ポップ・ミュージックのトリコ

ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

監督 トラビス・ナイト
脚本 クリス・バトラー

   アーロン・ニー

   アダム・ニー

   デイブ・キャラハム
ジャンル アクション/アドベンチャー・冒険/SF
出演 ニコラス・ガリツィン as ヒーマン/アダム
   カミラ・メンデス as ティーラ
   イドリス・エルバ as マン・アット・アームズ/ダンカン
   ジャレッド・レト as スケルター
撮影 ファビアン・ワグナー
編集 ポール・ルベル


上映アスペクト比 
2.39 : 1

鑑賞方法

 Tジョイ梅田(ドルビーシネマ)

 

さて本作はIMAX上映がなく、一択でドルビーシネマを選択。個人的にはIMAXよりドルビーシネマの鑑賞体験の方がしっくりくるんですよね。

内容は面白いのかダメなのか怪しい感じで悩んだわけですが、『ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り』のようなテイストなので”当たり”作品である可能性はあるし、なにしろアマゾン作品は最近当たり始めているので観ることを決断。

さて劇場に向かうとお客さんの入りですが、やっぱりというか公開から3日目の回で4~5割程度の入り。

お客さんは思っていたよりぐっと高い年齢層。女性もチラホラいて、ちょっと想像していた客層とは違いました。想定では『アイアンクロー』のときのような男子校みたいな感じかと思っていたのですが・・・。

ともあれ映画はスタート。

アマゾンが関わるようになって、MGMも随分変わったことはオープニングの金ピカのでっかいロゴからも伝わってきます。てか・・・あれ、真ん中のライオンさんが緑!そうか、劇中で出てくるしゃべるヤツね。

このタイトルロゴいじりって自分の中では作品におけるスタッフや製作側など監督以外のスタッフの自由度を表すと思っています。監督にしたら作品そのもので勝負したいはずで、こういう余計なところには精力を注がないはずで、これを入れることを現場サイドから提案できたり、製作側から指示できたりするということですよね。

ということは、監督のトラビス・ナイトさん、ナイキの御曹司でお父さんのお金でトップになった人ながら、我を通すタイプではない様子。

そういうところは、劇中の主人公の描写にも現れていて、どう見ても邪悪なドクロ顔の敵ボスに話し合いでの解決を試みたり、見た目の悩筋キャラとは裏腹にきわめて民主的なキャラ設定になっています。

残念ながら日本では”マスターズ・オブ・ユニバース”のおもちゃは流行らず、当時を懐かしむようなリアルタイムで夢中になった人など極めて少ないと思いますが、そうしたことを差し引いても筋肉ムキムキ主人公キャラをうまく現代的にアレンジしてバカバカしいまでのギャグとテンションがあがるバトルシーンだけにしていないところが良かったですね。

みんな共感なんかするつもりじゃなかったのに”オレ映画”みたいな感覚になったんじゃないでしょうか。

パラマウントとワーナーが合併することでメジャースタジオがひとつ減るんじゃないかと思われましたが、アマゾンMGMがその土俵に新たに上がってくるんじゃないかな。

1位 "I Knew It, I Knew You" Taylor Swift

produce: J.M.Antonoff, T.Swift


2位 "Choosin' Texas" Ella Langley

produce: E.Langley, B.West, M.Lambert

 

3位 "Stupid Song" Olivia Rodrigo

produce: D.Nigro

 

4位 "Drop Dead"Olivia Rodrigo

produce: D.Nigro

 

5位 "Be Her" Ella Langley

produce: E.Langley, B.West, M.Lambert


 

テイラー・スウィフトの新曲が2週連続1位。1位から5位まで女性アーティストが並びました。

3位と4位はニュー・アルバム『You Seem Pretty Sad for a Girl So in Love』のリリースによりオリヴィア・ロドリゴの曲がランクイン。両曲はそれぞれアルバムの2曲目と1曲目にあたる作品で、アルバムはみんな頭から聴いていることがうかがえます。このアルバム1~7曲目は”Girl So in Love”の曲群、8~13曲目は”You Seem Pretty Sad” の曲群とカテゴライズされているというコンセプチュアルなつくりになっていて、そういう風に言われるとやっぱりシャッフルしにくいですよね。でもそんな往年のロック・アーティストのようなこだわりがあるところが彼女の魅力。実際アルバムは聴きごたえがあって素晴らしいです。ちなみにアルバムのジャケット写真が最高!飾って置いておきたくなるヤツです。

 

 

今週のピックアップ

 

"Expectations" Olivia Rodrigo

オリヴィア・ロドリゴのアルバムから”You Seem Pretty Sad” の側の曲も、ということで12曲目のこの曲を。

『ダーティー・マインド』『旋律の貴公子』のころの初期プリンスの作品のような感じがいいです。

 

"Whisper My Name" Drake

ドレイクの3枚同時発売のアルバムのうち『Iceman』に収録の曲。なんだかんだ言ってもドレイクはいい曲を揃えてきます。

 

"Come Over" BTS

BTSの13周年の記念に発売されたアナログ盤のアルバム『アリラン(デラックス版)』に収録された新曲。米国ポップ・ミュージック好きにはおなじみのヒットメイカーCirkutとAmmoに加えてメンバーのSugaもプロデューサーにクレジットされていますね。

 

"Sunburn" Tucker Wetmore

さて、またこの曲をピックアップします。

どこか懐かしい80年代風味のひなびたリゾート地のBGMのような音が感じがたまりません。

 

"Empty Words" Corey Kent

テキサス州出身の今年32歳の彼は一度コロナ期の前にメジャー契約を失ったあと、2022年のスマッシュヒットを経て今日にいたるカントリー歌手。やっぱりカントリーは30歳を超えてからが本番!これから黄金期が来そうな予感がします。

 

今週はこのあたりで。

監督 ジョン・ファブロー
脚本 ジョン・ファブロー

   デイブ・フィローニ

   ノア・クロア
ジャンル アクション/アドベンチャー・冒険/SF
出演 ペドロ・パスカル as マンダロリアン/ディン・ジャリン
   シガニー・ウィーバー as ウォード大佐
撮影 デビッド・クライン
編集 レイチェル・グッドレット・カッツ

   ディラン・ファーシェイン

上映アスペクト比 
1.43 : 1

鑑賞方法

 109シネマズ大阪エキスポシティ(IMAXレーザーGT)

 

さて久々のスターウォーズの劇場版とのことで本来ならよくも悪くも「面白いのか?」と妙なスリル感を禁じ得ないはずなのですが、これはあのディズニープラスのドラマ『マンダロリアン』シリーズの劇場版とのことなので、気楽な気持ちで公開を楽しみにしていました。これはドラクエで言えば、ナンバリングのガチシリーズの新作と、トルネコの大冒険シリーズを待つ心地の違いに似ていて、ただただマンドーとグローグーの活劇を大画面で観られるというワクワク感で劇場に。

1.43 : 1の画角のシーンがあるということなら、やはりエキスポシティ詣でをするほかありません。

公開3日目の日曜日の朝の回に劇場に行くと、さすがスターウォーズほぼ満席の賑わいで、割と幅広い世代で家族連れも多く、やっぱり外国の方もチラホラおられました。

本編が始まるといきなり怪しげな敵アジトへの潜入ミッションシーンからスタート。もちろんここからアクションパートになだれ込むのですが、このアクションシーンがメチャクチャカッコイイ!フルアイマックスの画角を活かした戦闘シーンもスリルと爽快感が雪崩のように展開されてこういうアトラクションをディズニーランドに作ってほしいと思いましたね。アジトどころか敵の一個小隊まで撃破してしまうという、マンドーにしてはかなり大きめのミッションをグローグーとたった二人で片づけてしまうわけで、テンション爆上がりです。

ここから今回物語の目玉であるロッタ・ザ・ハットの救出劇に移行していくのですが、ロッタくん、いいキャラしていましたね。この映画を観た人で彼のことを好きにならない人はいないでしょう。TVシリーズの劇場版にでてくるキャラクターはもう本編には出てこないことが多いのですが、彼はぜひ今後のシリーズで活躍してほしいものです。

もちろんグローグーもしっかり活躍しているのですが、もはやわざとらしささえ感じる”お人形”っぽい動きも多く、空を宙返りするシーンはパロディ映像を観ているかのように、放り投げた人形を撮影したような感じで、それが可笑しくて可愛くてついクスっと笑ってしまいました。観ていて思ったのは、これをやるということはマンドーとグローグーはもうナンバリングシリーズに出すつもりはないんだろうな、という潔さ。

確かにその先のエピソード7.8.9の時代をナンバリングの映画で作ってしまっているので彼らの冒険譚はあくまでサイドストーリーとして閉じておくということなのでしょう。まあ、スターウォーズ世界の時代劇っていう感じになるんでしょうかね。

ほとんどリアルな人間が出てこない劇中にあって、シガニー・ウィーバー演じるリプリー、いやウォード大佐の存在感が実際に画面に映っている以上に印象に残ります。特に経歴などの背景も描かれないのになぜか歴戦の勇者と勝手に観ている側が脳内補正してしまうのはなぜでしょう(笑)

リアルな人間といえばペドロ・パスカル。主人公マンドーがスケバン刑事IIの主人公のように素顔を出せない設定で、テレビシリーズでも素顔を見せたがために命がけの禊をしたわけで、また脱いでしまうと元の木阿弥になるから彼の顔は映画館では観れないのでは?と心配していたら、「脱いで素顔を見られてもそいつが死ねばオーケー」というルール追加で回避。無事ペドロ・パスカルもそこそこの時間大画面で拝顔することができました。

かくしてマンドーとグローグーの宇宙大作戦は無事終了!

いやポップ・ムーヴィーというのはこういうのでいいんですよ。ポップ・ソングと同じで、ド直球のポップな作品はこけると目も当てられないので、名だたる名匠ほど逃げがち。どこかで言い訳できるようにギミックを入れたり難解さを加えたりして、当たらなくてもそもそもみんながわかるようなものは作ってません、と保険をかましています。バカに思われたり飽きられたりするのを避けている面もあるのでしょうけど、本当にすごいのはそういう誰でも楽しめる作風で真正面から挑んでヒットさせることだと思っています。

ディズニーがディズニーらしい精神でスター・ウォーズの物語を真剣につくったらこうなった、という気持ちよさが色濃くでた作品。お見事!