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ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

監督
ザック・クレッガー

ジャンル
ホラー/ミステリー
 
出演ジョシュ・ブローリン
ジュリア・ガーナー
オールデン・エアエンライク
オースティン・エイブラムス

 

鑑賞方法
いきつけの映画館

 

ネットフリックスの映画『フランケンシュタイン』の次にワーナーの『ウェポンズ』を取り上げるというのは、今のワーナーとネットフリックスの話題と重なっていろいろ書きたいことも増えるのですが、それはまた別の機会に、ということでワーナー最後の洋画配給作となる『ウエポンズ』。

入場時にワーナーのステッカーももらってなんだか誰かの卒業式に参加するみたいな気分です。

映画館はかなり人が入っていて、世代や性別も幅広く様々。

私が一番愛するこのシネコンは民度が高く治安もいいので安全安心。

ひじかけもひとりひとり両サイドにあるのでありがたいんですよね。

うん、隠しとく必要も無いのでばらそう、「いきつけの映画館」は全部で3つあるのですがこれはなんばパークスシネマのこと。

 

いやいやホントいい映画をいい映画館で観ることができました。

最後まで没入しての鑑賞となりましたね。

とにかく最初のモノローグからいい。

ミステリー要素の多い作品だから内容にはできるだけ触れたくないんだけど冒頭からいきなり畳みかけるようにテンポよく話が展開します。そこからも全然熱量が変わらず最後まで緊張感もあるししかも笑いもある。監督のザック・グレッガーがコメディアン出身だけあって間の使い方とか小ネタの挟み方がとにかくうまい。このあたりは北野武がアクションものを撮る際にも子気味よく笑わせてくる感覚に近いです。話の組み立てが上手いとできすぎた展開になってつまらなくなりそうなところを、脚本の進行を意外な展開にすることで飽きさせないのも凄い。

実際ケツを決めずにザック・グレッガーは脚本を進めるらしくて、そりゃ書いてる本人もわからない話の作り方ならこういう展開もできるわけで。かつて『ドカベン』という野球漫画で有名な漫画家の水島新司が試合展開を決めるのに臨場感を得るため鉛筆のサイコロを振って決めていたという話を思い出しました。

いやまあホントに面白い作品でした。

ちゃんと怖いのに面白く、それでいて大事な人を亡くした喪失感にもそっと寄り添う作品にもなっている不思議な映画です。

 

 

1位 "The Fate of Ophelia" Taylor Swift
produce: Max Martin, Shellback, T.Swift

 

2位 "Golden" HUNTR/X: EJAE, Audrey Nuna & REI AMI

produce: IDO, 24, TEDDY, I.Eisendrath

 

3位 "Ordinary" Alex Warren
produce: A.Yaron

 

4位 "Man I Need" Olivia Dean
produce: Z.Nahome

 

5位 "All I Want for Christmas Is You" Mariah Carey
produce: W.Afanasieff, M.Carey

 

 

 

今週は5位にマライアのあのクリスマスソングが。

これがくると年末感も本格的になってきますね。

 

 

今週のピックアップ

 

"Last Christmas" Wham!

今週もこの曲をいれておきます。時代も変わり、クリスマスの過ごし方も80年代や90年代のときとはずいぶん変わりましたが、流れる曲は変わりません。

 

"Nobody's Girl" Tate McRae

女性シンガーもどんどん新世代のアーティストが台頭してきますね。プロデュースはカニエの"Runnaway"あたりでブレイクしたEmile Haynie。ラナ・デル・レイのプロデューサーとして有名ですよね。

 

"For Good" Cynthia Erivo & Ariana Grande

米国含め海外では公開が始まった『ウィキッド 永遠の約束』からの曲。『ウィキッド ふたりの魔女』の続編かつ完結編ということで日本での3月の公開がいまから待ち遠しい!

 

"No Good Deed" Cynthia Erivo

『ウィキッド』からもう一曲。

こちらは西の魔女ことエルファバを演じるシンシア・エリヴォのソロ曲。

いやー、やっぱり歌が上手い。

 

"Cold" BigXthaPlug & Post Malone

”寒い!”ということでこの新曲を。

20年代に入るころから米国チャートにおけるカントリーの強さを何度か言及してきましたが、ほんとヒップホップが力を失ってきてこういうかけ合わせも常態化していますよね。てかポスト・マローンってヒップホップ界隈の人間の分類だったはずだけどもうそれが思い出せなくなりつつあります。

どんな事象であっても振り子のように大きく揺れながら時代は進むので、こうした作品への反動が始まったあとのヒップホップがどんなものになるのか?はたまたそれはヒップホップですらなくなるのか?

 

"The Girl in the Bubble" Ariana Grande

最後に再び『ウィキッド』関連で。

キタの魔女ことグリンダを演じるアリアナ・グランデのソロ曲。

あと3か月待ち!楽しみでしかない!

 

ウィキッドの公開に合わせて音楽チャートも大激震が起こっていますね。

こうしてエンタメ界を横断して流行が広がっていくのが米国エンタメのダイナミックさ。

配給のユニヴァーサルもうれしいでしょうね。

この映画世界設定が非常に見事であそこに行ってみたい、ってなるんですよね。

USJで実現してくれないかなぁ。

ハリポタどうすんねん、って話もあるんでしょうけど。だめならジャングリアの一角をUSJ2とかにしてそこでやってくれないかな?

本音は盤各会場跡の空き地でやってくれたら近いしありがたいんだけど。

監督
ギレルモ・デル・トロ

ジャンル
ドラマ/ホラー/SF
 
出演
オスカー・アイザック as ヴィクター・フランケンシュタイン
ジェイコブ・エロルディ as 怪物
ミア・ゴス as エリザベス・ハーランダー
フェリックス・カマラー as ウィリアム・フランケンシュタイン

 

鑑賞方法
いきつけの映画館

 

ネットフリックス映画ながら劇場公開。

何でもアカデミー賞レースに出すためには劇場公開の実績が必須とのことで、関係ないのについでに日本でもしっかり公開してくれました。

これはうれしい棚ぼた!

そりゃギレルモ・デル・トロの作品だからやっぱり配信だけだと勿体ない。

劇場も思ったよりお客さんが多く、しかもホラーだからか、ギレルモ・デル・トロ監督だからか女性のお客さんのほうが多かった。

老若男女に愛される物語をオトナがしっかり味わえる作品に仕立て上げるのはお手の物のデル・トロ監督だけに本作も楽しみで仕方なかったのですが怪物フランケンシュタインとなるとどうなるのか、というのが期待と不安の入り混じるところ。

で、本編を実際見てみたらフランケンを生み出した男の回想録として進行。

怪物として知られるフランケンシュタインをより純粋な精神の持ち主として、しかも死ぬことのできない終わりのない煉獄の中に苦しむものとして描いており、彼よりもむしろ人間の獣と変わらぬ獰猛さや科学者や資産家などといったエリートとされる人間の身勝手さや業の深さといった醜さを描くことで、本当に醜いのは誰なのかという問いを投げかけています。

ただ。やっぱりデル・トロ監督は勧善懲悪で切り捨てることなく、すべてを赦して未来に希望も灯すんですよね。

ときおり『愛』って結局いったいなんだろうと思うんですけど、彼が見せてくれる作品には厳しく鋭い眼光で射抜かれたまなざしの中に、その問いに対する答えが映り込んでいるように感じます。