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ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

1位 "Choosin' Texas" Ella Langley

produce: E.Langley, B.West, M.Lambert

 

2位 "Man I Need" Olivia Dean
produce: Z.Nahome

 

3位 "I Just Might" Bruno Mars
produce: Bruno Mars, D'Mile

 

4位 "American Girls" Harry Styles
produce: Kid Harpoon, S.T.Johnson

 

5位 "Ordinary" Alex Warren
produce: A.Yaron

 

1位はエラ・ラングレーが返り咲きです。

4位にアルバム『Kiss All the Time. Disco, Occasionally.』をリリースしたハリー・スタイルズの曲がランクインしています。

 

 

今週のピックアップ

 


"Babydoll" Dominic Fike

さて今週もこの曲を取り上げます。

シンプルな音の構成だからこその力強さがあります。

 

"Paint by Numbers" Harry Styles

ハリー・スタイルズの新譜からもシンプルなアレンジのナンバーを。

春の陽気にピッタリのコーヒーが飲みたくなる音楽です。

 

"Say Why" Zach Bryan

シンプルといえばザック・ブライアンです。

いやぁ、沁みる音楽です。

 

"Plastic Cigarette" Zach Bryan

今週もザック・ブライアンのこの曲もセットで取り上げておきます。

 

"In My Room" Julia Wolf

最後にニューヨーク州ロングアイランド出身のジュリア・ウルフの曲を。

ズバリ好きなタイプの作品です。音像が狭くてこもった感じの雰囲気がいかにもニューヨークっぽい感じです。

 

 

今週はシンプルなアレンジのものを中心に取り上げました。

なんだか春って料理にしても音楽にしてもシンプルで素材を活かした感じのものを所望してしまう傾向があります。

時代の気分としてもややこしい時世の時はシンプルなものが流行りがちで20年代の大きなトレンドのひとつですね。

 

 

今週はこのあたりで。

監督 エメラルド・フェネル
原作 エミリー・ブロンテ
脚本 エメラルド・フェネル
ジャンル 恋愛
出演 マーゴット・ロビー as キャサリン
   ジェイコブ・エロルディ as ヒースクリフ
   ホン・チャウ

   シャザド・ラティフ
撮影 リヌス・サンドグレン 

編集 ビクトリア・ボイデル

上映アスペクト比 1.85 : 1

 

鑑賞方法
TOHOシネマズ なんば(IMAX)

 

なんとなく読んだことは覚えているけど内容は覚えてないなぁ、ってほどの原作の知識ながら、倒錯した愛と復讐劇が得意なエメラルド・フェネルが、復讐劇作品の古典ともいえるエミリー・ブロンテの作品を撮るというのだから観に行くしかない、ということで鑑賞。

せっかくIMAX上映があるというからにはIMAXで鑑賞。まあ、いわゆるなんちゃってIMAXなので一番身近なTOHOシネマズなんばで鑑賞。この劇場も大好きなんですよね。なんと20周年記念とのこと。そうか今年で20年か・・・。

ずっと新しい劇場だと思ってましたがすでに20年。IMAXの方式も12CH方式とやや古い設備。でもねぇ、ここのIMAXはなんだかいいんですよ。そりゃ最新のGTレーザー方式ではないのですが、スクリーンのデカさはなかなかのもの。今年20年ということはIMAXの映写機のリース期限が来るのとちゃうかな?新しい機材をリースし直すのかIMAX方式をやめちゃうのか?ここが万が一IMAXやめると最寄りのIMAX劇場はイオンシネマ四条畷かTOHOシネマズ西宮OSということになるんですよね。両方ちょっと遠いのよねぇ。それはなんとか避けてもらいたい。

まあ、そんな節目な年だけにここのIMAX劇場もちゃんと使っておかなかきゃね。

ってことで大好きな映画館のひとつ、TOHOシネマズなんばにいざ出陣。

さすがに恋愛物をIMAXで観る需要が無いためか劇場は封切り週なのにお客さんの入りは5割以下でした・・・。

もっと女性に偏っているのかと思ったら男4女6ぐらい。これもIMAXだからなのかな?

 

さあ、いざ本編が始まったらキコキコという音とともに喘ぎ声が!?

おやおやと思ったらなんと絞首刑になった男の死の間際の息遣いというオチ。どうやらその最後の瞬間に彼の股間は勃起してしまっている。取り囲んだ観衆はそれを嫌悪しながらも彼の死を楽しみながら観ていて、なんなら絞首刑の人形までグッズとして売られている始末。

理性的にふるまおうとする人間の奥底にある誰にも共通する粗暴な本能を描く彼女の映画そのものをこのシーンで自ら暴き出しているように見えます。

いざ物語が始まるとうっすら覚えていたあらすじとは全く違う人物相関図で話は進展。主要なキャラクターであるキャサリンとヒースクリフが愛憎劇を展開するという筋以外はほとんど違う人物相関になっているという思いきりの良さ。そういえば日本の源氏物語もこういう感じの作品あったよな。えげつないドロドロの宮廷愛憎劇になってたやつ。でもね、これでいいんだと思います。古典的作品はいまほど商業主義で作られてない上に金持ちの暇つぶしエンタメの需要で作られたものなので、無駄に長いんですよね。

エメラルド・フェネルは自分の作風の源流的存在である『嵐が丘』を今の感性で紡いで、作品のもつパッションを現代人に伝えようとしているのだと思います。

だから原作にあったような子供の世代に引き継ぐような絵巻物のような時間の過ぎ方をやめています。これも源氏物語で光源氏の世代で描くのをやめるやり方に似ています。

あと確か原作には当然のように出てきた幽霊も出てきません。

かわりに描かれるのは荒涼とした岩場と草原が続く大地と岩がむき出しの大きな崖での二人のやりとり。

そしてヒース・クリフを演じるジェイコブ・エロルディの魅力が画面から噴き出してくるような見事なショットの数々。

更にはマーゴット・ロビー演じるキャサリンの印象的なドレスが画面に異様なまでの鮮烈さを与えます。

ギレルモ・デル・トロが『フランケンシュタイン』を撮って自らの”怪物”への偏愛の原点を描いたように、本作ではエメラルド・フェネルが”欲望と復讐が渦巻く物語”の原点である『嵐が丘』を撮ったのは必然的なことだと思います。

『政治的正しさ』とか『誰しもに有効な意匠』によって正しい芸術を通して世の中を変えようとするあまり、いつの間にか中世の絵画のように平面的で凡庸になりつつあったハリウッド。そんな中、「欲望」や「劣情」をありのままに活写する方向の作品を世に送り出した20年代のハリウッドのルネッサンスの旗手である彼女の新作は、人々が目をそむけたくなるほどの露骨な表現を通じて表現の自由を映画に取り戻す道をさらに突き進む”宣言”のような作品でした。

 

映画館ではコメディと同じくらいラブストーリーもいまやマイナーなジャンルになってしまいました。

その死にかけた恋愛映画の前途に立ち憚る大きな壁をぶちこわそうとする彼女の挑戦は私は見事に成功していると思います。

監督 ジョン・M・チュウ
原作 グレゴリー・マグワイア
脚本 ウィニー・ホルツマン 

   デイナ・フォックス
ジャンル 恋愛/ファンタジー/ミュージカル
 出演 シンシア・エリヴォ as エルファバ
   アリアナ・グランデ as グリンダ
   ジェフ・ゴールドブラム as オズの魔法使い

   ミシェル・ヨー as マダム・モリブル

撮影 アリス・ブルックス 

編集 マイロン・カースタイン

上映アスペクト比 2.39 : 1

 

鑑賞方法
Tジョイ 梅田(ドルビーシネマ)

 

今年楽しみにしていた映画の筆頭格、『ウィキッド』の続編を鑑賞。

劇場は私の大好きな映画館のひとつ”Tジョイ 梅田”。

駅からのアクセスもいいし、都心部にありながらちょっと隠れ家的な場所なので人がゴチャゴチャいないのも魅力。

贔屓の映画館と言いつつ、かかる映画と私の趣向や上映時間がかみ合わず最近利用頻度が下がっていたのですが、作年末あたりから徐々に回数が増えて今年に入ってからは6回ほど利用してます。ドルビーシネマ大好きなんですよね。

 

さて、劇場に入って上映までワクワクしながら待ってると、映画館は日曜の朝一番の回でしたが8割ぐらい埋まっていてしかも7~8割は女性のお客さん。たいてい男性が多い印象のラージフォーマット上映にあって、これは珍しい。そういえば『ウィキッド』の前編もこんな感じでした。

 

さて映画が始まるといきなりアクションシーン!

いやいや意外でしたね。そこでグッとストーリーに引き込まれてからはめくるめく展開と超絶なクオリティの歌唱のオンパレードであっという間でした。元ネタである『オズの魔法使い』とクロスオーヴァーしてゆく物語も楽しくて、ついニヤニヤしてしまいました。

ただ、ストーリーはエルファバが西の魔女になると決まっている以上、ダークな展開になるのは必至なわけですが、その胸糞悪さは想像以上で、ウィキッドの原作が、湾岸戦争の際に悪者にされてゆくアラブの国の指導者が「本当に悪いのか?」という問いをオズの魔法使いをモチーフに描いた作品だったことが色濃く出ていました。とはいえ本作はその原作をもとに女性の友情にフォーカスしてつくられたミュージカルを土台にしているので、やむを得ない事情で敵味方に分かれてしまった二人が運命に飲み込まれつつも本当の自分の望む生き方を選び取る作品になっていて、とても見応えのある作品に仕上がっていました。

二人の歌唱や信条の吐露に時間がたっぷり割かれている分、ちょっと大きなストーリーの流れや二人以外のキャラの状況が分かりにくい部分もあるのですが、そこは情報量が多くなると本作のメインテーマが弱くなるので極力簡素化したのでしょう。

ちゃんと笑えるコミカルなアクションシーンや絶対泣ける迫真の演技など見せ場もたくさんありました。特にアリアナ・グランデ扮するグリンダは込み入った状況と感情を表現しなければならないシーンがかなり多く、それをきちんと演じきった彼女はしっかりアクターのキャリアにも足場を築きました。エルファバを演じたシンシア・エリヴォに関しても若手のはずなのに堂々たる演技で本当にそこに魔女が実在しているような説得力がありましたね。そしてミシェル・ヨーが演じるマダム・モリブルは本作における動力源で、彼女の悪役ぶりこそが、物語のキーですが、ミシェルはまあなんとも容易く極悪なキャラクターを演じきっていました。

これだけすごい内容だけに、上映中はあちこちてすすり泣く声が聞こえたり圧巻の作品でした。

90年代といえば日本ではまだ男女雇用機会均等法が施工されて間もないころで、まだまだ女性社員はOLと呼称され、社会で活躍する場も限られていました。欧米においても日本よりはマシだったにせよ、映画のヒロインは人物描写がそれほど深くなく、きれいとかカワイイが主な評価基準で自立した女性像となるとエイリアンのシガーニー・ウィーバーみたいに”男みたいな”女性でした。そんなころにあって当時としてはこの作品の原作は女性を見事に活写している先進的な作品だと思います。もちろん、今現在の価値基準からすると、もはや恋愛要素はもっと減らしてしまったほうがリアリティがある話になるのかもしれません。しかしそんなことは二人の演技の前にはまったく気にならないものになります。

物語が完結して少し寂しいけどまあ、仕方ありません。

「さようなら黄色いレンガの道」!