ねこの問題は、
とにかく蛇口をしめなければ
とみんなが言います。
そのための方策として、
私たちも
5頭以下の『多頭飼育届出』を
要望し続けていますが、
まだできません。
多頭飼育届出の必要性は、
議会でもずっと
取り上げられてきましたが、
この制度ができている自治体で
あまり効果がなかったというような
答弁もありました。
多頭飼育届出制は
効果がない?
それって本当なのかな?
良いルールができても、
実行に移す体制や仕組みがなければ
機能しないってアルアルなので、
効果がないって、、
そのあたりも検証されているのかな。
尼崎市長は、
やれる事はすぐやる、
というのがモットーらしい。
尼崎市で、
これだけ多くの多頭飼育崩壊が
明らかになって、
生活困窮者や高齢者や、
ボランティアが
苦しんでいるのに、、
まだまだ、
現場の声は
届いてないということか。
令和4年度、石川県では、
犬猫を合わせて『6頭』以上の
多頭飼育届出制が始まります。
届出をしない場合や
虚偽の届出には
5万円以下の過料もあります。
多頭飼育の基準が
10頭以下でなく6頭以下
になっているのですが、
現場の感覚でいうと、
10頭では、
もはや手遅れという事例が
圧倒的に多いので、
6頭という基準には、
そういった点も
反映されているのだろうと思うと
運用面やその成果にも期待大です。
行き場のない命が溢れていて、
現場のボランティアさんたちは、
どんなに大変か。
これ以上
不幸な命を
産み出さないために、
できることは
全部やろうよ。
ねこの問題は、
蛇口を締めることって
みんなわかっているのだから。
伊丹空港での
保護猫の譲渡会。
新しい家族と
出会うために、
緊張しながらも
けなげに頑張っている
猫たち。
今日は、
本当にいいお天気で、
たくさんの方が
猫たちに
会いにきてくれました。
会場は『星の間』という
とても美しい
お部屋です。
空港の方が作ってくださった
優しいポスターが
皆さんをお出迎えしています。
何度も譲渡会に参加していても、
なかなか新しいおうちが決まらない
猫さんもいっぱいいます。
なので、
保護主さんだけでなく、
スタッフも、
子供スタッフも、
空港のスタッフさんも
みんな
祈るような気持ちで
見守っています。
どの子にも
とびっきりの里親さんが
見つかりますように。
ひとつひとつの
チャリティーグッズにも、
そんな想いがぎゅっと
込められています。
どの子も
幸せになれますように。
今回も
麻酔をかけず
帝王切開を行う。
あり得ないことだ。
痛みはどれほどか、
想像を絶する。
そんな恐ろしいことが
長年に渡り放置され、
許されてきた。
何が動物愛護法かと思う。
Evaさんや勇気ある人々が
事件として、
ここまで表面化させてくれて、
やっと、
無麻酔帝王切開が、
追送検された。
私たちがはじめて
無麻酔帝王切開の存在を
耳にしたのは
もう10年以上前。
動物虐待などではない。
殺傷の罪に問われることが
当然だと思う。
これでやっと、
法律が当たり前に
動きだすのか。
動き出してほしい。
当たり前の法律が
当たり前に使われること。
理不尽に命を落とす
犬猫たちが救われること。
願いは
ただそれだけ。
地域ケア個別会議に
参加させていただきました。
今回で4回目になります。
この会議は?
解決が困難な課題のある事例について、
他職種の方々が集まり
情報共有をしつつ対応策を検討します。
福祉関係の部署の方々や
アドバイザーとして専門職種の方々
などがずらっといる中、
私は『高齢者さんとペット』つながりの
立場で発言させてもらうのですが、
皆さん本当に真剣です。
人間のことも大変なのに
犬猫のことなんて、
と言われてきたことが
抜け切れないのか、
なんて熱心に聞いてくれるんだろうと
心の中で感動しています。
とともに、
皆さんの課題解決に
向かおうとする姿勢が
とても新鮮です。
高齢者さんとペットの
見守り案件が
増えてきました。
こういう場合はどうしたらいいんやろ?
法律はどうなってるんやろ?
と考えることが多いのですが、
この会議で
的確なアドバイスをもらえるので
非常にありがたいのです。
福祉のお世話にはなりたくない。
そんな高齢者さんも
意外と多いです。
そうなると、
地域や社会とのつながりがなく
孤立しがちなのですが、
猫つながりなら、
交流ができるケースが
多々あります。
この会議では、
そんなようなことも
理解してもらっています。
まだまだ苦情の的に
されてばかりの
猫たちですが、
猫が高齢者さんを
助けてるやん。
そんな気がする
この頃です。
多頭飼育の
相談が続いていますが、
これまでとは
だいぶん様子が違ってきました。
速やかに不妊手術をすれば、
飼い主の生活がなんとか回復し、
猫との生活も維持できるかも…
というレベルです。
多頭飼育問題の取り組みを
始めた頃は、
回復なんて思いもしませんでした。
ここは室内なのか、沼なのか?
そんな所に猫が何十匹もいて、
猫の死骸が埋もれていました。
飼い主のその後の生活を
考えてあげる余裕など
あるはずもなく。
一日で60匹以上の猫を引き取り、
その数日後、飼い主さんは
どこへ行ったか分からなくなった
という事もありました。
ここにきて、
以前より早い段階で
相談が入ってきていることに
気づきました。
なぜなんでしょう?
多頭飼育問題は、
なんといっても未然防止
ですが、
一旦増えてしまったら
出来る限り早く不妊手術をしなければ
なりません。
ですが、
何十匹もの不妊手術費用をどうするか?
まず、それが大きな問題になります。
61匹崩壊の時も『自腹』でした。
ボランティアが
肩代わりするしかない
というのが通常です。
この現状が
議会や協議会に届き、
尼崎市に、
多頭飼育崩壊を防ぐための
助成金ができました。
これまで関わった多頭崩壊の飼い主に
「なぜこうなったの?」
「どうして手術しなかったの?」
と、毎回質問しましたが、
ほぼ全員が『経済的な理由』
をあげました。
お金です。
なので、
飼い主にとっても、
サポートするボランティアにとっても、
この助成金が、
あると無いでは大違いなのです。
2つ目の問題は、
助成金が出るといっても、
手元に入るのは
手術が済んで約2ヶ月後。
そんな先では、
今すぐ不妊手術しても、
動物病院に払うお金がありません。
多ければ数十万円。
ボランティアだって
よく知らない人の高額な手術代を
立て替えることは簡単ではありません。
そのフォローとして、
その手術代を立て替えた方の
銀行口座に直接助成金が振り込まれる
という方法も可能になっています。
このおかげで、
当法人でも躊躇なく
立て替えができています。
これらが揃って現場では、
「速やかに手術をする」が、
稼働するようになりました。
『有効な対策がある』
これが、
早い段階で相談が入っている
大きな理由だろうと思います。
多頭崩壊の現場で、
猫たちの犠牲を目の当たりにして
学んだことは、
なんとしても
こんなことになる前に、
です。
なぜなら、
確実に不妊手術で
防げることだからです。
今日、福祉の方から
助成金で手術をしたい方がいると
連絡がありました。
猫の頭数は?
5匹と聞いて、
この問題にかかわってきて、
よかったなぁと思いました。
ですが、
これは出口。
蛇口が締まったわけではありません。
本気の未然防止の
仕組み作りは
これからです。