出し、パラパラとページをめくる。
 そして目的のページを見つけ、「ああ、ありましたわ。」と言いながら手を止めた。
 「これですわ。」
 そのページをライチに見せる。ページの左上、料理名の欄には確かに「豆腐」と書かれていた。
 「本当はライチ君に作り方を見つけて欲しいのですけど、今回は依頼されている点を考慮しまして、特別に全部教えて差し上げますわ。」
 「はーい。ありがとうございますー。」
 そう言いながら、ライチは自分のレシピノートを取りだして、そのページを書き写す。
 と、その材料の中に、見慣れない物が一つあった。
 「シレーナさまー、この大豆って何ですか?」
 「あらライチ君、大豆を知らないのですか・・・確かに、シェル・レランのメニューには大豆を使う料理がありませんわね。」
 そう言うとシレーナは白紙を取り出し、ペンで小さな楕円を書く。
 「大豆とは豆の一種で、こんな形をしているのよ。大豆とはタンパク質や脂質を多く含んだ食品でして、ヤマト国では加工して様々な食品や調味料にしていますのよ。ですけど、ダイアロス島では貴重品ですわね。」
 「えー、そうなんですか。どっかで手に入らないんですか?」
 そう言ってライチは首を傾げた。
 「そうですわね。ムトゥームに巣くうグレイブンがたまに持っているのですけど・・・確実に手に入れるとするなら・・・WarAgeですわ。」
 「ええー、WarAgeですか?」
 ライチはうなぎ釣り(章外3 参照)を思い出し、露骨に嫌そうな顔をする。
 シレーナは気にせず話を続ける。
 「ええ。WarAgeのムトゥームに自生していると報告を受けた事がありますわ。そうですわね・・・ライチ君、ついでに私の分も取ってきて貰えませんこと? 丁度、大豆料理の研究をしたいと思っていましたの。」
 
 「全体、止まれ! 整列! そこ遅いぞ、その場で腕立て100回!」
 「諸君、私は戦争が好きだ。諸君、私は戦争が・・・。」
 「この矛はどんな物でも貫き通す、まさに天下無双の・・・。」
 怒号、演説、売り口上。パーティ募集、寡兵、作戦会議。
 様々な声が交錯する。
 元の時代とは明らかに異なる空気。ライチはそんなヌブール村を、おっかなびっくり駆け抜ける。
 「(うわー・・・いつ来てもピリピリしているな・・・。)」
 ここに居る人たちは、一見元の世界と変わりない。しかし明らかに違うのは、顔つき。どの人種のどの人も、皆一様に緊張感を持った表情をしている。
 そんな人の間を縫って、ライチはヌブール村を出た。非戦闘地域に指定されているこの村の、境界線から一歩でも出ると、そこからは何があってもおかしくない世界。
 しかし。
 「よーし、いっくぞー!!」
 何の不安も持たずに、ライチはその線をまたいでいったのであった。


 アルビーズの森を駆ける。
 「ほんとだー。スプリガンも、オルヴァンもいないなー。」
 森の中は恐ろしいぐらい静か、生き物の気配一つしない。ライチは手に持ったメモを読みながら、森を北へ北へと進む。
 そのメモは、大豆の在処を知るシェフに書いて貰った、大豆までの地図と注意書き。
 「えっと・・・この先の川を上流に向かって泳いで、っとその前に川にはオルヴァンが居るから注意してー。えっと・・・。」
 地図の通り、川が視界に入る。それと同時にオルヴァンパピーも視界に入る。
 ライチはオルヴァンパピーを大回りに避けながら、川へ飛び込み上流へ向けて泳いでいく。
 「えっと・・・上流に向かうと滝が見えるから・・・え? 滝にそのまま突っ込むの? ・・・面白そう!」
 メモ通り、一直線に滝へと突っ込む。すると・・・。
 「・・・うわー、ホントだ。滝の後ろにトンネルがある。凄い凄い!」
 川から上がり、トンネルを真っ直ぐ進む。すると、ムトゥームの空が見えた。
 高台をトコトコ駆け抜け、湖へ飛び込む。
 湖を北へと泳ぎ、そのまま壁づたいに歩いていくと・・・。
 「・・・あ、あった!!」
 メモに書いてある絵と同じ草が、目の前にあった。
 しかし。
 その前に、フードを目深に被った男が立っている。
 「(えと・・・えと、あれって・・・もしかして、デミトリーっていう幽霊かな? かな?)」
 ライチのメモに、赤字で「この付近にでる幽霊(通称デミトリー)に要注意。もし見つかったら一目散に逃げる事!」と書いてある。
 物陰に隠れ、様子を窺うライチ。
 デミトリーはどうやら、ふらふらと辺りを彷徨っている様子。
 ならば、いずれあの場所から移動するだろう。そう思い、ライチはその場に伏せてじっと隙を窺う。
 デミトリーは、時には近づき、そして遠ざかり。ライチはじっと息を殺し・・・。
 
 「・・・よし。今だ!!」
 デミトリーが遠ざかったのを見計らって、ライチは物陰から飛び出した。
 大豆の茎に狙いを定めると、構えた収穫鎌を右から左へ、一閃・・・!
 しかし。

大豆刈り!
 ・・・カッ・・・。
 微かに響く鈍い音。収穫鎌は、わずかに茎にめり込んだだけで、止まっていた。
 「・・・え?え?」
 続けて2度、3度、力を込めて茎を薙ぐ。しかし、茎に同じような線が2本、3本と入るだけであった。
 「・・・何で、何で切れないの?」
 ちなみにライチの収穫スキルは素人に毛が生えた程度(数値換算で28)である。
 この草を刈るだけの腕は無かった。
 ライチは日が暮れるまで大豆の草と格闘し・・・そして夢中になりすぎて。
 気がついたらデミトリーが真後ろに居て。
 必死で逃げ出したのであった。


 後日、元の世界にて。
 「毎度有り難う御座いましたー。木の幹からナジャの爪まで、桜吹雪印のミツキ商会をまたご贔屓にお願いします^^」
 そう言って、ニューターの女性はにっこりと笑った。
 ライチの手には大豆入りの袋。
 「・・・はじめっからこうすれば良かった。」
 徒労感にがっくりと肩を落とすライチであった。
 
 おまけ:ライチが出ていった後の、シレーナとカマロンの会話。
 「麻婆豆腐・・・面白そうですわね。美味しく仕上げられましたら、今度メニューに加えてみるのもいいですわね。」
 「東方料理のフェアなど開催するのも宜しいかもしれませんね。しかしお嬢様。大豆の調達がやはりネックになると思われますが・・・。」
 「そうですわね・・・。」
 と、シレーナが両手をパンと叩く。
 「そうですわ! グレイブンが持っているならば、ムトゥームのどこかに大豆の草があるという事ですわね。それでしたら、その在処を探し出しましょう!」
 こうして元の世界でも、大豆が収穫できるようになりました。
 その裏でどんな戦いがあったかは、語られる事がないまま・・・。
 (第41章 完 → 第42章に続く)

ちょいと試される大地に行ってたせいで更新大分遅れました。スイマセン。

寒かったです。けど、食い物がどれも美味しくて、帰ってきた頃には体重2キロ増えました。

嗚呼。

まあ、そんなこんなで今月はほとんどMoEしていませんorz

(けどライチの料理スキル、93になりました。目標まであと少しデス)


さて第40章いかがでしたでしょうか?

出かける準備をしつつ書いたので、ちょっと大変でしたけど、まあ何とか形になって良かったです。

ソウルオブシルクロードの描写がちょっと難しかったですね。何度も書き直して、ようやくそれなりの感じが出せたような・・・

出せたような・・・

出てます?・・・って聞くなw


では次回予告です。

第41章 謎の老人とマーボー・ドーフ(中編)

今回は3部仕立てで行こうと思っています。更新予定は10月22日を予定しています。

では次回も宜しくお願いしますノ

 その様子を見て、ライチは目を疑った。
 いつもは閑散としているミーリム海岸の崖に、途切れることなく人が並んでいたから。
 その全員が釣り竿を持ち、必至の形相で海を睨んでいる。
 ただならぬその雰囲気に、ライチでさえ近づくのを躊躇わせた。
 「え? 何でこんなに人が居るの?」
 不思議に思ったライチは、おそるおそる列に近づき、その1人に尋ねてみた。
 「ねえねえ、何でこんなに釣りしている人が居るの?」
 声をかけられた男は、振り返ると「邪魔するな」と言わんばかりの表情でライチを見るが、ライチの表情に気が緩んだのか、あっさりと答えた。
 「何だ、知らないのか? 昨日ここで宝箱を釣った奴が居るんだよ。元々この海にはお宝伝説があってな、遙か昔に沈んだ船から流れた宝箱が潮に乗って漂流しているらしいんだよ。それにな・・・。」
 男はGG-00から放たれた弾のように喋り始める。
 「へー・・・たからばこ・・・。」
 しかし、宝箱に関して嫌な思い出のあるライチは(第18章 参照)、さして興味を持たずに曖昧な相づちを打つだけだった。
 「・・・という訳で、お宝を狙うのが漢ってもんだろ。おっとこうしちゃいられねえ、ここら辺は潮の流れが速いからすぐ針が流されちまうんだよ。そういう事だボウズ、宝箱欲しければ余所で釣りな。」
 そう言うと男は首を戻し、再び視線を海に落とした。
 ライチは再び海岸を見る。
 びっしり並ぶ人の列。帰り支度をする者は居ない。よく見ると、宝箱を狙いつつ、普通の魚も釣っている人も居る。
 どうやらライチの目的、赤身魚の切り身は簡単に手に入りそうになかった。
 仕方なくライチは、海岸沿いをトボトボ歩き、人の居ない場所を求め彷徨いはじめた。
 
 そして。
 ついにライチは海岸線を諦め、海を泳いで島に渡った。
 潮の流れが違うからか、泳ぎ着くのが大変だからか、この島には釣り竿を持ったトレジャーハンターは居なかった。
 「ここならへーきかなー。」
 周りをキョロキョロ。何の変哲もない無人島。荷物を降ろし、釣りの準備を始めようとするが。
 身体がウズウズ。
 そしてそれを止める事なんて考えるわけはなく、ライチは「先にこの島を探索しよー!」と言って飛び上がると、海岸沿いを走り出した。
 
 予想通りの小さな島。あっという間に半周する。
 「うーん、何もないなー。」
 そう愚痴りながら、走る足は緩めず、砂浜を駆け抜け浅瀬を渡り、岩を踏み台にしてジャンプ。
 と、その先に人が居た。
 崖の上に立つその人は、他のよりも一回り、いや二回りは大きな釣り竿を持ち、じっと海を見ていた。
 「ねえねえ、ここら辺って、何が釣れますか?」
 その人が振り返る。
 身体の大きい、ヒューマンの老人だった・・・が、ダイアロスに住むヒューマン達とどことなく雰囲気が違う。
 見た事のない服、長い髪を三つ編みにしている、そして切れ長で細い目。
 明らかにこの島の出身ではない、どこか他の国から来た人物だろう。
 その証拠に、独特のイントネーションで喋り始めた。
 「アイヤー、こんな所まで人が来るとは珍しいアルな。この島ではサメがよく釣れるアルよ。」
 「え・・・サメってあの牙の鋭い大きなあのサメ?」
 「そうアル。少年なんて一口でペロリとたいらげちゃうようなサメが、ここには居るアルよ。」
 「・・・え・・・え、もしかすると僕、ここまで泳いできたときに食べられてたかも、かも・・・?」
 ライチの顔から血の気がサァーッと引く。
 その様子を見て、老人はクスクスと笑った。
 「すまんアル少年。脅かすつもりはなかたアルよ。この辺に来るサメは私が釣ってしまうから、遭遇する事は少ないアルよ。」
 「あ・・・ああ、そうなんですか。良かったー。」
 「それは良かたアルな。」
 そう言うと老人は、ライチの姿をもう一度下から上まで見て、そして言った。
 「一つ聞くが、君はもしかして、シェル・レランか?」
 「え? うん、そうだよ。」
 ライチが答える。
 老人は「そうアルか。」と短く言ってから、少し間をおいて、そしてこう切り出した。
 「・・・一つ頼みがあるアル。ある料理を作ってきて欲しいアル。」
 
 「私の名前はマオというアル。このダイアロス島から遙か西にある大陸から来たアル。訳あってこの小島で釣りしてるが、たまに故郷を思い出すアル。特に最近は、故郷の料理が食べたいと思うようになたアル。」
 そう言いながら、マオは鞄から巻物を二巻き、取り出した。
 その内の一本をライチに渡す。
 「これが故郷の料理「麻婆豆腐」のレシピある。この島で獲れる食料だけで出来るようにしてあるアル。とりあえず見て欲しいアル。」
 ライチは巻物の紐を解き、スルスルっと広げていく。
 「えと、えと・・・唐辛子に、オルヴァンの肉に・・・えと、豆腐・・・って、何だろう?」
 「豆腐は、私の国より更に東にある島国、ヤマト国の食材アル。この島の露店で売られているのを一回見た事があるアル。」
 「へー、じゃあシレーナさまだったら知ってるかな・・・それと後は、ソウル・オブ・シルクロード? えっと、これは何?」
 ライチが尋ねる。と、マオはもう一本の巻物をライチに差し出した。
「これが「ソウル・オブ・シルクロード」アル。一回使うとあら不思議、私が居た大陸の風土が場を支配するアル。その中でないと麻婆豆腐は作れないアルよ。」
 「へー。ソウル・オブ・ヤマトと同じようなものなんだー(第32章 参照)。」
 ライチは巻物を受け取る。
 「ソウル・オブ・ヤマトを知っているなら話早いアル。貴重品アルから、あまり使わないように・・・。」
 と、マオが喋っているが。
 その話を全く聞かず、ライチは巻物の紐を解いた。
 
 ・・・シャーン、シャーンと、銅鑼の音が響く。
 どこからか、京胡や月琴の音色が聞こえはじめ、合わせるように笛の音が奏でられる。
 巻物から飛び出してきたのは、大きな竜。うねるように飛び回り、そして天へ昇っていく。続いて白黒のパンダが、チャイナ服の美女が、槍を構えた拳法家が、派手なメイクを施した京劇の役者が、馬に乗った豪傑が、中華包丁を構えた料理人が、とにかく色々な「大陸の風土」が視覚化されて飛び出しては消えていき・・・。


 「ダメアル! 無駄遣いしたらダメアル!!」
 マオはライチに飛びかかって、巻物を無理矢理閉じた。
 途端、大陸の風土は一瞬にして掻き消え、ミーリムの無人島が戻ってくる。
 「貴重品アルから、無駄使いしたらダメよ。気をつけて欲しいアル。」
 そう言ってライチを叱る・・・が。
 「面白かったー。ソウル・オブ・シルクロードってこんな感じなんだー。」
 ライチは全く聞いていない。
 そして、麻婆豆腐のレシピとソウル・オブ・シルクロードを懐へ仕舞うと、「それじゃ麻婆豆腐作ってくるねー。」と元気よく言い、マオの元を去っていった。


 「・・・大丈夫アルかな?」
 釣り糸を垂らしながら、自分の行動をちょっとだけ後悔するマオであった・・・
 (第40章 完 → 第41章へ続く)

前回のあとがきで練金の変更について触れましたが、また変更されましたね。奥義書は結局復活ですかそうですか・・・まあ、ランク4じゃ大物は狙いにくいから、妥当な線なんでしょうかね。

新技に関しては・・・牙斬とか欲しいですけど、まあお金払ってってほどじゃないので、今回も見送りでしょう。

楓丸はランク下がったけど、秘宝まで遠すぎるよゴンゾさん;;

ちなみにライチの銃コレクションは、シューティングスター、GG-00に加え、マスターごはんから契約銃を頂いて計3つになりました。改めてありがとうございます、shinyさん(/emote 土下座)

残りはシップ銃に楓丸に仕込み番傘!

・・・まあ、のんびりまったり集めますノ


さて、今週のライチですが

・ついに料理90.8になりました。後はシチューで0.2上げ、ヘビ串でラストスパート!

・尼巣狩りツアー、そしてタルタロツアー面白かったです。また行きましょう!

・そしてエイシスでは果てしなくヘタレで迷惑かけまくりましたすいませんでしたMetelさんTamamyさん。リザ10回は貰いましたね・・・

・ごはんブルーは出番無し。最近はリアル忙しくて、土曜夜くらいしかMoE出来ないんですよね・・・。

・リエル(1stキャラのサムライ)も死魔法切って他に回したいけど・・・やっぱ時間がガガガガ


さて、何だか愚痴ばかりになっているので、気を取り直して次回予告!

「第40章 謎の老人とマーボー・ドーフ」

次回更新予定は9月30日になります。では次回も宜しくお願いしますノ