ポップ・ミュージックのトリコ -77ページ目

ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

監督 コード・ジェファーソン

ジャンル ドラマ コメディ

出演 ジェフリー・ライト トレイシー・エリス・ロス ジョン・オーティス エリカ・アレクサンダー レスリー・アガムズ アダム・ブロディ キース・デヴィッド イッサ・レイ スターリング・K・ブラウン


鑑賞方法  自宅にて動画配信を視聴

日本では劇場公開は見送られて配信スルーでのリリース。アマゾン傘下のMGM社作品なので、アマゾンプライム独占配信です。

コメディ作品はどうにも劇場未公開となることが多いので慣れっこといえばそうなのですが、観客に「ここ笑ってしまったらあなたも劇中のバカなヤツと同類ですよ」という踏み絵をバンバン仕掛けてくるタイプの米国産コメディは日本では受けないんですよね。

観る側は常に演者の対岸にいて、いじる側に「ひどいヤツだ」と断罪しながらも、いじられる側も”おいしい”なんて免罪符でどんどん道化となり貶められるのが現在の日本の「お笑い」。

こんなお笑いは社会風刺でも何でもないコロッセオの闘技場での見世物の決闘のような晒しもの暴力みたいなものだからやめて欲しいんだけどなぁ。

まあ、そんな日本ではこういう作品は映画館では観られないのでやむなく動画配信にて鑑賞。

個人的にはウディ・アレン監督作がすごく好きなので、本作もメチャクチャ楽しめました。

ウディ・アレンは徹底的にユダヤ人をネタに観客にガンガン”笑ってはいけないけど笑ってしまう”毒矢を放ってきますが、この作品ではコード・ジェファーソン監督が黒人ネタでそれを仕掛けてきます。それに加えて恋愛あり、家族人情あり、と丁寧にストーリーが編み上げてあって最後までエモーショナルな演出も見事で本当に楽しい映画でした。

それにしても売れない黒人作家が、ヤケクソになっていかにも”黒人らしい”、スタッグ・R・リーという逃走犯になりすまして小説を書いたらベストセラーになり映画化までされるというのは面白い筋書き。日本でも”現役女子高生が難病に苦しむシングルマザーのケアをしながら書き上げた実体験に基づく小説”とか”出稼ぎで国から出てきたベトナム青年がヤクの売人として逮捕され服役しながら書いた小説”とかいう感じで売りこめば需要ありそうですからね。

 

近年コメディ映画は米国外での数字が見込めないこともあってか、かなり作品数が少なくなってしまっています。そんな中、こんなにステキな皮肉たっぷりのコメディを作ってくれたコード・ジェファーソン監督とその機会を作ってくれたアマゾンに感謝です。

配信各社による囲い込みは好ましくないのですが、その一方でこうした作品を作ることが出来るのは映画事業が本業ではないアマゾンやアップルがお金を出してくれる今の状況のおかげ。

豊かな芸術とはパトロンあってのものというのは中世から変わらない事実で、今は映画芸術ではGAFAが最大のパトロンとなりつつあります。

監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ

ジャンル アクション アドベンチャー/冒険

出演 ティモシー・シャラメ ゼンデイヤ レベッカ・ファーガソン ジョシュ・ブローリン オースティン・バトラー フローレンス・ピュー デイヴ・バウティスタ クリストファー・ウォーケン レア・セドゥ ステラン・スカルスガルド


鑑賞方法 映画館(IMAXレーザー/GTテクノロジー)

 

とんでもないものを観てしまった・・・。

というのが観終わった直後の感想。

上映が終わった映画館は、エンドロールが終わった後もたとえようのない感動に飲まれて沈黙の間がありました。

人はこういう体験を指して”圧巻”と呼ぶのでしょう。

 

映画冒頭からはじまる戦闘シーンまでで、はやくも芸術性にしてもアクションシーンにしてもあの完成度の1作目ですら全く比べ物にならないとんでもない別次元の作品であることを見せつけられます。その後も映像美はもちろん、地響きのような重低音に体ごと揺さぶられ、豪華絢爛な役者陣の容姿や演技に魅了させられ、紡がれるストーリーに夢中にさせられ・・・。

 

本作は1作目よりは芸術度はやや薄まるもののエンタメ性が増して、より大衆性のある作品になるよう絶妙にチューニングされているように感じました。

この匙加減の上手さはドゥニ・ヴィルヌーヴの手腕。さすがです。

 

今回はIMAXレーザー/GTテクノロジーの上映で観た訳ですが、やっぱり本作はこの上映方式で観ることを前提に作ったのでしょう。15年前にこの方式を体験して以来、この体験のトリコになってたくさんの映画を観てきましたが、いよいよその決定版的な作品が世に生まれたという印象を受けました。

 

もう映画であって映画ではない別物のエンタメ、そして芸術体験。

 

ほぼ間違いなく次作があることも明らかで、それも今から本当に楽しみです。

Playlist(Spotify)※最新チャート分

 

 

1位 "Bling-Bang-Bang-Born" Creepy Nuts

2位 "カラコンウインク" AKB48

3位 "晩餐歌" tuki.

4位 "幾億光年" Omoinotake

5位 "GOAT" Number_i

 

Creepy Nutsが今週もトップ。

 

 

今週のピックアップ

"タイムパラドックス" Vaundy

"怪獣の花唄" Vaundy

"鬼ノ宴" 友成空

"Subtitle" Official髭男dism

"ランデヴー" シャイトープ