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ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

監督 フィル・ロード

   クリストファー・ミラー

原作 アンディ・ウィアー
脚本 ドリュー・ゴダード
ジャンル SF
出演 ライアン・ゴズリング as ライランド・グレース
   ザンドラ・ヒュラー as エヴァ・ストラット
   ライオネル・ボイス as カール

   ケン・レオン as ヤオ・リー=ジエ
撮影 グレイグ・フレイザー 

編集 クリス・ディケンズ

   

上映アスペクト比 

1.43 : 1(宇宙シーン)

2.39 : 1(地球シーン)

 

鑑賞方法
109シネマズ大阪エキスポシティ(IMAXレーザーGT)

 

アスペクト比1.43 : 1のIMAXフルサイズ撮影のシーンがあるということなら、東京の池袋か大阪の吹田の2か所しかないIMAXレーザーGT方式の劇場でしか観られないので、大阪人としてはいざ109シネマズ大阪エキスポシティへ。

まあ、伊勢神宮とか出雲大社とかみたいなもので、映画好きなら味わっておきたい聖地ですよね。

幸いにも大阪在住ですので、その貴重な体験を気軽に味わえる訳ですから、例えば千葉県民がディズニーランドに週末の気軽なお出かけのように行けたり、沖縄県民が気軽にサンゴ礁を見に行くように、私はこの劇場に1.43 : 1のIMAXフルサイズの作品を観るときは迷うことなく足を運びます。まあ、近いといっても私の住むところから吹田市は割と遠くて25kmほど離れた場所になります。片道約1時間30分ほどかけていくわけですから、映画本編が2時間としても合計5時間。今回の映画なら5時間半。ごはん食べたりしてたら丸一日かけたレジャーです。

 

そんな場所に行くのだからこそ最適の場所を予約しようとしたら日曜日の昼の回は

予約開始時間まもなくですでに7割ぐらい予約で埋まっている!?

これは鬼滅以来のインパクト。おっとこいつは大ヒットのパターンやな、ということで平日に変えて何とかマシな席をゲット。こちらでも予約開始時間まもなくでもいい席は埋まっていました。

 

さて、久しぶりに大賑わいのIMAXレーザーGT鑑賞、洋画ではアベンジャーズとかスパイダーマン以来かも。観客も老若男女様々。上映前の会話では、原作のうんちくを語るガチ勢の姿もちらほら。私は原作のあるやつは映画だと端折られてしまう部分が気になってしまうので原作は読まずに参戦。本好きだからこそ、そして映画好きだからこその経験値というやつです。

 

いつも最近の映画は予告が長いので覚悟していたらあっさり終わって心の準備が追い付かないままに本編スタート。ライアン・ゴズリングと『オデッセイ』の著者アンディ・ウィアーのタッグなら当たり前のコメディ要素もあるハードな設定なのに楽しいSFであることは予想できましたが、ライアン・ゴズリングの演技が良すぎ。

 

原作ではいろいろな要素が入っているようですが、友情を前面に押し出す作劇にほぼ全振りしていて、その分物語の軸が強力になっているため、最後まで余計な神経を使わず、どっぷりと鑑賞に浸ることができました。

このあたりの改編は『ウィキッド』が原作版から舞台版への変換の際に使った方法とよく似ています。

 

ビートルズ好きとしては4人の名前の小ネタや楽曲"Two of Us" 使いをしてくれたのは嬉しかったです。

"Two of Us" The Beatles

 

小ネタでは90年代に流行した”Whoomp(Whoot), There It Is"という言葉を久しぶりに聴いて思わず笑っちゃいましたね。知的な主人公による理系エンタメ作でバカ丸出しのフレーズのミスマッチ具合が最高でした。この曲の流行当時、ビーチやプールで女性の胸とかお尻に急にタッチしながらこのフレーズを言うというのがミーム化したわけで、ライアン・ゴズリング演じる主人公が映画の中である物質に触れるしぐさの表現をしながらこのフレーズというのは笑えました。

"Whoomp, There It Is" Tag Team

"Whoot, There It Is" 95 South

 

そんなこんなで2時間半ほどが過ぎてこの映画を観終えた時はホント幸せな気持ちになりました。

何度もここで書いているようにコメディ好きなので、最高の作品でしたね。

 

もう洋画作品では”みんなが観ている作品”って今後は出てこないかもと思っていましたが、この作品は久しぶりに世界の人々が観ている大人気作として映画史に残る作品になりますね。

1位 "Choosin' Texas" Ella Langley

produce: E.Langley, B.West, M.Lambert

 

2位 "Man I Need" Olivia Dean
produce: Z.Nahome

 

3位 "I Just Might" Bruno Mars
produce: Bruno Mars, D'Mile

 

4位 "Ordinary" Alex Warren
produce: A.Yaron

 

5位 "Golden" HUNTR/X: EJAE, Audrey Nuna & REI AMI

produce: IDO, 24, TEDDY, I.Eisendrath


 

1位は先週から引き続きエラ・ラングレー。

5位にアカデミー賞常勝式でパフォーマンスを披露したHUNTR/Xが浮上してきました。

 

 

今週のピックアップ

 

"Back to Friends" sombr

今週もこの曲をとりあげます。

もう当ブログでは何回取り上げたでしょう。

素晴らしい曲です。

 

"Babydoll" Dominic Fike

今週はお気に入りの曲を中心に、ということで、この曲も。

デモ音源のような粗削りな感じが印象的です。

 

"Dracula" Tame Impala

お気に入りといえばこの曲。

マイケル・ジャクソンの薫りが漂う曲調が魅力的です。

 

"The Visitor" Sienna Spiro

イギリスのロンドン出身のユダヤ系、20歳のシンガー。

最近のお気に入りといえばこの人。

声がとにかくイイです。

 

"Dry Spell" Kacey Musgraves

テキサス州出身の37歳のカントリーシンガー。

彼女はいまやカントリーの枠を超えて愛されるシンガーとなりました。

この曲は哀愁漂うサウンドに乗せてご無沙汰のオトナの女性の事を歌っていてユニーク。

なんかクセになって何度も聴いてしまいます。

 

今回のピックアップ作品はお気に入りの曲特集でした。

 

今週はこのあたりで。

監督 ジョシュ・サフディ
脚本 ロナルド・ブロンスタイン

   ジョシュ・サフディ
ジャンル ドラマ/コメディ/スポーツ
出演 ティモシー・シャラメ as マーティ・マウザー
   グウィネス・パルトロウ
   オデッサ・アザイオン
   ケビン・オレアリー
撮影 ダリウス・コンジ 

編集 ロナルド・ブロンスタイン

   ジョシュ・サフディ

上映アスペクト比 2.39 : 1

 

鑑賞方法
なんばパークスシネマ

 

ティモシーシャラメ×ジョシュ・サフディ監督となれば観に行かない理由はない!

ということで映画館に。毎年の事ですがこの時期は観るべき重要な映画が次々に公開されます。

 

ということで本作をなんばパークスシネマで鑑賞。

ここのシートはひじ掛けがどの席にも両側があって、隣の人と取り合うことがありません。

ほんのちょっとの違いなのですがこれがもたらす心理的なゆとりは鑑賞にものすごい違いがあります。

それに加えて、おなじなんばの繁華街にあるのに微妙に中心地からそれているので雰囲気が落ち着いてるんですよね。居心地という意味ではこの映画館が一番いいので上映方式が同じなら断然ここを選びます。

 

ということで封切り日の初回に鑑賞!

お客さんは封切り日の金曜日の初回ということで、6割くらい席が埋まっている感じでした。お客さんはまさに老若男女。おい仕事しろよ!っといいたくなるような社会人現役世代も多数。そんな映画ファンたちと一緒にいざ開演。

劇が始まったらいきなり面白くてそこからは無責任で自分勝手な主人公が自分の欲望をむき出しにハチャメチャな行動を次々に起こすのがとにかく面白い。ここ数年ポリコレ映画をたくさん見せられて来たからこそ、こうしたモラルゼロの映画は背徳感さえ興奮に変えてゆきます。このシーンで笑うってことはあんたも劇中の人物とおんなじレベルなんだよ!っていうウィットの利かせ方が大好きなので、本作は最高の作品でしたね。『ワン・バトル・アフター・アナザー』といい本作といい、コメディ映画の復権を感じます。SNSの浸透により、切り取られて貶められるリスクが多くなっている世の中で、嫌悪感と笑いの境界線ギリギリを攻める監督や演者の巧さに唸らされます。

 

ほとんど卓球なんかせずにあれやこれやと日本人選手とのリベンジマッチをするためになりふりかまわず奔走する主人公。それはいまや斜陽産業となり、大手メジャーが合併を繰り返さないといけなくなるほどシュリンクが進みつつある映画産業を、音楽産業でいうジャズやクラシック、演劇で言うオペラやバレエのように、権威はあるけどポップではなくなってしまったニッチで”高尚”なカルチャーにしないために悪あがきをしている本作そのものだと感じました。

 

映画がもっとギラギラしたものだったころの輝きを取り戻したいと、時代の流れから遅れてやってきた最後のスターであるティモシー・シャラメが奔走している姿は映画好きならしかと目に焼き付けておくべきでしょう。トムもブラピもなりふり構わず恥も外聞もかなぐり捨ててポップ・カルチャーとしての映画の復権に乗り出している現在。

AIだなんだと太刀打ちできない大きなうねりに飲み込まれてもがき続ける世界の人々に、もう一度なりふり構わず全力で立ち向かう勇気をくれる作品が多くなっています。

 

ホラー映画からはじまった映画復興ですが、昨年から今年の流れではいよいよそれ以外のジャンルの映画も巻き込んで復権を果たすべく様々なやり方で観客に新しい映画体験を味わわせてくれそうです。